ウミケムシの生態・豆知識9選!天敵や毒性など徹底解説!
みなさんは「ウミケムシ」という生き物をご存知ですか?ウミケムシは名前のとおり体中に毛が生えているまるで大きな毛虫のような生き物です。しかも毛には毒があり、素手で触るのはとても危険です。しかし稀に海釣りで釣れてしまうこともあります。そんな危ないウミケムシについてこの記事では詳しく解説していいます!!是非一度ご覧ください!
先日海釣りに言ったのですが、友人がこんな生き物を見つけました!
なんだこれは・・・・毛だらけの毛虫のような生き物・・・・・。
なんとなくコイツかなと思った生き物を調べてみると一致!この生き物は「ウミケムシ」であることが分かりました!
そう、ウミケムシ。僕もはじめて見ました。
毒を持っている少し危険な生き物ではあるのですが、目と目が合ったらポケモン勝負!
ウミケムシについても詳しく知りたかったため解説記事を書くことにしました!
というわけでこの記事では毛むくじゃらの海の毛虫「ウミケムシ」について詳しく解説していきます!
是非最後まで見ていってくださいね!
ウミケムシってどんな生き物?
ウミケムシ科
学名:Amphinomidae
体長:10センチ~30センチほど
時期:ほぼ年中
生息地:日本(本州以南)・太平洋南西部・インド洋
よく見られる場所:海辺
ウミケムシは学名【Amphinomidae】体長は10センチ~30センチほどになります。
実はウミケムシというのは「ウミケムシ科の生物の総称」で、1種類の生き物をさす言葉ではなく約100種類ほどいるウミケムシと名の付く生き物全てを指す言葉になります。
日本では主に本州以南の暖かい海に生息しており、太平洋南西部やインド洋など広く分布しているようです。
また冒頭でもお話したとおり「毒」を持つ生き物なので絶対に素手で触ってはいけません。
と言うわけでまずはウミケムシの毒について解説していきましょう!
ウミケムシの毒について
ウミケムシはその特徴であるお毛毛の中が空洞になっており、その中に毒液が仕込まれています。
ウミケムシを素手で触ると毛が刺さって毒が注入されるので大変危険です。
またウミケムシの毒は「コンプラニン」という化学物質になります。
刺されてしまったときの対処法
ウミケムシに刺されてしまった場合はまずセロハンテープなどの粘着テープで刺さった毛をくっつけて取り除きます。
その後は患部を水で洗い流しますが、毒針が刺さった時点で毒は注入されている可能性があるため「患部の痛みやかゆみ」が引き起こされる場合があります。
痛みは1日ほど、かゆみは数週間ほど続く程度で命に別状はありませんが、あまりに症状が酷い場合には病院へ行くことをおすすめいたします。
昆虫ではない
ウミケムシは「毛虫」という名前が付いていますが、実は昆虫ではありません!
ウミケムシは主に「ミミズ」や「ヒル」「ゴカイ」に近い仲間で、環形動物に分類されています。
一応日本で言うところの「虫」には該当するのですが、ちょっとややこしいのでよければ下の記事をご覧ください。
合わせて読もう!
・昆虫と虫は意味が違う!?お子さんにもわかりやすく徹底解説!
釣りで釣れることがある
ウミケムシの最も厄介な点として「海釣りで釣れる」ことが挙げられます。
海釣りでよく使われる「ゴカイ」という餌があるのですが、なんとウミケムシはそのゴカイに食いつくことがあるのです!
何か釣れたと喜んで釣り上げたらこのウミケムシだったなんて悲劇が起こるため、海釣りをする方々には「外道」としてきらわれています。
夜行性である
ウミケムシは夜行性の生き物で、船のライトなどに集まってくることがあるようです。落ちたら終わりやこれ。
日中は主に砂の中から顔を出して暮らしているのですが、夜になると活発に泳ぎ回るようになり泳いでいる姿を見かけるようになります。
ウミケムシを見てみたいという方は夜中他の方の迷惑にならない場所で明るいライト設置して待ってみるといいかもしれませんね!
食用にも出来る
とんでもねぇ話なのですが、なんとこのウミケムシは「食用」として食べることが出来る生き物になります!
ウミケムシは全ての毒針を取り除いた後で火を通す(茹でる・焼くなど)と食べられるようです。
ただ針を抜く作業が危険で大変な上に、対して美味しくないらしいのでウミケムシを進んで食べる人はあまりいませんが、なんか口だけは甘くて美味しいらしく珍味として食べる人はいるようです。
天敵について
ウミケムシは全身に毒針を持っており、一見無敵の生物に見えますがちゃんと天敵が存在しています。
ウミケムシの天敵は主に「エビ」「カニ」などの甲殻類を始め「ベラ」など一部の魚にも食べられてしまうことがあります。
これらの生き物が毒針を無効化出来ているのかはわかりませんでしたが、食べると言うことは抗体を持っているのでしょう。
餌について
ウミケムシは先ほど軽く紹介したとおり「肉食」の生き物になります。
主な餌は「ゴカイ」や「オキアミ」「動物性プランクトン」などで、砂の中に潜み獲物がくると追いかけ捕食します!
意外と泳ぐスピードは早いため案外強い捕食者と言えます。
飼育情報について
ウミケムシは進んで飼育をされる生き物ではないのですが、稀に水槽のレイアウトのために海から持ち帰った穴の開いたブロックや石などを水槽に入れていると大発生してしまうことがあるようです。
これはウミケムシが穴の中に生息することがあるために起こる事件で、一度発生してしまうと完全駆除をするにはかなりの時間がかかってしまいます。
しかし逆を言うとウミケムシの飼育は非常に簡単であり、海水や岩、底に敷く砂と酸素が確保できるろ過装置などをつけていれば後は餌を与えるだけで繁殖し長く生きてくれるといえます。
ウミケムシについてのまとめ
いかがでしたか?
ウミケムシについてわかりましたでしょうか?
そうだね!ウミケムシは毒針を全身に持っていて、触ると「痛み・かゆみ」が起きてしまう恐ろしい生き物でした。
ただそれは生身でウミケムシに触ったときのお話で、素手で毒針を触らなければただうねうねしてる変な生き物でしかありません。
そんなウミケムシは意外にも「肉食」の生き物で、ゴカイがついた釣り針に食いついて釣られてしまうこともある案外やり手の捕食者でした。
泳ぐのも早くなんか色々と規格外な生き物でしたね!
ただ海釣りで釣れてしまうことだけは迷惑ですね・・・・
今後釣りに行くときはなんかしらの対策道具を持っていくことにします。
みなさんもウミケムシを見つけても素手で触らず、釣れてしまった場合は素手で触らないように対処するようにしましょう!
触らなければ無害ですから、見つけたら安全なところから観察してみるのも面白いかもしれませんよ!