クマノミにイソギンチャクの毒が効かないのは何故?共生の仕組みも解説!
クマノミとイソギンチャクをご存知ですか?ペットショップなどでもよくイソギンチャクの触手の中にいるクマノミが見られます。ですがイソギンチャクの触手には毒がありますよね?何故クマノミは平気なのでしょう?この記事ではそんなクマノミの秘密やクマノミとイソギンチャクの共生の仕組みについても解説しています!是非ご覧ください!
どうも!kinokon(@ikimono_net)です!

たけのこさん

ブドウスズメ先輩

プチコラムシリーズへようこそ!
皆さんは「クマノミ」というお魚をご存知ですか?
イソギンチャクの中でゆらゆらと泳いでいる姿がとても可愛らしいお魚ですね!

たけのこさん
そうだね!ペットショップでもよく見かける定番のお魚だね!
ところで何故クマノミがイソギンチャクの中に住んでいるのかご存知ですか?
実はイソギンチャクには「毒」があるため、クマノミの天敵が近づけないのです!
クマノミは毒があるイソギンチャクと共生することで自分自身を天敵から守っているというわけなんですね!

ブドウスズメ先輩
しかしそもそも何故クマノミには「イソギンチャクの毒が効かない」のでしょうか?
今回はそんなクマノミの秘密について紹介していきたいと思います!
是非最後まで見ていってくださいね!
クマノミにイソギンチャクの毒が効かない理由
比較的水深の浅い所で撮ったイソギンチャクとクマノミです。
このくらいのところなら私のカメラでもいい感じですね。#沖縄 #宮古島 #宮古 #ダイビング #okinawa #miyakojima #diving #一ノ瀬ホール #クマノミ pic.twitter.com/VgCHophD1A— Seiryu Travels (@SeiryuTravels) October 20, 2020
先ほどイソギンチャクには毒がある、と紹介しました。
このイソギンチャクの毒は一部を覗き人間にはほとんど害がありません。
ですが魚にとっては強い毒であり、耐性のない魚はイソギンチャクには近づこうともしません。
またイソギンチャクの種類によってはその毒で魚を捕らえて捕食してしまうこともあるそうです!

たけのこさん
そう、イソギンチャクはその見た目から海草みたいなものだと思われがちですが、実は「クラゲ」や「サンゴ」の仲間に当たります。
毒を持っているのもクラゲに似ていますね!
ちなみにイソギンチャクは触手を敵に刺して「刺胞」と呼ばれる毒のカプセルを注入することで毒を体に注入します。
さて、そんなイソギンチャクの毒は何故クマノミには効かないのか。
それはクマノミの「体」に理由がありました!
クマノミの体には「粘液」があり、それがイソギンチャクの粘液の「化学組成」とよく似ていたためイソギンチャクがクマノミを敵として認識せず、結果クマノミはイソギンチャクに刺されないということなのです!
簡単に言うとクマノミの粘液はイソギンチャクの粘液とよく似ているために敵扱いされないと言うことなんですね!

ブドウスズメ先輩
そう、そもそもクマノミはイソギンチャクに刺されることがないのですね!
そしてクマノミとイソギンチャクは互いに互いを支えて生きています。
次はクマノミとイソギンチャクの「共生」の関係について見ていきましょう!
クマノミとイソギンチャクは協力して生きている
おはようございます🧸
鹿児島県坊津の
クマノミちゃんです👏産卵期で赤ちゃん沢山🥺 pic.twitter.com/VJzaAsMzWq
— 下川原 皐(さつき) (@_sacchon28) September 26, 2020
毒を持っていて他の生き物を寄せ付けないイソギンチャク。
しかしそんなイソギンチャクにも「天敵」が存在します。
イソギンチャクは「小魚」などに食べられてしまうことがあります。

ブドウスズメ先輩
そう、実はイソギンチャクにも泳いで逃げることも可能な種がいますが、そのイソギンチャクにクマノミがいた場合には、クマノミがその小魚を追っ払ってくれます。
またクマノミはイソギンチャクにくっ付いた寄生虫も食べてくれるようです。
クマノミはいわばイソギンチャクを守るナイトと言うわけですね!
逆にクマノミはイソギンチャクの触手の中にいることでクマノミの天敵の魚が近づけないのでイソギンチャクに守られているといえます。
クマノミとイソギンチャクはお互いにお互いを守って生きているんですね!
クマノミとイソギンチャクについてのまとめ
いかがでしたか?
クマノミとイソギンチャクの関係についてわかりましたでしょうか?

たけのこさん

ブドウスズメ先輩
そうだね!クマノミとイソギンチャクはお互いにお互いを守りあう「共生」の関係でした!
クマノミはイソギンチャクの毒によって天敵の魚から身を守っていました。
イソギンチャクも自身を食べる小魚をクマノミが追い払うことによってクマノミに守られています!
お互いをお互いが守ることによって生きる上でのパートナーとなっているのですね!
ちなみにクマノミとイソギンチャクはどちらも飼育が可能なため、水槽でイソギンチャクに隠れるクマノミのかわいい姿を見ることが出来ます。
店舗にはよりますがペットショップでもクマノミとイソギンチャクが同じ水槽で飼育されていることがありますので、興味がある方は見に行ってみてはいかがでしょうか?
自宅で飼育できるのであればお迎えするのもいいと思いますよ!
いじょう!kinokonでした!

たけのこさん

ブドウスズメ先輩