「殿様」という大層な名前を付けられたにもかかわらず、その風格から全く名前負けしていないトノサマバッタ。
よく見かける一般的な種ですが、見かけると嬉しくなります。
よく飛び回るため捕まえるのが少し難しいですが、飼育も比較的容易なため飼育しやすいバッタです。

さん
でもトノサマバッタって簡単に飼育できるん?
トノサマバッタの飼育の場合、餌の確保が必要だけどそれさえ出来れば簡単に飼育できるよ。
というわけで本記事では、トノサマバッタの飼育方法について解説。
飼育セットの組み方や飼育上の注意点など詳しく紹介しますので、是非参考にしてくださいね。
トノサマバッタは飼育できる?

トノサマバッタは、飼育する上で特に規制等はありません。
採集についても規制はありませんので、自由に採集・飼育することができます。
ただし自由だからと言って採集しすぎてしまうと、その場所の個体数が激減してしまう可能性があるので節度を持つことが大切です。
自分が飼育したい数だけ採集して、ないとは思いますが数百匹など採集してしまわないようにしましょう。

(管理人)
トノサマバッタは多くの生き物のごはんにもなる存在なので、数が減ると上の捕食者の生態系に異常が出る可能性があるんですよね・・・・

トノサマバッタはどんな昆虫?

| 科目 | バッタ目バッタ科 |
| 学名 | Locusta migratoria |
| 体長 | ♂:約35~50mm ♀:約45~65mm |
| 見られる時期 | 7~11月頃 |
| 生息地 | 日本(北海道・本州・四国・九州) |
| 良く見られる場所 | イネ科植物が多く生える草地 |
トノサマバッタはバッタ目バッタ科、学名【Locusta migratoria】です。
実はオスよりメスの方が大きくて、約65mmもの大きさにまでなります。
7~11月と長い期間見られるバッタで、日本では全国的に見ることが可能です。
比較的見つけやすいバッタなため、食草であるイネ科植物が生えている草地で探してみてくださいね。

(管理人)
この前夜の街頭に飛んできてましたよ。

トノサマバッタの飼育に必要なもの

では続いて、トノサマバッタの飼育に必要なものを以下5点ご紹介していきます。
- 飼育ケース
- 床材
- トノサマバッタの餌
- 霧吹き
- 園芸用スポンジ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
飼育ケース

トノサマバッタを飼育する上で、まず必須となるのは飼育ケースです。
飼育ケースは昆虫の脱走を防ぎ、また逆に天敵の侵入や過度な湿気からトノサマバッタを守ってくれます。
また呼吸穴の確保や餌の取替のしやすさ、観察のしやすさなど昆虫の飼育に特化したケースです。
飼育ケース以外でも飼育はできなくはないですが、その分手間がかかったりトノサマバッタが死んでしまったりするリスクもあるためおすすめはしません。

(管理人)
入れ物によってはトノサマバッタが脱走する可能性があるので、昆虫飼育に慣れるまでは飼育ケースを使いましょう。

床材

トノサマバッタの飼育に必須なものとして、床材が挙げられます。
床材があることでバッタが滑らず移動することができ、また糞があっても目立ちにくくなります。
またジャンプした後の着地の衝撃が和らげられるのも、地味ではありますがバッタにとって優しいです。
卵を持っているメスがいたら土の中に産んでくれるかもしれないので、その場合は5~10cmほど床材を入れておくといいでしょう。

(管理人)
オスとメスを一緒のケースに入れてたら卵産んでくれるかもしれませんね。
トノサマバッタの餌

トノサマバッタの飼育に必須なものとして、トノサマバッタが食べる餌が挙げられます。
トノサマバッタは以下のようなイネ科の植物を食べるため、飼育する前に採集できる場所をあらかじめ調べておきましょう。
- イネ
- ススキ
- エノコログサ(ネコジャラシ)
- メヒシバ
- オヒシバ
またトノサマバッタは比較的たくさん食べるため、最初は多めに採集しておくことをおすすめします。
その後餌の減り具合で、次の収穫量を決めてみてくださいね。

(管理人)
一度にたくさん収穫すると、与える前にしおれる可能性があるので取りすぎには注意しましょう。
霧吹き

トノサマバッタの飼育に必須なものとして、床材の加水ができる霧吹きが挙げられます。
昆虫マットなどの床材は時間が経つと水分が蒸発してしまい、トノサマバッタにとって住みにくい環境となってしまうためです。
乾燥を防ぐためには、霧吹きで定期的に湿らせるのが有効となります。
住みやすい環境を維持するためにも、霧吹きでしっかり乾燥対策を行ってください。

