名前の通り平たい体に、二本のかっこいい大アゴを持つクワガタムシの人気者「ヒラタクワガタ」。
クワガタムシの種類の中でもトップクラスの人気を誇り、大きな個体を生み出すためにブリードをしているマニアも多くいます。
そんなヒラタクワガタですが、飼育をするにはどうすればいいのでしょうか。

さん
初めての飼育はわからないことだらけよね。
そこで本記事では、ヒラタクワガタについて詳しく解説。
飼育セットの組み方や、飼育時の注意点などもご紹介していきます。
ぜひ参考にして下さいね。
ヒラタクワガタは飼育できる?

ヒラタクワガタは、現状飼育に関して特に規制などがないクワガタムシです。
採集においても規制などはないため、採集・飼育は自由に行って問題ありません。
ただし場所や地域によっては、採集が禁止されていたり制限されていたりするところもあります。
森林公園など管理されたところで採集をしたい場合は、事前に規制などがないか確認しておきましょう。

さん
間違って私有地に入らんようになぁ~
ヒラタクワガタはどんな昆虫?

| 科目 | コウチュウ目クワガタムシ科 |
| 学名 | Dorcus titanus pilifer |
| 体長 | ♂約30~75mm ♀約25~40mm |
| 見られる時期 | 5月~9月頃 |
| 生息地 | 日本(本州・四国・九州・対馬・五島列島など) |
| 良く見られる場所 | クヌギ・コナラなどの雑木林・河川敷のヤナギ林 |
ヒラタクワガタはコウチュウ目クワガタムシ科で、学名【Dorcus titanus pilifer】のクワガタムシです。
オスは体長75mmにもなる大型のクワガタムシで、5月~9月頃に活動しているのを見かけます。
日本では北海道以外の全国で見られ、比較的に見つけやすいクワガタムシと言えます。
クヌギやコナラなどがある雑木林に生息しているため、樹液が出ているところを昼間確認して夜に見に行くともしかしたら見つけられるかもしれませんよ。

(管理人)
ただし警戒心が強くすぐに隠れてしまうので、いるのに見つけられないクワガタムシとして有名です。

ヒラタクワガタの飼育に必要なもの

では続いて、ヒラタクワガタの飼育に必要なものを以下4点ご紹介していきます。
- 飼育ケース
- 昆虫マット
- 昆虫ゼリー
- 転倒防止材
それぞれ詳しく見ていきましょう。
飼育ケース

ヒラタクワガタを飼育する上で、まず必須となるのは飼育ケースです。
飼育ケースは昆虫の脱走を防ぎ、また逆に天敵の侵入や過度な湿気からヒラタクワガタを守ってくれます。
また呼吸穴の確保や餌の取替のしやすさ、観察のしやすさなど昆虫の飼育に特化したケースです。
飼育ケース以外でも飼育はできなくはないですが、その分手間がかかったりヒラタクワガタが死んでしまったりするリスクもあるためおすすめはしません。

(管理人)
基本的にオスは1匹ずつの飼育になるので、場合によっては複数個飼育ケースが必要になります。

昆虫マット

ヒラタクワガタの飼育に必須なものとして、昆虫マットが挙げられます。
昆虫マットはいわばヒラタクワガタのお布団で、活動しない時間帯はマットの上や樹皮の下などに潜ってお休みするのです。
また昆虫マットは昆虫に必要な湿度の維持や糞尿の散乱防止、場合によっては産卵用の材としても使えます。
昆虫マットが無いと弱ったり寿命が縮んだりする可能性が高いため、必ず設置してあげてください。

(管理人)
昆虫マットから出てきたヒラタクワガタにマットがついていると、なんだかかわいらしく見えますよ。
昆虫ゼリー

ヒラタクワガタの飼育に必要なものとして、昆虫ゼリーが挙げられます。
昆虫ゼリーはヒラタクワガタのご飯になるため、飼育の上では必ず用意してください。
また大抵の甲虫はリンゴや桃などの果実も食べますが、これらは匂いや昆虫マットのカビなどの原因になるため昆虫ゼリーが手軽です。
本記事では、手間や飼育環境から考えて昆虫ゼリーをおすすめします。

