ナガゴマフカミキリの生態を解説!学名や餌についてなど詳しく紹介!
みなさんは「ナガゴマフカミキリ」というカミキリムシをご存知ですか?ナガゴマフカミキリは樹皮のような見た目をしているカミキリムシで、木にくっ付いていても気づけないほどの擬態能力を有しています。割りと幅広い樹木を食べるため、そこら辺にいてもおかしくはないのですが、あまり聞かないのは擬態が凄すぎて見つけられていないのでしょう。この記事ではそんな「ナガゴマフカミキリ」について詳しく解説しています!是非一度ご覧ください!
先日生き物探索をしている時に上の画像のカミキリムシを発見しました。
手で捕まえると飛んで逃げてしまう可能性があったため、馬鹿でかい虫取り網で採集しました。
今まで見たことが無いカミキリムシだったのでちょっとドキドキ。
こんな感じのカミキリムシでした!調べてみたところ「ナガゴマフカミキリ」であることが判明!
こうして出会えたのも何かの縁ということで、紹介記事を書くことにしました!
とはいえこの種はあまりメジャーではないようで、あまりネットに情報がないんですよね。
それでも頑張って色々調べてみまして、今回こうして記事にまとめました!
というわけでこの記事では「ナガゴマフカミキリ」について詳しく紹介していきます!
是非最後まで見ていってくださいね!
ナガゴマフカミキリってどんな昆虫?
カミキリムシ科フトカミキリムシ亜科
学名:Mesosa longipennis
体長:1センチ~2センチ程
時期:5月~7月頃
生息地:北海道・本州・四国・九州(?)・奄美大島
よく見られる場所:樹木の枯れ木や伐採地など
ナガゴマフカミキリは学名【Mesosa longipennis 】体長は1センチ~2センチとカミキリムシの中では大きめな種類です。
見られる時期は5月から7月頃で、僕は7月の中頃に発見することが出来ました。
北海道・本州・四国・奄美大島に生息するのですが、九州についてはサイトによって分布表記がまちまちだったので、ここでは(?)とさせていただきます。
赤いダニが体についている
ナガゴマフカミキリはよく上の画像のような「タカラダニの一種」が体にめためたに付いていることがあります。
タカラダニには植物に付く種と動物に付く種がおり、ナガゴマフカミキリは後者の「動物に付く種」が寄生していると思われます。
場合によってはえげつない量が付いていることがあるらしく、全体が真っ赤になったナガゴマフカミキリも見つかっているようです。
擬態能力が高い!
ナガゴマフカミキリは体が樹皮にとてもよく似た色合いをしているため、擬態能力が高く見逃してしまいがちです。
これはもう昆虫採集に来た人くらいしか見つけられないんじゃないんでしょうか?
と思いきやこのナガゴマフカミキリ、なぜか緑色の葉っぱの上で見つかることが多いようです。
灯火に飛来する
ナガゴマフカミキリは「灯火」に集まってくることがあります。
街灯なんかにも寄ってくるため、よく見ると落っこちていることもあるかもしれません。
ナガゴマフカミキリを採集したい場合には夜灯火を見てみるのも有効かもしれませんね。
餌について
ナガゴマフカミキリは主に木を食べて生きています。
幼虫は「サクラ」「フジ」「柑橘類」など様々な樹木の枯れ木などを食べ、成虫も同様にこれらの樹木の枯れ枝や樹液を食べます。
また先ほど紹介したとおり成虫はよく葉っぱの上で見つかるのですが、葉っぱを食べているのかどうかは記述が見つかりませんでした。
飼育情報
ナガゴマフカミキリは様々な樹木を食べる昆虫になります。
ですので餌さえ入手できれば飼育は比較的に容易であるといえます。
基本的には「飼育ケース」に「腐葉土」を引き、餌となる「枯れ木・樹皮」などを入れてあげれば飼育は可能です!
ナガゴマフカミキリについてのまとめ
いかがでしたか?
ナガゴマフカミキリについてわかりましたでしょうか?
そうだね!ナガゴマフカミキリは樹皮のような体の色をしたカミキリムシでした!
木にくっついていればそうそう見つからないくらいには擬態能力が高いのですが、なぜか目立ちまくる葉っぱの上で見つかることがしばしば。
なんのために葉っぱの上に来るんでしょうね。
またナガゴマフカミキリは幅広い樹木を食べるカミキリムシです。
なので生息域であればどこででも見ることが出来る可能性があります。
ナガゴマフカミキリを見てみたい場合には餌となる木をしらみつぶしに探すか、夜街頭の周りを探すのがよいでしょう。
見つけたら飼育してみるのもいいかもしれませんね!