カカポが絶滅危惧種になった理由5選!人気な鳥の悲惨な歴史を解説
みなさんは「カカポ」という動物をご存じですか?
カカポは近年世界中で人気が急上昇した鳥で、その愛くるしいフォルムと人懐っこさで世界中の人の心を掴みました!
しかし一方で一歩遅ければ絶滅していてもおかしくなかった絶滅危惧種でもあるのです。
そう、実は絶滅秒読み段階まで個体数が減少した鳥なんです。
というわけでこの記事では「カカポが絶滅危惧種になった理由」について徹底解説していきます!
是非最後まで見ていってくださいね!
カカポが絶滅危惧種になった理由について
カカポってどんな動物?
オウム目フクロウオウム科フクロウオウム属
学名:Strigops habroptilus
別名:フクロウオウム
体長:大きなオスで60㎝ほど
生息地:ニュージーランド(固有種)
カカポは学名【Strigops habroptilus】体長は大きなオスで「約60㎝」に達すると言われています。
実は正式な和名は「フクロウオウム」で、カカポという名前はマオリ語でのこの種の呼び名がなります。
ニュージーランドの固有種であり日本には生息していません。
カカポの現状について
さて、カカポは冒頭で「絶滅秒読み段階まで減った」と解説しましたが、具体的には「数十羽」まで減ったとされています。
世界で数十羽しかいないところまで減った動物なんですよね、絶滅危惧種どころの騒ぎではありませんでした。
現在では厳重な管理のもと二百十数羽まで数が増えているそうです、このまま頑張って増えてほしいところですね。
絶滅危惧種になった理由について
ここからはカカポが絶滅危惧種になった理由を解説していきましょう。
カカポが絶滅危惧種になってしまった理由は大きく分けて4つあります。
結構悲惨な動物なんですよねこれが・・・
①食用・羽毛のために狩られた
カカポが絶滅危惧種になった1つ目の理由ですが、これは人間が「食用・羽毛」のためにカカポを狩ったのが原因とされています。
約1000年程前にカカポが生息している場所に「マオリ人」がやってきたとされており、それから保護されるまでに多くのカカポが狩られたとされています。
また人間が環境を住みやすいように整備したことにより、カカポが住める環境が狭まったことも原因の一つとされているようです。
②天敵が持ち込まれた
カカポは実は天敵が存在しない動物です、正確には天敵は「存在しなかった」というべきでしょうか。
カカポの生息地に人間がやってきたとき「イヌ」や「ネコ」などの動物も持ち込まれたのですが、カカポはこれらの動物に捕食されてしまうことになりました。
他にも「シロテン」「イタチ」などがカカポを捕食するようになり、卵は「クマネズミ」などが捕食するなど人間が持ち込んだ動物によりカカポはみるみる数を減らしていったと言われているのです。
③空を飛べない
カカポは大昔は飛べたとされているのですが、天敵がいない環境で暮らすうち羽が小さくなり飛ぶための器官が退化したため飛べない鳥となってしまいました。
そのため人間や天敵となる動物にあっさりと捕まってしまうのです、せめて飛べればここまで数は減少しなかったでしょう。
そりゃ急に天敵がやってきたらなすすべもありませんよね、人間だって急に肉食恐竜が街にやってきたらどうしようもありません。
④独特な匂いがする
カカポは独特な匂いを持っています、結構いい匂いなようで「お花」や「蜂蜜」「バイオリンケースの内部」の匂いなどと言われているみたいです。
ただこの匂いが天敵に察知されてしまっているのではないかとも考えられています。
匂いに天敵が気づいてあっさり見つかってしまうということなのでしょう、しかしほんと天敵側からしたらありがたい存在ですよね。
カカポが絶滅危惧種になった理由の一番の理由として、カカポは天敵に見つかってしまったときに「動けなくなる」というものがあります。
天敵が居ない環境で育ったためか、天敵に見つかるとかたまってしまい動けなくなるんだそうです。
先ほど空を飛べなくなったのもカカポが絶滅危惧種になった理由の一つと解説しましたが、それ以前にこのフリーズが大問題なんですよね・・・。
【小話】元々は100万羽以上生息していたと言われている
現在は絶滅危惧種となってしまっているカカポですが、過去ニュージーランドに100万羽ほど生息していたのではないかと考えられています。
100万羽いたのが今では約200羽・・・大体1000年前に人間と天敵が現れたので約1000年間でここまで減少したということになりますね。
是非頑張って100万匹とは言わないものの絶滅の危機からは脱してもらいたいですね。
まとめ
いじょうが「カカポが絶滅危惧種になった理由」についての解説でした!
カカポが絶滅危惧種になってしまった理由についてわかっていただけましたでしょうか?
そうだね、カカポが絶滅危惧種になってしまった理由の一つが人間・肉食動物の襲来でした。
元々天敵がいない環境で育ってきていたので急に現れた天敵となる生き物になすすべもなく狩られてしまったのですね。
また天敵がいない環境だったため飛ぶ必要がなくなり、飛ぶための器官が退化したことも絶滅危惧種になってしまった一つの理由になっていました。
そんな絶滅危惧種のカカポですが、人間が来る前は約100万羽はいたのではないかと言われています。
本当に人間や天敵が来るまでは平和だったんですね、いかに外来種が重大な害であるかがわかります。
人間がカカポの生息地に足を踏み入れていなければ、もしかしたら今でも100万羽が平和に暮らしていたのかもしれませんね。
というわけで!この記事では「カカポが絶滅危惧種になってしまった理由」について解説させていただきました!
参考になっていたら幸いです!
カカポが増えることを祈るばかりですね・・・