【2023年】キセルガイを10個の項目で徹底解説!【まとめ】
先日夜中にカブトムシを採集に行ったのですが、そこでこんな生き物を見つけました!
なんし・・・ちょ・・・おま・・・水にお帰り?死ぬデ?
と思ったのですがなんとこの貝・・・「陸生の貝」なんですって!どう見ても水の中でホタルに食べられそうな見た目してるのに。
みずくらげさんよくご存知で(笑)
ほんで気になったので調べてみたところ、この貝は「キセルガイ」という名前の貝であるということが分かりました!
キセルってあの「キセル」かな?
というわけでこの記事では「キセルガイ」について詳しく解説していきます!
是非最後まで見ていってくださいね!
キセルガイってどんな貝?
キセルガイ科
学名:Clausliidae
体長:1センチ~4センチほど
時期:雨が多い季節
生息地:ヨーロッパ~西アジアの温帯・東アジア~東南アジアの温帯と熱帯・西インド諸島~南米大陸北西部など
よく見られる場所:湿った場所・木の根もとなど
キセルガイは学名【Clausliidae】体長は1センチ~4センチほどと小さい大きさの貝になります!
実はキセルガイって1種をあらわす言葉ではなく「キセルガイ科」に分類されている巻貝の総称になります!
その数なんと「約1500種類」以上!あまり目立たないけど実はめちゃくちゃ繁栄している貝なんですね!
そう!めっちゃいんのよねキセルガイ!
さて!ではそんなキセルガイについて解説していきましょう!
まずは名前の由来から!
名前の由来について
さて!キセルガイの「キセル」たる名前の所以についてここでは解説していきます!
キセルガイの名前の由来・・・実は冒頭に言っていた喫煙道具の「キセル」が由来となっています!
キセルガイはその長い殻が「キセル(煙管)」に似ていることからこう名づけられたといわれているのです!
殻が左向き
キセルガイは巻貝では珍しく「大部分の殻が左向き」であることが知られています!
陸生の貝ではあまりにも有名な「カタツムリ」も一部の種を除き右向きになります。
ちなみに右向きのキセルガイはめちゃくちゃレアらしいですよ!
あまり動かない
キセルガイは一般的なカタツムリより非活動的な貝になります。
その理由としてキセルガイは殻の大きさに対し体が小さく、殻が重いためにあまり動けないということのようです!
なので基本殻を引きづって移動するのですが、なんだか不便な体ですね。
雌雄同体である
キセルガイは「雌雄同体」の生き物になります!
雌雄同体って言うのは要するに「オスの生殖器官もメスの生殖器官も持っている」ってことですね!
ですが基本的には別の固体と交尾することで子をなすようです。
飢餓に強い!
キセルガイは乾燥や飢餓に非常に強い貝としても知られています!
なんと殻の中に入った状態で数ヶ月間も生きることが出来るため、昔は旅に行く時に神社の木の根元にいるキセルガイをお守り代わりとして持ち歩き、帰ってきた時に元に戻すという「キセルガイ信仰」というものがあったようです!
これは主に「九州地方」で行われた信仰のようですが、キセルガイからしたら迷惑な話ですねw
種類について
キセルガイはキセルガイ科の総称の名前で、その数「1500種類」以上であると紹介しました!
日本ではその中の200種類ほどが生息しているといわれています。
ちなみにキセルガイ科最大の「オオギセル」は日本の関東西部から四国まで生息しているので日本でも見ることが出来ますよ!
寿命について
キセルガイはとても小さな貝なのですが、実はめちゃくちゃ寿命が長い生き物でもあります!
種類によって異なるのですが、大体「数年~十数年」も生きることが出来るのです!
子供の時に見たキセルガイが大人になってもまだ生きているなんてこともあるというわけですね!
天敵について
キセルガイの天敵は主に「ネズミ」などの小動物や「鳥類」「昆虫類」「コウガイビル」などになります。
動きが遅いのでネズミや鳥なんかに見つかったらもう逃げることが出来ませんね。
天敵側からしてみればあまり動かない捕まえやすい獲物って感じなんでしょう。
餌について
キセルガイは基本的に「植物食」なのですが、食べるのは主に「落ち葉」「樹皮」「朽木」などになります。
もちろん野菜などの生の植物も食べますし、樹皮などに付いた「藻」や「菌類」も食べるほか、なんと「紙」までも食べることが出来ます!
キセルガイがあまり動かない理由のひとつとして動かなくても餌にありつけるからって理由もこれならありそうですね!
飼育情報
キセルガイは一部の種を除き「飼育」することが出来ます!
場所によっては採集を禁止している場所や種類もいますので注意してください!
さて!ではキセルガイの飼育方法ですが、これはめちゃくちゃ簡単になります!
まずは用意するものを紹介していきましょう!
用意すべきものは「飼育ケース」「霧吹き」「腐葉土又は園芸土(農薬未使用)」「落ち葉・樹皮・木の枝(餌用)」「卵の殻(カルシウムの摂取用)」があれば最低限飼育が出来るでしょう!
セッティングは飼育ケースに腐葉土か園芸土を敷いて、その他のものをいい感じに置いた後霧吹きをすれば大丈夫です!
注意点としましてキセルガイは湿ったところが好きなので、出来るだけ霧吹きで全体的に湿らせてあげましょう。
もうびしゃびしゃ位でいいです!ただ中のものが腐りやすくなりますのでそこだけ気をつけましょう!
と、こんな感じでキセルガイは飼育が可能ですが、寿命が数年~十数年もありますので飼育する際はそれを考えた上でしっかり面倒を見てあげましょう!
キセルガイについてのまとめ
いかがでしたか?
キセルガイについてわかりましたでしょうか?
そうだね!キセルガイはどう見ても水の中に居る貝なのですが、めためた陸上で生活をする陸貝でした!
僕は先日初めて見たのであまり見られない貝だと思って居たのですが、1500種以上居ると聞いて「どこにおんねん!」と一人ツッコミを心の中で一つ。
やっぱり地域差があるんですかね。
さて!そんなキセルガイですが日本では昔から身近な存在として親しまれてきました!
キセルガイ信仰なんてその主たる例ではないでしょうか?
またキセルガイは飼育も簡単な貝でした!
見かけたら飼育してみるのも面白いかもしれませんね!
ただ寿命が長いため、最後まで飼育しきれるか考えてから飼育はしてくださいね!