日本のバッタといわれて、おそらく多くの人が想像するのではないかと思われる「イナゴ」。
近年は水田の減少でそこまで見かけなくなりましたが、昔は田んぼとセットでよく見られました。
また簡単に捕まえられることから、子供に飼育されて来たバッタです。

イナゴって飼育しやすイのダ?
餌さえ確保できるなら簡単に飼育ができるよ。
そこで本記事では、イナゴ(コバネイナゴ・ハネナガイナゴ)の飼育方法を解説。
飼育セットの組み方や飼育する上での注意点を紹介していきますので、是非参考にしてくださいね。
イナゴは飼育できる?

イナゴは特に飼育に関して、規制がある昆虫ではありません。
また採集においても規制などはないため、自由に採集・飼育をすることが可能です。
イナゴはイネ(お米)の害虫としても知られているため、捕まえたら喜ばれるかもしれませんね。
ただし採集は、飼育に必要な数だけ捕るのを基本としてくださいね。

(管理人)
もしかしたら大きな生き物のごはんになっているなど、生態的に重要かもしれませんからね。
イナゴはどんな昆虫?

| 科目 | バッタ目バッタ科 |
| 学名 | コバネイナゴ【Oxya yezoensis】 ハネナガイナゴ【Oxya japonica】 |
| 体長 | 約25~45mm |
| 見られる時期 | 7~10月 |
| 生息地 | コバネイナゴ【北海道・本州・四国・九州】 ハネナガイナゴ【本州・四国・九州】 |
| 良く見られる場所 | 水田・あぜ道・河川敷・湿った草地など |
イナゴはバッタ目バッタ科、体長約25~45mmの昆虫です。
日本では主にコバネイナゴとハネナガイナゴがイナゴとして知られており、7~10月頃に見られます。
イネ科の植物を食べることから、イネが生えた水田やイネ科植物が生えている場所で見ることが多いです。
稀に灯火にやってくることもあるため、家の明かりにつられてくることもありますね。

(管理人)
僕の家には何度か来たことがあります。


イナゴの飼育に必要なもの

では続いて、イナゴの飼育に必要なものを以下5点ご紹介していきます。
- 飼育ケース
- 床材
- イナゴの餌
- 霧吹き
- 園芸用スポンジ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
飼育ケース

イナゴを飼育する上で、まず必須となるのは飼育ケースです。
飼育ケースは昆虫の脱走を防ぎ、また逆に天敵の侵入や過度な湿気からイナゴを守ってくれます。
また呼吸穴の確保や餌の取替のしやすさ、観察のしやすさなど昆虫の飼育に特化したケースです。
飼育ケース以外でも飼育はできなくはないですが、その分手間がかかったりイナゴが死んでしまったりするリスクもあるためおすすめはしません。

(管理人)
イナゴはよく脱走するので、下手なケースを使うよりは飼育ケースを使った方がいいですよ。

床材

イナゴの飼育に必須なものとして、床材が挙げられます。
床材があることでバッタが滑らず移動することができ、また糞があっても目立ちにくくなります。
またジャンプした後の着地の衝撃が和らげられるのも、地味ではありますがイナゴにとって優しいです。
卵を持っているメスがいたら土の中に産んでくれるかもしれないので、その場合は5~10cmほど床材を入れておくといいでしょう。

(管理人)
床材が足りない場合は、一部坂のようにして盛るのも手ですよ。
イナゴの餌

イナゴの飼育に必須なものとして、イナゴが食べる餌が挙げられます。
イナゴはイネ科やマメ科の植物を食べるため、飼育する前に採集できる場所をあらかじめ調べておきましょう。
またイナゴは比較的たくさん食べるため、最初は多めに採集しておくことをおすすめします。
その後餌の減り具合で、次の収穫量を決めてみてくださいね。

(管理人)
とっちゃダメな場所では収穫しないでくださいね。
霧吹き

イナゴの飼育に必須なものとして、床材の加水ができる霧吹きが挙げられます。
昆虫マットなどの床材は時間が経つと水分が蒸発してしまい、イナゴにとって住みにくい環境となってしまうためです。
乾燥を防ぐためには、霧吹きで定期的に湿らせるのが有効となります。
住みやすい環境を維持するためにも、霧吹きでしっかり乾燥対策を行ってください。

