ミズクラゲの生態を紹介!寿命や毒性など10個の特徴を徹底解説!
みなさん海でクラゲを見たことはありますか?おそらく多くの場合まん丸で、4つの紋みたいな模様があるクラゲを見ることが多いと思います。それは「ミズクラゲ」かもしれません!ミズクラゲは日本で最もよく見られるクラゲで、度々大量発生して砂浜に打ち上げられています。この記事ではそんな「ミズクラゲ」について詳しくわかりやすく解説していますので是非一度見てみてくださいね!
先日海に「海釣り」に行ったのですが、岩場の間にこんな生き物を見つけました。
なんか4つの丸のような模様があるまん丸な生き物・・・そう、これは「クラゲ」です!
生き物ブログ管理人として恥ずかしながら、今までクラゲと触れ合った経験が無かったのでめちゃくちゃ楽しくて、もう釣りなんかそっちのけでクラゲばかり撮影してましたw
そうなの!そして岩に打ち上げられたクラゲを水に戻したり、のんびり浮かんでるクラゲを見つけたりしているうちに「クラゲ」という生き物について興味が湧きまして、今回僕が触れ合った「ミズクラゲ」というクラゲの解説記事を書くに至りました!
はい!すみません個人的な長話をしてしまいましたが、今回は日本で最も見られる人気の高いクラゲの「ミズクラゲ」について解説をしていきます!
熱が入ってしまってめちゃくちゃ調べましたので是非最後まで見ていってくださいね!
ミズクラゲってどんな生き物?
ミズクラゲ科ミズクラゲ属
学名:Aurelia aurita
体長:15センチ~30センチほど
時期:冬~夏(場合によっては年中)
生息地:日本(北海道の一部を除く)・北緯70度~南緯40度の世界中の海
よく見られる場所:砂浜・岩場など生息地の海ならどこでも
ミズクラゲは学名【Aurelia aurita】大きさは15センチ~30センチになり、それよりも大きな個体も見つかっています。
日本では特に見られる種類であり、よく砂浜にも打ちあがってしまっている可哀想なクラゲさんです。
世界中の海で見られるこのクラゲですが、実は北海道の一部では見ることが出来ないようです。意外ですね!
そんなミズクラゲは日本ではおそらく最も有名なクラゲであり、ミズクラゲの形=一般的なクラゲの形という認識になっているのではないかと思います。
夏場よく砂浜で大量発生しているクラゲでもあり、日本人が一番遭遇する機会が多いクラゲといえます。
逆にこのミズクラゲが有名すぎて、他の形のクラゲが頭に浮かばないという人も多いのではないでしょうか?
分布について
先ほどチラッと紹介しましたが、ミズクラゲは世界中で見ることが出来る広く一般的なクラゲの種類です!
正確には「北緯70度~南緯40度」の地域で見ることが出来ます!
ざっくりとした説明ですがめちゃくちゃ広く分布していることがわかりますね!
毒性について
ミズクラゲは実は「毒」を持っているクラゲになります!
しかし非常に弱い毒のため、刺胞(毒針)で刺されても痛みを感じることはほとんどありません。
ただ顔など角質の薄い部分などを指されると人によっては軽い痛みを伴うことがありますので、海水浴中に見かけたら近づかないほうがいいかもしれませんね。
寿命について
ミズクラゲの寿命は約「半年~1年程」と言われています。
また飼育下の場合は長生きさせることが困難で、だいたい4ヶ月ほどで死んでしまうそうです。
なんか長生きしそうな印象がありましたが、わりと短命な生き物なんですね。
食べることは出来る?
ミズクラゲはやたらと数が多いクラゲです。砂浜などで山ほど打ち上げられているのを見たことがある方も多いでしょう。
ではそんなミズクラゲは食べることが出来るのでしょうか?食べられるならいくら増えてもむしろありがたいくらいですよね!
結論としてミズクラゲは一応食用にすることは可能なようですが、調理に時間が掛かりすぎる(例として水抜きに約20時間)上に料理次第では美味しくならないため食用としては現実的ではないようです。
4つの模様の正体
ミズクラゲには上の画像のような「4つの模様」がありますが、この模様はいったい何なのでしょう?