住みやすい場所を維持するためにもしっかり加水してあげてね!
園芸用スポンジ
トノサマバッタの飼育に必須なものとして、葉っぱの餌を長持ちさせるための園芸用スポンジが挙げられます。
餌の葉っぱはそのまま直置きにする方法や、フラワーチューブに入れる方法などいろいろあるのですが「水を含ませた園芸用スポンジに刺す方法がおすすめ」です。
直置きするのは最も手間がかかりませんが、すぐしおれてしまうため餌としての寿命が非常に短いのがデメリットとなります。
フラワーチューブも水を吸わせることができるため寿命が延びますが、水の取り換えが頻繁に必要なため取り替えの際バッタが脱走するリスクがあるのです。
一方園芸用スポンジは給水させると茎を刺すことで寿命を延ばすことができ、ケースの上から水をたらすことで続けて使えるため、取り出して水を変える必要も無く脱走のリスクもありません。
使い方も適切なサイズにカットして水に浮かばせ、しっかり吸収したらそのまま葉っぱを刺して飼育ケースに入れるだけなので手間がかからずおすすめですよ。

(管理人)
ちなみに花瓶は水替えの手間がかかる上、花瓶内にバッタが侵入しおぼれる可能性があるのであまりおすすめはしません。
トノサマバッタの飼育であれば便利なアイテム

続いて必須ではないものの、トノサマバッタの飼育で持っていれば便利なアイテムを以下3点解説していきます。
最低限の飼育セットだけ作りたい方はこちらを押して飛ばしてもらって大丈夫です。
- ピンセット
- コバエ防止シート
- 予備の飼育ケース
それでは詳しく見ていきましょう。
ピンセット

トノサマバッタの飼育環境を管理する場合は、ピンセットがあると非常に便利です。
ピンセットがあれば、素手でやらなければならない餌の交換や食べ残し・糞の除去を手を触れずに行うことができます。
またフタを取る必要がないため、トノサマバッタの脱走のリスクも大幅に防ぐことが可能です。
掃除の度にケース内のトノサマバッタを別容器に移動させる手間がなくなるため、個人的には持っておいて損はないアイテムだと思いますよ。

(管理人)
ただし力の加減が難しいので、バッタをピンセットでつまむのはやめましょう。
コバエ防止シート

コバエ防止シートは、飼育ケース内にコバエが入らないようにフタに挟むシートです。
コバエは腐った床材や腐った植物に湧くことがあり、場合によってはハエの幼虫である「線虫」が発生します。
一度発生すると床材をすべて撤去し、改めて飼育セットを組まなければいけないのでかなり手間です。
それらを未然に防ぐことができるのがこのコバエ防止シートであり、多くの昆虫飼育者に愛用されているアイテムとなっています。
またバッタの場合、幼虫が孵化すると空気穴から普通に逃げるためそれ防止で使うのなら必須です。

(管理人)
バッタの飼育ケースはコバエはいうほど沸きませんが、幼虫が孵る可能性も含めて万が一のために使うのはありですね。

予備の飼育ケース

トノサマバッタを飼育する場合、予備の飼育ケースがあると非常に便利です。
予備の飼育ケースがあればケース内の掃除の際に一時的にトノサマバッタを避難させたり、卵や幼虫が生まれた時に退避させられたりします。
他のケースでも代用はできなくはないですが、ものによっては脱走したり酸欠になったりする恐れがあるため安全とは言えません。
小ケースでもいいので、飼育中のケース以外にもう一つ飼育ケースを用意しておくといいでしょう。

いざという時にないと不便だからね!

トノサマバッタは何を食べる?

トノサマバッタは、主に「イネ科」の植物を食べるバッタです。
具体的な種類としては、以下の植物たちが挙げられます。
- イネ
- ススキ
- エノコログサ(ネコジャラシ)
- メヒシバ
- オヒシバ
どれもよく道端に生えている一般的な植物なため、採集は全く難しくありません。
画像のエノコログサのような、細くて指が切れそうな植物を見かけたら多分イネ科なので確認してみてくださいね

(管理人)
割とその辺に生えてますから、散歩をする時などに確認してみてください。
トノサマバッタの飼育セットの組み方

続いて、トノサマバッタの飼育セットの組み方について以下の手順で解説していきます。
- ①飼育ケースを用意する
- ②床材を敷く
- ③餌を設置する
- ④トノサマバッタを入れて完成
難しくはありませんので、よく見て真似してくださいね。
①飼育ケースを用意する

トノサマバッタの飼育セットの組み方として、まずはトノサマバッタに合った飼育ケースを用意しましょう。
トノサマバッタは大型のバッタではありますが、1匹だけなら飼育ケースのサイズは小型で大丈夫です。
ただし複数飼いする場合は小型だと狭い可能性があるため、中型以上の飼育ケースを用意するといいでしょう。
状況に応じた大きさの飼育ケースを選んであげてくださいね。