(管理人)
たまに機嫌が悪いのか、オスが昆虫ゼリーの入れ物を挟んでいることがあります・・・なぜなのか。

転倒防止材

ヒラタクワガタの飼育で必須なものとして、転倒防止材が挙げられます。
転倒防止材とは落ち葉や木の枝・樹皮などのことで、これがないとヒラタクワガタがひっくり返った時に起き上がれない可能性があるのです。
起き上がれなかったヒラタクワガタは、最悪弱って死んでしまいます。
カブトムシでも転倒防止材を入れなかったために、起き上がれずに死ぬことはよくあるため必ず入れておいてください。

(管理人)
またヒラタクワガタは樹皮の下に隠れることが多いので、できれば樹皮を入れてあげてください。

ヒラタクワガタの飼育であれば便利なアイテム

続いて必須ではないものの、ヒラタクワガタの飼育で持っていれば便利なアイテムを以下4点解説していきます。
最低限の飼育セットだけ作りたい方はこちらを押して飛ばしてもらって大丈夫です。
- 餌木
- エサ皿
- コバエ防止シート
- 霧吹き
それでは詳しく見ていきましょう。
餌木
昆虫ゼリーでヒラタクワガタを飼育する場合、便利なのが餌木です。
餌木には昆虫ゼリーを差し込める場所があるため、設置すればまるでヒラタクワガタが樹液にやってきたような自然っぽい姿を見ることが可能です。
また餌木自体が転倒防止材の役目を果たすため、カブトムシやクワガタムシの飼育にはよく使われています。
注意点として昆虫ゼリーには深型と広型があるため、サイズの確認は必ずしておくようにしましょう。

さん
大きな餌木は、ヒラタクワガタの隠れ家にもなるわよ。
エサ皿
ヒラタクワガタをモモやブドウなどの生の果実で飼育する場合は、エサ皿が必要になります。
生の果実を直接昆虫マットや木に置いてしまうと、臭いの原因になったり果実や昆虫マットが腐ってしまったりする恐れがあるためです。
エサ皿の選び方として大きすぎるとヒラタクワガタがひっくり返った時に起き上がれない可能性があるため、果実を置けるほどほどの大きさのものを用意します。
素材はガラスやプラスチックなど、果汁を吸わず腐らないものを選ぶといいでしょう。

さん
エサ皿もものによってはヒラタクワガタの隠れ家になるなぁ~
コバエ防止シート
コバエ防止シートは、飼育ケース内にコバエが入らないようにフタに挟むシートです。
コバエは昆虫マットや昆虫ゼリー・エサの果実などに湧くことがあり、場合によってはハエの幼虫である「線虫」が発生します。
一度発生すると昆虫マットや転倒防止材などすべて撤去し、改めて飼育セットを組まなければいけないのでかなり手間です。
それらを未然に防ぐことができるのがこのコバエ防止シートであり、多くの昆虫飼育者に愛用されているアイテムとなっています。
環境によっては必須レベルと言えますので、とりあえず購入しておくのはおすすめです。

(管理人)
そんな高いものではないので、購入しておくことをおすすめします。

霧吹き

霧吹きは、昆虫マットの乾燥を防ぐために必要となるアイテムです。
昆虫マットは時間が経つと水分が蒸発してしまい、ヒラタクワガタにとって住みにくい環境となってしまいます。
乾燥を防ぐためには、霧吹きで定期的に昆虫マットを湿らせるのが有効です。
昆虫マットを湿らせること自体は霧吹きが無くてもできますが、あると便利なので所持しておくといいでしょう。

(管理人)
霧吹きを使わない場合、ちょっとずつ水を入れて混ぜてを繰り返す必要があるので時短のためにも霧吹きを使うことをおすすめします。
ヒラタクワガタは何を食べる?

