日本にも広く生息している野生動物のキツネ、とてもかわいいとSNSで話題ですね。
そんなキツネを対象に「家畜化研究」が行われていたことは知っていますか?
過去にキツネを家畜化して、そのデータを取ろうとした研究があったのです。

ちゃん
そんなことできるの?
そこで本記事では、キツネの家畜化研究について詳しく解説。
家畜化研究の内容や起きた変化などを紹介しています。
キツネがかわいそうになる研究ではないので、ぜひ参考にしてくださいね。
キツネの家畜化研究とは

まずは、キツネの家畜化研究を以下2点を解説していきます。
- ロシアで始まった長期実験
- シルバーフォックスが研究対象
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ロシアで始まった長期実験

キツネの家畜化研究として最も有名なのは、1950年代にロシアで行われた遺伝学者「ドミトリー・ベリャーエフ」主導の実験です。
少し難しい話なので簡単にまとめると、以下のような点を目的として調べています。
- 家畜化がどう起こるか
- 攻撃性の低下は遺伝するか
- 家畜化による副作用はあるか
- 人間との共存の可能性
この実験はキツネに限らず「野生動物はどのようにして家畜になるのか」というテーマで始まりました。
ちなみにこの実験は「ロシア科学アカデミー細胞遺伝学研究所」で行われ、多少形が変わっていますが今も継続されているんですよ。

ちゃん
キツネと友達になれたらうれしいの。
シルバーフォックスが研究対象

キツネの家畜化研究では、ロシアに生息している「シルバーフォックス」というアカギツネの毛色変異種が研究対象になっています。
日本では「ギンギツネ」と呼ばれるキツネで、当時ロシアでは毛皮産業のために飼育されていたため個体数・データの多さから選ばれたそうです。
研究の内容的にも、個体数が確保できるキツネが求められていたため好都合でした。
野生個体とも比較ができるため、さまざまな観点からシルバーフォックスが選ばれています。

(管理人)
ロシアでは元々研究がしやすい環境が整っていたんですね。
キツネの家畜化研究の内容

続いて、キツネの家畜化研究の内容について以下2点を解説していきます。
- 人を怖がらない個体を交配し続けた
- 野生個体との比較
それぞれ詳しく見ていきましょう。
人を怖がらない個体を交配し続けた

キツネの家畜化研究の特徴として、人を怖がらない個体を交配し続けた点が挙げられます。
現状野生のキツネは人間に対して強い警戒心があり、慣れることはあっても犬のように「なつく」ことがありません。
そのためシルバーフォックスを用いて人を怖がらない傾向のある個体だけを交配し続け、家畜化がどのように起こるのかを研究したのです。
また世代ごとに選抜を繰り返すなども、家畜化を再現する試みとして行われました。

(管理人)
恐怖心や攻撃性が低いことが家畜化のカギではないかと考えたんですね。
野生個体との比較

キツネの家畜化研究の内容として、野生個体との比較を行った点が挙げられます。
家畜化の研究のために選抜・交配されたキツネとは別に、野生に近い性質を持つ個体群についても同時に観察を行い両者を比較して研究していたのです。
これにより具体的に「何が変化したのか」が明確になるため、確実な結果として記録することができます。
この比較があることで研究結果の信頼性が高まり、家畜化の過程を正確に記録することができるのです。

確かに比較対象がいないと本当に正しいデータなのかがわからなイのダ。
キツネの家畜化研究で起きた変化

続いて、キツネの家畜化研究で起きた変化について以下3点を解説していきます。
- 攻撃性の低い個体が増加した
- ホルモンや脳の働きの変化
- 家畜化による外見の変化
それぞれ詳しく見ていきましょう。
攻撃性の低い個体が増加した

キツネの家畜化研究で起きた変化として、攻撃性の低い個体が増加する結果が得られています。
これは「遺伝的な傾向として攻撃性の低い個体が増えた」ということであり、友好的な行動が増えたのだそうです。
またこの変化はわずか数代で起きたということもあり、家畜化が非常に短い期間でできる可能性というデータにもなりました。
今後この方法を続けていけば、人間によくなつくキツネが誕生するかもしれませんね。

(管理人)
これ凄いですよね、いろんな可能性が広がりますよ!
ホルモンや脳の働きの変化

キツネの家畜化研究で起きた変化として、ホルモンや脳の働きの変化が挙げられます。
野生のキツネは人を見ると恐怖心などから強い「ストレス」を感じていましたが、この研究のキツネはストレスの反応が弱くなっていました。
これは主に副腎から分泌されるストレスホルモンの働きが関係していると考えられていて、これにより人への恐怖心が減っていると言われています。
脳の働きを見ても恐怖や警戒に関わる神経の反応が穏やかになっており、体の内側からも変化が起こることが分かったのです。

(管理人)
ストレスホルモンや脳の働きまでしっかり研究してるの凄いですよね。
家畜化による外見の変化

キツネの家畜化研究で起きた変化として、なんと外見にも変化が出たという記録があります。
選抜されたキツネが世代を重ねた結果、以下のような変化が現れたのだそうです。
- 毛色がまだらになる
- 耳が垂れる
- しっぽの形が変わる
またこのような変化は犬や豚と言った家畜にも見られた変化であり、これを「家畜化症候群」と呼びます。
この変化が起こる理由はまだ解明されていないものの、キツネにも同様の変化が見られたことは有用なデータであると言えるでしょう。

ちゃん
不思議な変化なのよ。
キツネの家畜化は人になつくことではない

キツネは家畜化することで人に慣れるため、キツネが人になつくようになったのではと思う人は多いでしょう。
しかしキツネの家畜化と人になつくことは別物で、現時点では人間になついたわけではなくただ「慣れた」だけとなります。
簡単に言うと「なつく」は人との関係性が深まるのに対し「慣れる」は人を危険な存在とみなさなくなる形なので、犬のように人を信頼する状態とは異なるのです。
将来的には可能かもしれませんが、今はまだ人間が怖くない存在となったところなので今後に期待ですね。

(管理人)
いつか犬猫キツネが王道のペットになる時代が来るといいですね。

あれ・・・でもキツネって・・・
キツネはペットとして飼えるのか

現状少なくとも日本のキツネは、鳥獣保護法で守られておりペットにすることは例外を除きできません。
海外のキツネだとフェネックギツネやシルバーフォックスは飼育できますが、数十万円~の値段な上になかなか入荷されないのです。
またトイレを覚えにくかったり警戒心が強くなつかなかったりと、現状ペットとしての飼育は困難なのが現状となります。
したがって、キツネをペットとして飼育するのは現実的とは言えません。

キツネはペットにするより、動物園で見る方がいイのダ。

(管理人)
無理にペットにしようとすると、お互いが不幸になる可能性があるからね・・・
キツネの家畜化研究についてのまとめ
本記事では、キツネの家畜化研究について解説をしてきました。
有名なのは1950年代にロシアで行われた遺伝学者「ドミトリー・ベリャーエフ」主導の実験です。
実際に人を怖がらないキツネが遺伝的に生まれたり、ホルモンや脳の働きからストレス反応が弱くなったりと結果も残しています。
今後はもっと気軽にキツネと触れ合えるようになるとうれしいですね。

(管理人)
いじょう!kinokonでした!

インプさんデしタ!

ちゃん
かまいたちちゃんでした。
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