(管理人)
ただし、あげすぎも注意ですよ!
園芸用スポンジ
イナゴの飼育に必須なものとして、葉っぱの餌を長持ちさせるための園芸用スポンジが挙げられます。
餌の葉っぱはそのまま直置きにする方法や、フラワーチューブに入れる方法などいろいろあるのですが「水を含ませた園芸用スポンジに刺す方法がおすすめ」です。
直置きするのは最も手間がかかりませんが、すぐしおれてしまうため餌としての寿命が非常に短いのがデメリットとなります。
フラワーチューブも水を吸わせることができるため寿命が延びますが、水の取り換えが頻繁に必要なため取り替えの際バッタが脱走するリスクがあるのです。
一方園芸用スポンジは給水させると茎を刺すことで寿命を延ばすことができ、ケースの上から水をたらすことで続けて使えるため、取り出して水を変える必要も無く脱走のリスクもありません。
使い方も適切なサイズにカットして水に浮かばせ、しっかり吸収したらそのまま葉っぱを刺して飼育ケースに入れるだけなので手間がかからずおすすめですよ。

(管理人)
最悪直置きでもいいんですが、その場合はしっかり餌を採集できるようにしてくださいね。
イナゴの飼育であれば便利なアイテム

続いて必須ではないものの、イナゴの飼育で持っていれば便利なアイテムを以下3点解説していきます。
最低限の飼育セットだけ作りたい方はこちらを押して飛ばしてもらって大丈夫です。
- ピンセット
- コバエ防止シート
- 予備の飼育ケース
それでは詳しく見ていきましょう。
ピンセット

イナゴの飼育環境を管理する場合は、ピンセットがあると非常に便利です。
ピンセットがあれば、素手でやらなければならない餌の交換や食べ残し・糞の除去を手を触れずに行うことができます。
またフタを取る必要がないため、イナゴの脱走のリスクも大幅に防ぐことが可能です。
掃除の度にケース内のイナゴを別容器に移動させる手間がなくなるため、個人的には持っておいて損はないアイテムだと思いますよ。

さん
なが~~いのを選ぼうなぁ~
コバエ防止シート

コバエ防止シートは、飼育ケース内にコバエが入らないようにフタに挟むシートです。
コバエは腐った床材や腐った植物に湧くことがあり、場合によってはハエの幼虫である「線虫」が発生します。
一度発生すると床材をすべて撤去し、改めて飼育セットを組まなければいけないのでかなり手間です。
それらを未然に防ぐことができるのがこのコバエ防止シートであり、多くの昆虫飼育者に愛用されているアイテムとなっています。
環境によっては必須レベルと言えますので、とりあえず購入しておくのはおすすめです。

(管理人)
また餌用の葉っぱに虫がくっついてた場合、部屋に逃げるのを防ぐこともできますよ。

予備の飼育ケース

イナゴを飼育する場合、予備の飼育ケースがあると非常に便利です。
予備の飼育ケースがあればケース内の掃除の際に一時的にイナゴを避難させたり、卵や幼虫が生まれた時に退避させられたりします。
他のケースでも代用はできなくはないですが、ものによっては脱走したり酸欠になったりする恐れがあるため安全とは言えません。
小ケースでもいいので、飼育中のケース以外にもう一つ飼育ケースを用意しておくといいでしょう。

(管理人)
いざという時に、予備のケースなくて困るのは昆虫飼育者あるあるですからね・・・

イナゴは何を食べる?

イナゴは主に「イネ科植物」を食べるバッタです。
マメ科の植物を食べることもありますが、だいたいはイネ科の植物を食べているイメージですね。
飼育する上では、エノコログサやオヒシバ・メヒシバなどのイネ科植物を取って来て与えます。
その辺に結構生えているので、散歩がてら探してみてはいかがでしょうか。

さん
エノコログサ(ねこじゃらし)はよく見かけるなぁ~
イナゴの飼育セットの組み方

続いて、イナゴの飼育セットの組み方について以下の手順で解説していきます。
- ①飼育ケースを用意する
- ②床材を敷く
- ③餌を設置する
- ④イナゴを入れて完成
難しくはありませんので、よく見て真似してくださいね。
①飼育ケースを用意する

イナゴの飼育セットの組み方として、まずはイナゴに合った飼育ケースを用意しましょう。
イナゴは中型のバッタなため、飼育ケースのサイズは小~中型のものを用意しましょう。
ただし複数飼いする場合は小型だと狭い可能性があるため、中型以上の飼育ケースを用意するといいでしょう。
また餌をどう与えるかによっても飼育ケースの大きさを変更する必要があるため、状況に応じた大きさの飼育ケースを選んであげてくださいね。