ヒラタクワガタは、野生では樹液や果実の汁を食べて生きています。
飼育下ではもっぱら「昆虫ゼリー」を与えて飼育することが多いです。
またヒラタクワガタのオスは大きなアゴを持っているため、昆虫ゼリーを与える際は広型を与えると食べやすくて良いでしょう。
それなりの量を食べるため、餌切れには十分注意して飼育してあげてくださいね。

(管理人)
後餌交換の時に挟まれないように気を付けて!
ヒラタクワガタの飼育セットの組み方

続いて、ヒラタクワガタの飼育セットの組み方について以下の手順で解説していきます。
- ①飼育ケースを用意する
- ②昆虫マットを敷く
- ③転倒防止材を設置する
- ④餌を設置する
- ⑤ヒラタクワガタを入れて完成
難しくはありませんので、よく見て真似してくださいね。
①飼育ケースを用意する
ヒラタクワガタの飼育セットの組み方として、まずはヒラタクワガタに合った飼育ケースを用意しましょう。
ヒラタクワガタは大型のクワガタムシですが、複数飼育はおすすめできないため飼育ケースのサイズは小型で大丈夫です。
理由としてヒラタクワガタは気性が荒く、一緒に入れた昆虫を挟んでケガさせたり殺してしまうことがあるためとなります。
したがってオスの場合は1ケース1匹で、メスは小ケースで1~2匹・中ケースで2~4匹程度を目安で飼育してみてください。

(管理人)
子どもの頃にヒラタクワガタとカブトムシを戦わせたんですが、カブトムシの兜に穴が開いて死なせてしまったことがあります・・・・

さん
それなら余計に複数飼育はできんなぁ。
②昆虫マットを敷く
飼育ケースが決まったら、次は昆虫マットをケース内に敷いていきます。
昆虫マットは昆虫の休む場所になり、またケース内の湿度を保つ役割もあるため大切です。
ヒラタクワガタの場合、昆虫マットの深さは2~3cmほどで十分でしょう。
昆虫マットが乾燥している場合は手で握って崩れない程度に霧吹きなどで加水してあげてくださいね。

(管理人)
加湿はとても大切なので忘れず確認しましょう。
③転倒防止材を設置する
昆虫マットを敷いた後は、転倒防止材を設置していきます。
使うのは主に「落ち葉」や「木の枝」で、ヒラタクワガタがひっくり返っても大丈夫なように設置してあげましょう。
また使うのは採取したものでもいいのですが、他の虫やカビなどがついている可能性もあるため市販されているものが安全です。
ある程度ギュウギュウに敷き詰めても平気ですが、動かないほどガチガチにするとヒラタクワガタも動かせないためほどほどにしてあげてください。

(管理人)
ただヒラタクワガタは細いので、大抵力で枝を押しのけて潜っていきます。
④餌を設置する
転倒防止材を敷くことができたら、次は餌を設置していきます。
昆虫ゼリーの場合はそのまま置くか、エサ皿・餌木などに設置するといいでしょう。
一方でモモなど生の果実を設置する場合、直接置くと昆虫マットや転倒防止材がカビたり腐ったりする可能性があるため必ずエサ皿を用意しておいてください。
あとは定期的に確認し、餌が無くなったら交換してあげましょう。

さん
何度も言うけど、挟まれないように注意してちょうだいね。
⑤ヒラタクワガタを入れて完成
ここまで出来たら、後はヒラタクワガタを投入して完成となります。
投入したらしばらく観察してみて、おかしな点や不便そうな点がないか確認してみてください。
例えばヒラタクワガタが乗るだけでゼリー皿がひっくり返ったり、転倒防止材が多すぎてヒラタクワガタが地面に潜れそうになかったりなどする場合は改善が必要です。
その後もたまに確認して、必要があれば改善していきましょう。

