セミは1週間の命ではない!?成虫の正しい寿命や幼虫期間を徹底解説!
突然ですがみなさんは「セミの寿命」をご存知ですか?
多くの方は「1週間」であると覚えているのではないかと思います、夏のはかない昆虫として有名ですもんね。
しかし実はこれ「間違い」になります!
そう、実はセミの寿命って「1週間以上ある」のです!
というわけでこの記事ではそんな「セミの寿命」について詳しく解説していきます!
是非最後まで見ていってくださいね!
セミの本当の寿命について
セミってどんな昆虫?
【アブラゼミ】
セミは「カメムシ目」に属するみなさんご存じ「鳴く昆虫」です!
なんとセミは「約3000種類」存在し、そのうち大体30種類ほどが日本に生息している実はめっちゃ数の多い昆虫になります!
ちなみに一番大きなセミは「テイオウゼミ」という種類のセミで「約13㎝」もの大きさになるんですよ!
幼虫期間が長い
さて、セミは短命というイメージがありますが実は逆に「めちゃくちゃ長生きな昆虫」なのです!
というのもセミの幼虫は土の中で暮らすのですが、日本のセミで大体「1年~6年」ほどの幼虫時代を過ごすのです!
ちなみに長生きなクワガタムシとして知られる「オオクワガタ」でも寿命は2年~5年ほどなのでめちゃくちゃ長生きなのがわかりますね。
セミの幼虫は地中で何をしているのか?
セミの幼虫は別に暇だから土の中に引きこもっているわけではありません。
幼虫は基本的に木の根っこにくっつき、木の根に口吻(口となる針)を刺して木の汁を吸っているのです!
もちろん冬でも幼虫は土の下にいるんですよ!木を掘り起こすと出てきたりすることがあるみたいですね。
成虫の寿命について
【エゾゼミ】
さて、では本題となるセミの「成虫」の寿命について解説していきましょう。
セミの成虫の寿命は今まで1週間だと言われてたのですが、岡山県のある高校生が出した研究結果からセミは「2週間~1ヶ月」程生きられる可能性があるということがわかりました。
セミが1か月生きることも衝撃的ですが、これを高校生が発見したというのも驚きですね!
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何故寿命が短いと言われていたのか
【コエゾゼミ】
さて、セミの成虫は寿命が1週間しかないと常識のように言われていましたが、そもそも何故この話が有名になったのでしょう?
実はこれってセミの飼育が難しく、1週間ほどしか生かせなかったためにセミの寿命が勘違いされたというのが理由なのです!
とはいえまだまだ研究段階で詳しいことがわかっていないので、今後さらに寿命が長くなる可能性があります、続報が楽しみですね!
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日本でよく見られるセミ6選!
【アブラゼミ】
ここからは日本で見られるセミを6種類簡単に紹介していきます!
またそれぞれの推定の幼虫期間についても解説していきましょう!
もしよければ覚えて帰っていただけると嬉しいです!
①アブラゼミ
カメムシ目セミ科アブラゼミ属
学名:Graptopsaltria nigrofuscata
体長:5センチ~6センチ程
成虫が見られる時期:7月~11月頃
生息地:日本(北海道~屋久島)・朝鮮半島・中国など
よく見られる場所:住宅地・森林など
アブラゼミは学名【Graptopsaltria nigrofuscata】体長「約5センチ~6センチ程」の日本で最もよく見られるセミの一種です。
「ジージー」と鳴くセミで北海道から屋久島までに生息しており、海外では朝鮮半島と中国に分布しています。
そして幼虫時代は大体「3年~4年」ほどと考えられています、わんちゃんオオクワガタの寿命が尽きる期間ですね。
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②クマゼミ
カメムシ目セミ科
学名:Cryptotympana facialis
体長:6センチ~7センチ程
時期:夏
生息地:日本(東海・北陸・近畿・中国・九州)
よく見られる場所:木のあるところ
クマゼミは学名【Cryptotympana facialis】体長は「約6センチから約7センチ程」になる日本最大のセミです!
「シャーシャー」と鳴くセミで、日本では「東海・北陸・近畿・中国・九州」などで見ることができ、場所によってはクマゼミだらけだったりしますね。
幼虫期間は「2~5年」ほどと日本で見られるセミでは非常に長い種類になります。
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③ミンミンゼミ
カメムシ目セミ科ミンミンゼミ属
学名:Hyalessa maculaticollis
体長:3センチ~5センチほど
時期:6月~10月ごろ
生息地:日本(北海道南部以南~沖縄を除く九州)・中国・朝鮮半島など
よく見られる場所:森林など
ミンミンゼミは学名【Hyalessa maculaticollis】体長は「約3センチ~5センチ」ほどのセミです。
「みーんみんみん」と鳴くセミで、日本では北海道北部と沖縄を除く全地域に生息しています。
幼虫期間は「2~6年」ほどであると推測されていますが、結構意見が分かれているようですね。
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④ツクツクボウシ
カメムシ目セミ科
学名:Meimuna opalifera
体長:3センチ程
時期:7月~10月ごろ
生息地:北海道・本州・四国・九州・朝鮮半島・中国・台湾など
よく見られる場所:森林・林・公園など木の生えたところならどこでも
ツクツクボウシは学名【Meimuna opalifera】体長は「約3㎝ほど」のセミです。
「ツクツクボーシ」と鳴くめちゃくちゃ目立つ鳴き声のセミで、日本では全国で広く見られます。
幼虫期間は「約1~2年」ほどとセミの中では短いですが、それでも2年生きられれば十分昆虫としては長い寿命です。
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⑤ニイニイゼミ
カメムシ目セミ科ニイニイゼミ属
学名:Platypleura kaempferi
体長:2センチ程
時期:6月下旬~9月上旬
生息地:日本・台湾・中国・朝鮮半島
よく見られる場所:街中~雑木林など木のある場所
ニイニイゼミは学名【Platypleura kaempferi】体長は「約2センチ程」と小さいセミです。
「ヂー」と鳴くせみでほぼ全国に分布していますが、あまりにも木にそっくりな色合いなのと小さいためよく珍しいセミだと言われます。
幼虫期間は「2~4年」ほどと推定されているセミです。
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⑥ヒグラシ
カメムシ目セミ科ヒグラシ属
学名:Tanna japonensis
体長:2センチ~4センチほど
時期:6月~9月ごろ
生息地:日本(北海道南部以南)・中国など
よく見られる場所:広葉樹林など
ヒグラシは学名【Tanna japonensis】体長は「2センチ~4センチ程」の小型のセミです。
「かなかなかな・・」と鳴くセミで、北海道以南に生息しているセミになります。
幼虫期間は推定「3年程」であると考えられているみたいですね。
セミの寿命まとめ
いじょうが「セミの寿命」についての解説となります!
セミの寿命についてわかっていただけましたでしょうか?
そうだね!セミの寿命は1週間ではありませんでした。
具体的には日本の種類だと成虫で「2週間~1か月」程度生きる可能性があることがわかりましたね。
昆虫の中ではかなり長生きな部類になります!
そして幼虫期間ではなんと「1年~6年」ほど生きていることを解説しました!
クマゼミクラスになるとハムスターより長生きになるので、そう考えると短命なんて呼ばれてたのが面白いくらいです。
冬の間も人知れずそこらの木の下で成虫になるべく木の汁を吸って成長しているんですね。
というわけで!この記事では「セミの寿命」について解説してきました!
参考になっていたら幸いです!
セミを見かけることがあったら是非観察してみてくださいね!