カメノコテントウの生態・豆知識9選!日本最大級のでかい珍しいテントウムシ!
カメノコテントウという昆虫を知っていますか?カメノコテントウは約1センチ程の大きなテントウムシで、日本全国に分布しています。その大きさは本当にテントウムシかと二度見するほど!幼虫も1センチを超えるとてもビッグなテントウムシの仲間です!
今回は「カメノコテントウ」について紹介していきます!
先日(数年前)初めて発見しましてテンションが上がりました笑
めっちゃくちゃでっかいテントウムシさんです!
ナナホシテントウやナミテントウの大きさに慣れている人は絶対目を疑うと思うよ!
そんなわけでこの記事では「カメノコテントウ」について詳しく解説していきたいと思います!
是非最後まで見ていってくださいね!
カメノコテントウってどんな昆虫?
テントウムシ科
学名:Aiolocaria hexaspilota
体長:1センチほど
時期:春~秋
生息地:日本・中国
よく見られる場所:森林・草原など
カメノコテントウは学名【Aiolocaria hexaspilota】テントウムシ科テントウムシ亜科の昆虫です!
体長は約1センチ程と他の種類のテントウムシと比べても頭ひとつ抜けて大きいテントウムシです!
何度もいうけどほんとに二度見するくらい大きいよ!
日本最大級に大きなテントウムシ!
もうなんとなく気づいていた方もいるかもしれませんが、このカメノコテントウは「日本最大級に大きなテントウムシ」になります!
カメノコテントウの大きさは約1センチ!1センチと聞くと小さく感じますが、テントウムシの1センチは迫力凄いですよ!
他に大きなテントウムシとしては同じく1センチを超える大きさの「オオテントウ」や「ハラグロオオテントウ」などがいますね!
カメノコテントウの名前の由来
カメノコテントウの名前の由来は「カメの甲羅に模様が似ている」ことからこう名づけられたといわれています!
確かにいわれて見れば亀の甲羅の模様に見える気がしますね!
結構見た目まんまな名づけられ方ですね。
独特な模様を持つ
カメノコテントウは大きさに目がいきがちですが、かなりユニークな模様をしています!
なんか見かたによってはカボチャの「ジャックオランタン」に見えますね(笑)
個体差もあるので他にも面白い模様が出ることもあるかもしれませんね!
カメノコテントウに似ている昆虫
【ヒメカメノコテントウ】
カメノコテントウには見た目が似ている昆虫がいます!
それがこの「ヒメカメノコテントウ」です!
名前からして絶対似てる奴やん・・・ってわかりますね。
【上多分ナナホシテントウ下ヒメカメノコテントウ】
さて、カメノコテントウにそっくりなヒメカメノコテントウですが、実は見分けるのはとても簡単になります!
ヒメカメノコテントウは実はとても小さく大きさはナナホシテントウより小さい4ミリ程度しかありません。
またカメノコテントウは黒にオレンジ色ですが、ヒメカメノコテントウは黒に黄色なので色でも見分けることが出来ます!
赤い汁を出す
カメノコテントウムシ。
普通のテントウムシの1.5倍の大きさです。数少ないのでこの季節に家に越冬でやってくる時位しかお目にかかりません。触ると脇から赤い汁出します。独特の苦臭さ。でもカメムシよりは遥かにマシ。
とってもテカテカで綺麗な虫の1つですね。#カメノコテントウ pic.twitter.com/6rlNQRwEru— ヒコマンOrz大柳@仙台 (@GanezaTak) November 5, 2020
カメノコテントウは危険を感じると「赤い汁」を出すことが知られています。
同じテントウムシの仲間である「ナナホシテントウ」や「ナミテントウ」は黄色い汁なのですが、なぜかカメノコテントウは赤いんですよねぇ・・・
ではこの汁はいったい何なのか、これはカメノコテントウの「血」になります。
そう!そしてこの血はとても苦く、また臭いので天敵に食べられた際にこの血を出すことで身を守っているのです!
口にくわえた獲物が突然苦くて臭くなったら吐き出してしまいますよね。
一見自殺行為に見える行動ですが、生きるために必要な行動なのです!
カメノコテントウの幼虫
カメノコテントウの幼虫。
幼虫も大きい。 pic.twitter.com/0vfi8BJmrt— さいとー (@otias_k_1026) August 5, 2018
次にカメノコテントウの「幼虫」について紹介していきたいと思います!
上の画像がカメノコテントウの幼虫なのですが、とにかくデカイです!
大きいものでは1センチ以上あるみたいですよ!
値段について
カメノコテントウは極稀に生体取引をされることがあるようです。
大体の相場として「100円~500円ほどで取引されています。
ただ多くは標本用の既に死んでしまっている個体みたいです、生きている個体が欲しい場合は自分で採集に行くほうが早いかもしれませんね。
カメノコテントウのエサ
テントウムシの食べ物といえば「アブラムシ」が思い浮かびますよね!
テントウムシ=アブラムシキラーという感じで知られていると思うのですが、カメノコテントウは別の昆虫を捕食します!
カメノコテントウがエサとする昆虫は「クルミハムシ」や「ドロノキハムシ」と言う昆虫の幼虫です。
確かにドマイナーな昆虫だよね。普通に暮らしてたら聞かないかも。
ここでは画像のみで紹介しますね!それぞれ解説記事を貼り付けておきますので興味があればご覧ください。
「クルミハムシ」と「ドロノキハムシ」はこんな見た目の昆虫です!
クルミハムシ
ドロノキハムシ
ドロノキハムシ。
トホシカミキリより久しく見れていないなぁ。 pic.twitter.com/Ea73l3Hsnt
— アル蟲 (@musinekokenisum) September 22, 2019
ちなみにカメノコテントウの幼虫・成虫はどちらも上の昆虫の幼虫を食べます!
カメノコテントウはさながら「クルミハムシ&ドロノキハムシキラー」ってところですね!
ちなみにそっくりさんの「ヒメカメノコテントウ」はアブラムシを食べるテントウムシですよ。
カメノコテントウの飼育情報
カメノコテントウは先ほど紹介した「クルミハムシ」と「ドロノキハムシ」の幼虫を与えることで飼育が可能です。
また「雄蜂児粉末」というものを与えても飼育が可能であると言われています。
一説によるとなんと「アブラムシ」も食べるという話もあるようです!
あまり飼育されるような種類の昆虫じゃないからね、もしかしたらまだ何か食べられるものがあるかもしれないよ。
カメノコテントウを見つけたら色々与えてみてみると新たな発見がありそうですね!
カメノコテントウについてのまとめ
いかがでしたか?
カメノコテントウについてわかりましたでしょうか?
そうだね!カメノコテントウは日本最大級のテントウムシでした!
幼虫の時点で一般のテントウムシの成虫より大きいのですからたいしたものです。
そんなカメノコテントウはテントウムシには珍しく「クルミハムシ」「ドロノキハムシ」と言ったアブラムシではない獲物を主なエサとしていました。
だからカメノコテントウの血は黄色ではなく赤なのでしょうか?
また飼育の際には「クルミハムシ」や「ドロノキハムシ」以外の食べ物を食べることもあると解説しました。
もしかしたら自然下でもいろいろなものを食べているのかもしれません!
カメノコテントウを見つけたら観察してみると面白い事が分かるかもしれませんね!
見つけた際には是非観察してみてくださいね!