かわいいラッコの生態を解説!特技や天敵・水族館で見られなくなる可能性など詳しく紹介!
みなさんは「ラッコ」という動物をご存知ですか?ラッコは言わずと知れた水族館のアイドルで、水面にぷかぷかと浮いた姿がとてもかわいい動物です!またお腹の上に貝を置いて手に持った石で必死に叩いて割る姿も有名でしょう。そんなアイドルですが実は近年水族館では見られなくなってきているのです。これは一体どういうことなのか、是非一度この記事をご覧ください。
今回は「ラッコ」について解説していきたいと思います!
ラッコといえば水族館のアイドルですよね!お腹に貝を置いて石で叩く光景を見たことがある人も多いと思います!
日本では知らない人はいないといっていいほど有名な動物でしょう!
ただみなさん、最近ラッコって耳にはしても見ることって減ってませんか?
実は近年ラッコは大変なことになっているのです!
というわけで!この記事では「ラッコ」について詳しく解説していきます!
ラッコってどんな動物?
イタチ科ラッコ属
学名:Enhydra lutris
体長:100センチ~130センチほど
生息地:日本(北海道周辺)・北アメリカ・カムチャツカ半島・アリューシャン列島・オホーツク海など
よく見られる場所:沿岸部など
ラッコは学名【Enhydra lutris】体長は約100センチ~130センチと意外と大きな動物です!
日本では一応北海道の「千島列島」周辺に生息しており、海外では主に北アメリカ・カムチャツカ半島・アリューシャン列島などで見ることが出来ます。
生息地域では主に沿岸部付近で見られるようですね!
名前の由来について
ラッコの名前の由来は「アイヌ語」が由来となっています。
アイヌ語ではこの種のことを「rakko」と呼ぶので、それがそのまま日本でも呼ばれるようになったと考えられているんだそうです。
なんだかシンプルな由来ですね。
石を道具として使う
ラッコは「石」を道具のように使うことで有名な動物です!
具体的には石を使って胸や腹に乗せた「ウニや貝の外側を割り中身を食べる」という使い方をします。
そのため「霊長類以外の哺乳類で道具を使う動物」というような紹介をされることもあるんだそうですよ!
皮膚のたるみをポケットのように使う
ポケットの中にはオモチャが〇つ‼️ メイ🦦のポッケにいくつオモチャ🦀🐚🐟が入るか試してみました💡 これが限界❓❓ #鳥羽水族館 #ラッコ pic.twitter.com/gXJ2zcjACh
— 鳥羽水族館(TOBA AQUARIUM) (@TOBA_AQUARIUM) November 7, 2021
ラッコは「皮膚のたるみをポケットのように使う」という面白い習性があります。
上の鳥羽水族館のツイートを見てみてください!みるみるうちに脇腹に物がつめられていっているのが分かると思います!
最初に言ったとおりポケットになっているわけではなくあくまで「皮膚のたるみ」になります!すごいですねこれ!
お気に入りの石を持つ
十分に成長したラッコは「お気に入りの石」を見つけ常に持ち歩くといわれています、かわいいですね!
この石は先ほど紹介した「ウニや貝を割る」事に使われる他、海に潜る際に「重り」として使うこともあるといいます!
お気に入りの石ってどんなの選ぶんですかね?そのこそのこによって気に入る石違うのかなあ?
仲間と手をつないで寝る
ラッコはなんと「仲間と手をつないで寝る」ことがあります!めっちゃかわいいですね!
