ジョウビタキの生態を解説!オスとメスの違いや鳴き声・天敵についてなど詳しく紹介!
みなさんは「ジョウビタキ」という小鳥を知っていますか?有名な鳥なので名前くらいは知っているかもしれませんね!ジョウビタキは冬に日本に渡来してくる「冬鳥」で、とても美しい鳥なのでバードウォッチングで人気のある鳥となっています。そんなジョウビタキについて詳しく解説していますので是非一度ご覧ください!
今回は「ジョウビタキ」について解説していきたいと思います!
日本では身近な冬鳥として古くから親しまれているド派手な色の可愛らしい小鳥さんです!
見たことがある方も多いのではないでしょうか?
こんなの飛んでたらついついそっち見ちゃうよね!一瞬インコが逃げ出して飛んでるのかと勘違いしてしまいそうです(笑)
さて、そんなジョウビタキについてこの記事では詳しく解説しています!
是非最後まで見ていってくださいね!
ジョウビタキってどんな動物?
スズメ目ヒタキ科ジョウビタキ属
学名:Phoenicurus auroreus
体長:13センチ~15センチほど
時期:10月~4月ごろ
生息地:日本・中国南部・インドシナ半島)
繁殖地:中国(東北部・沿岸部・バイカル湖周辺)近年では日本での繁殖も確認
よく見られる場所:都市部・林など
ジョウビタキは学名【Phoenicurus auroreus】体長は約13センチ~15センチとスズメより少し小さいくらいの小鳥になります。
日本では全国的に見ることが出来る小鳥で、10月~4月ごろに渡来してくる冬鳥です!
しかし稀に初夏ごろまで日本にとどまる個体も見られています。
あのくらいの時期ってあったかくて過ごしやすいもんね(笑)
そして見られる場所としては「林」などが上げられますが、都市部や家の庭なんかにも普通に飛来してくれます。
そのためバードウォッチングなどでしばしば観察を楽しむ人々が見られます。
名前の由来について
ジョウビタキの名前の由来は2つの意味が合わさったものとなっており、まず「ジョウ」という名前には「銀髪」と言う意味があります。白い頭が銀髪に見えると言うことですね!
2つ目の由来として「鳴き声」があり、ジョウビタキは「カッカッ」とまるで火打石を打ち合わせているかのような鳴き声で鳴くことがあるのです。
その鳴き声から「火焚き(ひたき)」を連想し、これらを合わせて「ジョウ(銀髪)ビタキ(火焚き)」と名前がつけられたと言われています。
ちなみにジョウビタキにはその翼の白い斑紋を着物の紋に見立てた「モンツキドリ」という別名があります。
これは一部の地方のみで呼ばれている地方呼びでの名前なのですが、なかなか可愛らしい名前ですよね!
普段からモンツキドリと呼んでもいいかもしれませんね。
オスとメスの違いについて
ジョウビタキはオスとメスで見た目が全く異なる鳥になります。上の画像を見ていただければ一目瞭然ですね!
オスは名前の由来で解説したとおり、めちゃくちゃ派手な見た目になります。
一方メスはというと、全体的に灰色といった地味な見た目をしており一見別の種類の鳥かと見間違えるほど見た目が異なっています。
オスの見た目
もう少し詳しく見ていきましょう!
オスは「白い頭」「黒色の目元」「胸から尾にかけてのオレンジの体」「黒い羽に白い斑」と、とても目立つ見た目です。
その見た目からジョウビタキのオスは「身近な鳥では最も美しい」と評価されています!
メスの見た目
メスは「淡褐色の頭」「胸から尾にかけて橙色」「羽の白い斑紋」などの特徴があります。
オスに比べかなり地味な見た目をしていますが、実はオスに負けずとも劣らない人気の持ち主でもあります!
色合いこそ地味ではありますが、フォルムの可愛らしさたるやオスに負けていません!
縄張りを作る
ジョウビタキは非常に縄張り意識が強く、同種や同種のメスであっても縄張りに入ってきたものに容赦はしません。
さらにジョウビタキの縄張り意識の強さが分かるエピソードとして「鏡に映った自分自身」にすら攻撃を仕掛けたと言う話があります。
かわいい見た目からは想像がつかない意外な一面でしたね!
またジョウビタキは縄張り争いをする際「頭をお辞儀のように下げた姿勢で鳴き声をあげる」方法で喧嘩を行います。
申し訳ありませんがそれはかわいいの塊です(笑)
本人たちは真剣なんでしょうが、そんなものを見てしまった日には癒されること間違いなしです!
人間に対する警戒心は低い
先ほどジョウビタキは非常に縄張り意識が強い鳥であると解説しましたが、実は人間に対してはそこまで縄張り意識を持っていません。
それどころか3~4メートルの近い場所に平気で降り立つこともあります。
かなり至近距離まで来てくれる上、庭などにも飛来してくれるためかわいい・癒されると非常に人気な鳥です!
鳴き声について
ジョウビタキの鳴き声はとても高く「ヒッ」や「キッ」などの遠くにまで聞こえるものになります!
また「カッカッ」といった鳴き声も出すことがあり、これが先ほど解説した名前の由来になっています。
上の動画でめちゃくちゃ詳しく解説されていますので是非一度ご覧ください!
寿命について
ジョウビタキの寿命は「約4~5年」ほどであるといわれています。
もちろん環境によって寿命は左右されますが、ほとんどの個体が寿命を迎える前に何らかの要因により死んでしまいます。
出来る限り長生きして欲しいものです。
天敵について
ジョウビタキの天敵は「猛禽類」「カラス」「ヘビ」「ネコ」「イタチ」「キツネ」などの動物になります。
また卵の状態やヒナの状態だともっと天敵は多くなってしまいます。
当たり前のように空を飛んでいるジョウビタキたちですが、実はそんな過酷な時代を生き抜いた猛者ということなんですね!
餌について
ジョウビタキの餌は主に「小さな昆虫類」「クモ類」「 ピラカンサ・ヒサカキなどの木の実」になります!
基本的には小さなご飯を見つけて食べていると言った感じですね!
そういえばよく小鳥がミミズなんかを加えてたりするの見かけるんですが、あれどこから見つけて来てるんですかね?
ジョウビタキについてのまとめ
いかがでしたか?
ジョウビタキについてわかりましたでしょうか?
そうだね!ジョウビタキはオスとメスで見た目がかなり異なりますが、どちらもとてもかわいらしく人気の高い小鳥でした!
しかしそんなかわいらしい見た目とは裏腹に縄張り意識が強く同種であっても攻撃すると言う自然界の厳しさを表わした様な生態をしていました。
ただなぜか人間に対しての縄張り意識や警戒心は低かったですね。
また鳴き声についてはよく遠くまで聞こえる鳴き声で鳴くため聞いたことがある方も多いのではないかと思います。
僕自身この記事を書いていて早朝に聞こえてきていた謎の鳴き声の正体がこのジョウビタキであったことを知りました。
姿は見たことがないのですが聞こえるということは近くにいるということなので近々探してみたいと思います!
さて、皆さんも10月~4月ごろの期間に甲高い声が聞こえてきたら是非そっと窓から外を覗いてみてください!
もしかしたら近くでジョウビタキが鳴いているかもしれませんよ!
運がよければ近くまで飛んで来てくれるかもしれませんね!