実はこれって単なる模様ではなく、ミズクラゲの「胃と生殖腺」なのです!線の内側が胃になります!
ミズクラゲには4つも胃と生殖腺があるんですね!ちなみに4つの胃と生殖腺が目に見えることからミズクラゲは「ヨツメクラゲ(四つ目クラゲ」とも呼ばれるみたいですよ!
雌雄異体である
ミズクラゲは一見「オス」も「メス」も無い様に見えますが、実はしっかりと性別が存在するクラゲになります。
オスのクラゲは透けて見えている「生殖巣」が白っぽいのが特徴です。
一方メスのミズクラゲは若干茶色っぽいため、色の違いでミズクラゲの性別は見分けることが出来ます!
餌について
ミズクラゲは主に「動物プランクトン」を食べて生きています。
しかし稀に「小魚」なども食べることがあるようです!
クラゲってこう見ると肉食って事なんですよね!めちゃくちゃ意外ですね!
捕食方法
ミズクラゲは主に「動物プランクトン」や「小魚」を食べると先ほど紹介しました!
ではいったいミズクラゲはどんな方法で捕食を行うのでしょうか?
これはかなり特殊な方法なのでゆっくりと紹介していきますね!
出来るだけわかりやすく解説すると、ミズクラゲは傘部分を開いたり閉めたりして海水を傘の縁(ふち)に送ります。
そして傘の縁には無数の触手があるのですが、傘部分を開いたり閉めたりする時にその触手部分に海水が通っていきます。
その時に触手は通ってきた海水の中に混じった動物プランクトンをしっかりキャッチして食べるのです!
- 傘部分を開いたり閉めたりして海水を傘の縁(ふち)に送る
- 触手部分に海水が通る
- 通ってきた海水の中に混じった動物プランクトンを触手で捕まえて食べる
と、これがミズクラゲの食事の流れになります。
要は触手で動物プランクトン捕まえて食べるだけですね。
しかしこれって人間で言うと歩いてるだけでご飯が手に入るようなものですから便利ですよね。
脳・血液・心臓が無い!
ミズクラゲって実は心臓が無いんです!というかクラゲには脳も血管も血液ですらも存在していません!
ではどうやって生きているのかと言うと、ミズクラゲには体中に「神経」が張り巡らされており「反射」で体を動かしています。
反射というのは「熱いものに触れたときに無意識に手を退いてしまう現象」ですね!
またクラゲには脳が無いので、神経の反射は恐るべきスピードで行われます。
そして心臓についてですが、ミスクラゲは泳ぐ際の傘の開閉をすることで栄養酸素を体に取り込む「水管」と呼ばれるクラゲの血管のようなものを体中に循環させることが出来ます!
つまりミズクラゲはその体全体が心臓の役割を果たしていると言うことなのです!
水族館で人気のクラゲ!
ミズクラゲはとても繁殖力が強いクラゲで、砂浜では厄介者として嫌われますが水族館ではめちゃくちゃ人気なクラゲになります!
また上の画像のような色々なアクセサリーのモチーフにもなっており、ペットとして飼育する人もいるほど人気は凄いです!
日本で一番人気のクラゲと言っても過言ではないでしょう!
ミズクラゲについてのまとめ
いかがでしたか?
ミズクラゲについてわかりましたでしょうか?
ミズクラゲは日本で最もよく見られるお馴染みのクラゲでしたが、皆さんどれくらいミズクラゲのことをご存知でしたか?
身近な生き物ながら知らないことが多かったのではないかと思います。
実はクラゲって「プランクトンの一種」なんですって!
調べれば調べるほど驚くようなことがたくさんでてきて、すっかり僕はクラゲの虜になりました!
この記事でミズクラゲの魅力を皆様にもお伝えできていたら幸いです!
今度水族館に行くことがあるときは是非ミズクラゲのコーナーも見に行ってみてください!
4つ以上の胃と生殖腺を持つミズクラゲが見つかるかもしれませんよ!