ラッコは海の上に浮いて生活をするため、寝ている間流されないようにこのような行動をすることが知られています。
ただ野生では水草などを掴んだり体に巻き付けたりして流されるのを回避しているんだそうですよ。
害獣とされることがある
ラッコは意外にも「害獣」とされてしまうことがある動物になります。
理由としてラッコは「アワビ」「ウニ」を食べる動物で、これらの海産物の数を減らしてしまうため漁業関係者から嫌われてしまっています。
ただウニの場合は多すぎるとそこらじゅうの海藻を食べつくしてしまい「磯やけ(海藻が減少し育たなくなる他海藻を食べる生き物がいなくなってしまう現象)」の原因になることもあるため、それを防ぐのにラッコは役立っているとも言われています。
亜種について
実はラッコって1種類ではなく「3種類の亜種」が存在しています。
この記事ではそれぞれの名前と学名のみ紹介とさせていただきますので参考にしてみてくださいね!
アジアラッコ(Enhydra lutris lutris)
アラスカラッコ(Enhydra lutris kenyoni)
カリフォルニアラッコ(Enhydra lutris nereis)
絶滅が危惧されている
とても愛らしいラッコですが、実は「絶滅危惧種」の動物になります。
数が減ってしまった原因として「毛皮を目的とした乱獲」や「天敵のシャチによるラッコの捕食量増加」「漁業による混獲」「石油流出」などが挙げられています。
日本ではなんと20世紀初頭に一度「絶滅」したと言われていましたが、近年北海道の霧多布岬周辺に野生のラッコが住みつき繁殖もしていることがわかりました。
また野生のラッコは「ワシントン条約」で守られており、商業目的の国際取引が禁止されているので現在水族館に新たなラッコが増やせないという問題も起きています。
その結果2022年8月現在日本の水族館で飼育されているラッコは僅か3匹しかいません。
しかし絶滅危惧種に指定されてから徐々に数が増えており、当初1000頭~2000頭まで数が減少しましたが現在10万頭~15万頭まで個体数が回復しているようです!
寿命について
ラッコの寿命は「約10年~20年」ほどであるといわれています、意外と長生きですね!
ただ野生の個体は常に危険と隣りあわせなので20年も生きることが出来る個体は滅多にいません。
自然界は厳しいですね。
餌について
ラッコは実はめちゃくちゃグルメな「肉食動物」になります。
食べるものは主に「ホタテ」「イカ」「タコ」「サバ」「アワビ」「ハマグリ」「ナマコ」などなどお高級な海の幸を好んで食べます。
僕よりええもん食べとるやんけ・・・・
天敵について
ラッコは自然界にて「天敵」が存在しています。
具体的には「シャチ」や「ホホジロザメ」がラッコの天敵となるんだそうです。
ラッコが食べられてしまうところは見たくないですね・・・
【天敵の詳しい解説記事はこちら】
見られる施設について
ラッコは「絶滅危惧種」の項目でもお話したとおり、日本の施設では僅か「3匹」しか飼育されていません(2022年8月現在)
現在ラッコを飼育している施設は「鳥羽水族館」「マリンワールド海の中道」の2施設で、鳥羽水族館に2匹とマリンワールド海の中道で1匹飼育されています。
もしかしたら今後見られなくなる可能性があるため、見にいける人は早めに見に行くことをおすすめいたします。
【2022年8月現在ラッコが見られる水族館】
ラッコについてのまとめ
いじょうが「ラッコ」についての解説になります!
ラッコについてわかりましたでしょうか?
そうだね!ラッコの特技は「脇の下にある皮膚のたるみをポケット代わりにする」ことでした!
あの動画でもめちゃくちゃたくさんおもちゃが次々にしまわれていましたね!あの中に色々食べ物を隠し持つことが出来るのでしょうか。
人間も服のポケットとか重宝していますし、ラッコにとっても便利な特徴なんでしょうね!
そんな凄い特技を持つラッコですが、実は絶滅が危惧されている動物でもありました。
そのためラッコを守るためにワシントン条約で商業目的の国際取引が禁止され、現在は徐々に個体数を増やしつつありましたね!
今後さらに増えていって欲しいところです!
というわけで!この記事では「ラッコ」について解説してきました!
お役に立てていたら幸いです!
ラッコを展示している水族館に行く際は是非ラッコを観察してみてくださいね!