毒蝶カバマダラに擬態する【ツマグロヒョウモン】幼虫も毛虫に擬態する面白いチョウチョです!
皆さんは「ツマグロヒョウモン」をご存知ですか?毒をもつ蝶「カバマダラ」に擬態し、天敵から身を守っている賢い蝶です。日本にも普通に生息しており、都市部でも飛んでいる姿を普通に見ることができます!そんなツマグロヒョウモンについての紹介です!
どうも!kinokon(@ikimono_net)です!
【ツマグロヒョウモン♂】
今回は「ツマグロヒョウモン」というチョウチョについて紹介していきたいと思います!
5月になると見る機会が増えるオレンジ色の蝶ですね!
だね!たまに家からでも飛んでる姿が見られるよ!
地域によっては普通種としてごく普通の昆虫だね!
と言うわけでこの記事では「ツマグロヒョウモン」について紹介していきたいと思います!
是非最後まで見ていってくださいね!
ホームページ作成サービス「グーペ」
ツマグロヒョウモンってどんな昆虫?
【ツマグロヒョウモン♂】
ツマグロヒョウモンはタテハチョウ科ドクチョウ亜科の昆虫です!
ドクチョウ亜科とありますがツマグロヒョウモンには毒は無いので安心してください。
ツマグロヒョウモンの学名は【Argyreus hyperbius】約4センチほどの大きさです!
日本には本州・四国・九州・南西諸島に生息、外国ではアフリカ北東部からインド・インドシナ半島・オーストリア・朝鮮半島・中国などなど幅広く生息しています!
世界的に見ても特に珍しいチョウでは無いようです!
オスの羽の裏側はこのような見た目です!
表のオレンジ色に比べると地味な見た目ですね。
この柄は「ヒョウモンチョウ類」に共通した柄でもあります。
これはこれで綺麗ですね!
ホームページ作成サービス「グーペ」
オスとメスで柄が違う
オミナエシの花に留まるツマグロヒョウモン(メス)、グリーンの背景に黄色い花とツマグロヒョウモンのコントラストがちょっといい感じ pic.twitter.com/dhk4RzubRc
— minechi (@minechi55) August 28, 2017
まずは上のツイート画像をご覧ください。
一見別のチョウに見えるかもしれませんが、実はこのチョウチョも「ツマグロヒョウモン」になります!
そう、ツマグロヒョウモンはオスとメスで模様が違い、上は「メス」のツマグロヒョウモンです。
つまりたまに挿入しているこちらのツマグロヒョウモンは「オス」のツマグロヒョウモンということですね!
見分けかたとしては
- 上翅に黒い模様があればメス
- 黒い模様が無ければオス
といった感じでしょうか。
オスとメスの違いは見ただけでもすぐにわかりますね!
どちらも綺麗です!
幼虫の姿
毒虫!と思って踏みつぶした人も多いことでしょう。今頃よく都会の路上を這い回っている毒々しくてトゲトゲで痛そうで、実は無害のツマグロヒョウモン幼虫です。 pic.twitter.com/Qe654Wguym
— 昆虫記者 (@kontyuukisya) October 6, 2016
苦手な人は少し閲覧注意かもしれませんが、上のツイート画像の幼虫が「ツマグロヒョウモンの幼虫」になります。
そうだね、見つけても触ろうとは思わないと思います。
ですがご安心を、先ほど紹介したとおりツマグロヒョウモンには「毒がありません」
これは毒のある毛虫に「擬態」した姿をしているのです!
そう!ツマグロヒョウモンは毒のある毛虫に擬態し天敵から身を守っているのです!
ただ人間相手だと毒虫と勘違いされ、上のツイートの方が言われているよう踏み潰されたりと殺されることも少なくは無いといいます。
なかなかうまくはいかないものですね・・・。
蛹の姿
蛹のお話の前に少し余談を・・・。
思いっきりピントが合っていませんが、なんと僕の家の壁にツマグロヒョウモンが蛹を作っていました!
上の画像は羽化の前日の写真で、黒い模様があることから「メス」ということがわかります!
残念ながら羽化は深夜から朝に行われていたので見ることができませんでしたが、無事蛹の殻だけが残っていました!
無事羽化できたのでしょう!良かったです!
さて、話がそれてしまいましたので戻します。
時を戻しまして蛹になって一日目の写真です!
ツマグロヒョウモンの蛹は背中にある突起が特徴的です。
多分痛くは無いと思うけど、幼虫のトゲトゲの部分がこの突起になっているのかいくつか棘があります。
元々何の蛹かわからずTwitterで何の蛹か質問をしたのですが、このトゲトゲがあるのでツマグロヒョウモンだろうとコメントをいただきました。
またこのツマグロヒョウモンは暖かい(現在5月中旬)時期だったのですぐに羽化しましたが、どうやら幼虫・蛹の姿で越冬することもあるようです。
冬からずっと蛹が羽化しないから死んでいるのかな、なんて思っていたら翌年の春頃に羽化したなんてことも起こり得ます。
なんというか生き物の底力を感じますね!
毒蝶に擬態している!
本家のカバマダラかなり好きです pic.twitter.com/21pnPClKIJ
— ぐ ろ ぶ り ん 。 (@insectboy1164) May 11, 2020
ツマグロヒョウモンは実は「毒蝶」に擬態しています。
そう、その毒蝶というのが上の「カバマダラ」というチョウです!
カバマダラは体内に毒を持っており、このカバマダラを食べてしまった生き物は毒で苦しんでしまうため二度とカバマダラを食べることは無いそうです。
そんな毒蝶「カバマダラ」を真似ることでツマグロヒョウモンは天敵に食べられるのを防いでいるのです!
これは考えましたね!
実際そっくりですし、見分けもつきにくいのですが、残念ながらこれは日本ではあまり効果がありません。
と言うのも実は日本にカバマダラはあまり多くないため、擬態として成り立っていない可能性があります。
せっかく毒蝶に擬態したのにその毒蝶が居ないんじゃあまり意味がありませんね(笑)
ツマグロヒョウモンについてのまとめ
どうでしたか?
ツマグロヒョウモンについてわかりましたでしょうか?
そう!生き物の底力を感じる蝶だね!(二回目)
日本にはカバマダラが少ないから少し残念な擬態ではあるけど、日本以外に生息しているツマグロヒョウモンについては擬態として成り立っているのでしょう!
幼虫時代にも体にトゲのような部分を持つため、毒を持つ毛虫に擬態しています。
このように毒を持つ虫に化けることで天敵から身を守っているのですね!
割りとそこら辺にいる蝶ではありますが、擬態をしているというのは初めて知ったと言う方も多いのではないでしょうか?
今後ツマグロヒョウモンを見つけたら是非観察してみてください!
毒を持つ虫に擬態して懸命に生きている姿を目に焼き付けてみてくださいね!
いじょう!kinokonでした!