(管理人)
普段から観察していると、改善点があれば見えてきますよ。
ヒラタクワガタが冬眠する時の管理方法

ヒラタクワガタは冬になると冬眠を行い、次の夏まで休眠を取ります。
したがってヒラタクワガタを飼育する際は、冬眠の準備をしてあげる必要があります。
とはいっても難しいことはなく、気温が10度前後になったタイミングで昆虫マットをケースの半分以上(大きいケースは10cmほど)増やして暗所に置いてたまに霧吹きなどで加水してあげればいいだけです。
また冬眠中は昆虫ゼリーを食べないのですが、温度によっては出てくることがあるため昆虫ゼリーは切らさずにおくことをおすすめします。
また最低限出てきた時のために、転倒防止材はそのまま入れてあげておくといいでしょう。

(管理人)
温度変化の少ない場所においてあげてくださいね。
ヒラタクワガタを飼育する際の注意点

続いて、ヒラタクワガタを飼育する際の注意点を以下3点解説していきます。
- オス同士は同じケースで飼育しない
- 挟まれないように注意する
- 高温になりすぎないようにする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
オス同士は同じケースで飼育しない

ヒラタクワガタを飼育する際の注意点として、オス同士は同じケースで飼育しない点が挙げられます。
ヒラタクワガタは気性が荒いクワガタムシなので、オス同士で飼育すると喧嘩をする可能性が高いです。
そして最悪の場合、どこかが欠損したり穴が空いて死んでしまったりしてしまいます。
またヒラタクワガタのオスは「♀殺し」と言って、メスを攻撃して殺してしまうことがよくあるので注意が必要です。
ヒラタクワガタのオスは、基本的にケースに1匹ずつ飼育するようにしましょう。

(管理人)
もちろん他の昆虫とも一緒のケースにしないでくださいね!
挟まれないように注意する

ヒラタクワガタを飼育する際の注意点として、挟まれないように注意する点が挙げられます。
ヒラタクワガタのアゴの力は非常に強く、また1度挟んだが最後なかなか離してくれません。
そのためヒラタクワガタが離すまで耐えるしかなく、しかもそれが数分続くこともあり非常に辛い時間となります。
もちろん無理に離そうとするとより強く挟まれたり、最悪ヒラタクワガタのアゴが破損・折れたりするため離すまで待つしかありません。
ヒラタクワガタがアゴを開いて威嚇している時は、指をアゴに近づけないよう気をつけてください。

さん
餌の交換をする時は、下敷きみたいなもので仕切りを作るといいわね。
高温になりすぎないようにする

ヒラタクワガタを飼育する際の注意点として、高温になりすぎないようにする点が挙げられます。
ヒラタクワガタは夏の昆虫ですが、暑さには非常に弱く暑い場所で飼育すると死んでしまうこともあるのです。
したがってヒラタクワガタを飼育する際はできるだけ直射日光の当たらない、20~25℃の空間で飼育してあげてください。
また最近の夏は暑すぎますので、冷房のかかった部屋で飼育するのが良いでしょう。
直射日光や高温に気をつけて飼育するようにしてくださいね。

さん
暑い空間にいるのは苦しいからなぁ~・・・・
ヒラタクワガタの寿命

ヒラタクワガタは非常に長生きをするクワガタムシで、成虫で約2~3年生きます。
また個人の報告ではありますが4年以上生きたという話もあるため、長く一緒にいることが可能です。
またそのためには、しっかり冬眠の準備をしてあげることが重要となります。
管理を徹底してあげて、ぜひ長生きさせてあげてくださいね。

(管理人)
何年も生きてくれるとうれしいですよね!
まとめ
本記事では、ヒラタクワガタの飼育方法について解説していきました。
ヒラタクワガタの飼育方法は確立されているため、初心者でも容易に飼育することが可能です。
一方で気性が荒い点には注意が必要で、指を挟まれたりオス同士の喧嘩・♀殺しをしないよう分けて飼育する必要がありました。
しっかり飼育すれば数年間生きてくれるので、何年生きてくれるか挑戦してみてはいかがでしょうか。

(管理人)
いじょう!kinokonでした!

さん
ブドウスズメさんでした。

さん
みずくらげさんでした~
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