(管理人)
中型でも4匹程度にして、それ以上飼育するなら大・特大の飼育ケースを準備しましょう。
②床材を敷く

飼育ケースが決まったら、次は床材をケース内に敷いていきます。
床材はトノサマバッタが滑らず歩くのに必要となり、またケース内の湿度を保つ役割もあるため大切です。
成虫だけ飼育したい場合は2cm程度、交尾させて卵を産ませたい場合は5~10cmほど床材を入れてあげてください。
また床材に糞が目立ってきたら、古い床材を捨てて新しく床材を入れてあげてくださいね。

(管理人)
ちなみにトノサマバッタのフンは5mmくらいで、いかにもあの細い胴体から出たなという細長く茶色~黒色なのでこれが目立ったら床材を変えましょう。
③餌を設置する
床材を適切な量敷くことができたら、次は餌の葉っぱを設置していきます。
何も用意していない場合は葉っぱを直置きし、フラワーチューブの場合は葉っぱの切った茎と水を入れてください。
園芸用スポンジは十分に給水させ、葉っぱの切った茎側を刺してあげましょう。
上記のどの方法でも飼育はできますが、花瓶に水を入れる場合はバッタが入り込まないよう十分に対策を行ってくださいね。

(管理人)
一応直置きでも十分飼育はできますので、しおれるスピードを見ながら臨機応変に対応してみてください。
④トノサマバッタを入れて完成
ここまで出来たら、後はトノサマバッタを投入して完成となります。
投入したらしばらく観察してみて、おかしな点や不便そうな点がないか確認してみてください。
例えば餌が大きすぎて狭そうにしていたり、複数入れすぎて大暴れしたりなどする場合は改善が必要です。
その後もたまに確認して、必要があれば改善していきましょう。

さん
特に餌の減る速さはよく確認しようなぁ~
トノサマバッタを飼育する際の注意点

続いて、トノサマバッタを飼育する際の注意点を以下3点解説していきます。
- 高温にならない場所で飼育する
- 脱走しないように気をつける
- 餌を切らさない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
高温にならない場所で飼育する

トノサマバッタを飼育する際の注意点として、高温にならない場所で飼育する点が挙げられます。
トノサマバッタは夏にも活動するバッタですが、暑さには弱く高温下で飼育すると弱って死んでしまう可能性があるのです。
したがってトノサマバッタの飼育は、直射日光や高温になる場所を避けて行うようにしましょう。
基本的には、20~30℃の温度内で飼育してあげてくださいね。

さん
冷房の効いた部屋で飼育してあげるとええなぁ~
脱走しないように気をつける

トノサマバッタを飼育する際の注意点として、脱走しないように気をつける点が挙げられます。
トノサマバッタは非常に高いジャンプ力を誇っており、また飛ぶこともできるため一度逃すと捕まえるのに大変苦労することは間違いないでしょう。
特に多いのは、餌交換などの時に飼育ケースに入れた腕を伝って外に出ようとすることがあるので事前に知っておいて対策をしてください。
タンスの裏なんかに逃げられるとなかなか出てこないですので、予備の飼育に隔離したりピンセットで餌を交換したり気をつけて作業を行いましょう。

さん
部屋の中で見失ったら大変やね~・・・
餌を切らさない

トノサマバッタを飼育する際の注意点として、餌を切らさないようにする点が挙げられます。
トノサマバッタはたくさん食べるバッタなため、気づくと餌がなくなっている可能性があるのです。
また葉っぱの置き方によっては、しおれて食べられない状態になっている可能性もあるので注意しましょう。
トノサマバッタは毎日沢山食べますので、餌を切らさないように十分気をつけてあげてくださいね。

(管理人)
葉っぱをすぐ採集できるように、イネ科植物が生えている場所の当たりは覚えておきましょう。
トノサマバッタの寿命

トノサマバッタの寿命は、卵から寿命までで4~6ヶ月ほどになります。
成虫の場合は1~3ヶ月程度と、あまり長生きはしない昆虫です。
特に野外で捕まえた個体は、それまでどれくらい生きているか分からないため寿命が上記より少ない可能性があります。
短い命ですが、しっかり触れ合っていい思い出を作っていきましょう。

(管理人)
かっこいい姿をたくさん写真に残しましょう!
まとめ
本記事では、トノサマバッタの飼育方法について解説していきました。
その見た目から日本のバッタの中でも特に人気が高い種類で、よく飼育されています。
また比較的よく見られるため、捕まえに行きやすい身近さも人気の1つですね。
よく飛ぶため捕まえるのはちょっと難しいですが、見事捕まえることができたらぜひ飼育してみてはいかがでしょうか。

(管理人)
いじょう!kinokonでした!

きのこさんでした!

さん
みずくらげさんでした~
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