(管理人)
狭いケースにたくさん入れないよう気を付けましょう。
②床材を敷く

飼育ケースが決まったら、次は床材をケース内に敷いていきます。
床材はイナゴが滑らず歩くのに必要となり、またケース内の湿度を保つ役割もあるため大切です。
成虫だけ飼育したい場合は2cm程度、交尾させて卵を産ませたい場合は5~10cmほど床材を入れてあげてください。
また床材に糞が目立ってきたら、古い床材を捨てて新しく床材を入れてあげてくださいね。

(管理人)
床材の交換は、糞が目立つ上側だけさらう感じで大丈夫ですよ。
③餌を設置する
床材を適切な量敷くことができたら、次は餌の葉っぱを設置していきます。
何も用意していない場合は葉っぱを直置きし、フラワーチューブの場合は葉っぱの切った茎と水を入れてください。
園芸用スポンジは十分に給水させ、葉っぱの切った茎側を刺してあげましょう。
上記のどの方法でも飼育はできますが、花瓶に水を入れる場合はバッタが入り込まないよう十分に対策を行ってくださいね。

さん
フラワーチューブを使う時は、中の水替えもわすれんようになぁ~
④イナゴを入れて完成
ここまで出来たら、後はイナゴを投入して完成となります。
投入したらしばらく観察してみて、おかしな点や不便そうな点がないか確認してみてください。
例えば餌が大きすぎて狭そうにしていたり、複数入れすぎて大暴れしたりなどする場合は改善が必要です。
その後もたまに確認して、必要があれば改善していきましょう。

しっかり観察していクのダ!
イナゴを飼育する際の注意点

続いて、イナゴを飼育する際の注意点を以下3点解説していきます。
- 高温になるところで飼育しない
- 脱皮中には触らない
- 脱走に気をつける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
高温になるところで飼育しない

イナゴを飼育する際の注意点として、高温になるところで飼育しない点が挙げられます。
イナゴは夏場でも活動してますが、実は暑さに弱く高温になる場所で飼育すると死んでしまうこともあるのです。
したがってイナゴの飼育ケースは、直射日光を避けた涼しい場所においてあげてください。
ちょうど冷房室で飼育してあげるのがいいと思いますよ。

(管理人)
冷房室のちょっと暗めのところにおいてあげてくださいね。
脱皮中には触らない

イナゴを飼育する際の注意点として、脱皮中には触らない点が挙げられます。
イナゴの幼虫は5~6回ほど脱皮をして成虫になるため、幼虫を捕まえていた場合は必ずどこかで脱皮をするでしょう。
バッタの脱皮なんて物珍しくて触りたくなりますが、実は触ってしまうと脱皮に失敗する恐れがあります。
脱皮に失敗すると羽が伸びきらなかったり体が変形したままになったりするため、刺激を与えないよう遠くから観察するに留めてあげてください。

体が変になるのはかわいそうナのダ!
脱走に気をつける

イナゴを飼育する際の注意点として、脱走に気をつける点が挙げられます。
イナゴはジャンプ力が強いため、餌交換などの一瞬の隙から脱走してしまう可能性があるのです。
また飼育ケース内に手を入れた時に、その手を伝って脱走しようとすることもあるためこちらも注意が必要になります。
飼育ケースのフタを開ける必要がある際には、事前に予備ケースにイナゴを移したりピンセットで餌交換したりなど脱走しないよう十分に注意してください。

(管理人)
脱走に焦って無理に捕まえた結果、怪我させてしまうケースも多いので落ち着いて対処しましょう。
イナゴの寿命

コバネイナゴ・ハネナガイナゴの成虫の寿命は、どちらも2~3ヶ月程度です。
残念ながらあまり長生きをする昆虫ではありません。
2~3か月と聞くと長いように見えますが、野外で採集した場合は、より寿命が短い可能性があります。
ちなみに卵から数えると寿命は約1年ほどですので、より長く飼育したい場合は幼虫を探してみるといいかもしれませんね。

(管理人)
幼虫も成虫と同じような場所にいますよ。
まとめ
本記事では、コバネイナゴ・ハネナガイナゴの飼育方法について解説していきました。
どちらも飼育する上ではほとんど違いがなく、同じように飼育することが可能です。
餌はイネ科植物さえ継続的に入手出来れば、簡単に飼育することができました。
イナゴを捕まえた時は、ぜひ飼育してみてはいかがでしょうか。

(管理人)
いじょう!kinokonでした!

さん
みずくらげさんでした~

インプさんデしタ!
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