ヨコヅナサシガメの生態を解説!名前の由来や寿命・餌についてなど詳しく紹介!
ヨコヅナサシガメという昆虫を知っていますか?聞きなれない方も多いかと思いますが、案外普通に見かけることが出来る昆虫です。少し不気味で人を刺すこともありますが、集団で行動したり、脱皮直後は色が変わったりと面白い昆虫です!
今回は「ヨコヅナサシガメ」について解説していきます!
なんだかちょっと不気味な風貌の昆虫ですね・・・昆虫が苦手な人が見たら悲鳴を上げてしまうかもしれません。
僕も昆虫は大好きですがどうもヨコヅナサシガメは慣れないんですよね、触れと言われれば触れるけど・・・みたいな。
おそらく昆虫が大丈夫というかたでもヨコヅナサシガメは・・・ってな方もいるのではと思います!
というわけでこの記事では少し不気味な「ヨコヅナサシガメ」について解説していきます!
是非最後まで見ていってくださいね!
ヨコヅナサシガメってどんな昆虫?
カメムシ目サシガメ科
学名:Agriosphodrus dohrni
体長:1.5センチ~2.5センチほど
時期:4月~8月ごろ
生息地:日本を含む中国~東南アジアなど
よく見られる場所:サクラ・エノキ・ケヤキの樹上など
ヨコヅナサシガメは学名【Agriosphodrus dohrni】 体長は約2センチ程のサシガメの仲間です。
日本では関東以南~九州までの地域で見られ、海外だと中国~東南アジアに生息しています。
基本的には「サクラ」や「ケヤキ」などの木の上などに生息していますが、よく下のほうにも降りてきたり木の空洞の中にいたりするので見る機会は多いですね。
実は外来種である
ヨコヅナサシガメは元々は「日本にいない昆虫」でした。
ヨコヅナサシガメは昭和初期に何かしらについて日本の九州に入ってきたといわれ、そこからどんどんと分布を広げ現在のように様々な場所で見られるようになりました。
ただヨコヅナサシガメの日本の生態系への被害はあまりなく、餌として在来種を捕獲することはありますが特に問題になっている記述も見られないので特に問題にはなっていない外来種といえます。
名前の由来
ヨコヅナサシガメの名前の由来は見た目にあります!
ヨコヅナサシガメは体の外側から出ている腹部が「横綱」の身につける縄のように見えることから「横綱の縄のようなサシガメ」となり「ヨコヅナサシガメ」と名づけられたと言われています。
そういわれれば見えるかもしれませんね!お相撲見たことないですが!
人を刺すことがある
ヨコヅナサシガメは刺激を与えたりすると稀に「口の針で刺してくる」ことがあります。
これに関してはヨコヅナサシガメから襲い掛かってくるということはないため、こちらから手を出さなければ刺すことはまずありません。
ちなみに刺されてしまうと激痛が走るんだそうです!見かけても触らないのが吉ですね。
刺されてしまった場合の対処法
ヨコヅナサシガメに刺されてしまうと痛みもしくはかゆみが発生し、長くて1週間ほど赤く腫れてしまうことがあります。
もし刺されてしまったという場合には患部を保冷材などで冷やして様子見をしてください。
通常は数日後には治るので刺されてもそんなに気にすることはありませんが、もしなにか体に異常が起こっていれば病院へ行くようにしてください。
赤い個体について
ヨコヅナサシガメにはこのような「真っ赤な個体」も存在しています!ビックリするほどレッドですね!
実はこれ「羽化直後のヨコヅナサシガメ」の姿になります!時間がたつにつれよく見られる黒色へと変わっていくんですね!
一見毒々しい見た目ではありますがよく見ると実はお目めくりくりで意外とかわいらしいお顔をしていることがわかりますね!
飛ぶことが出来る
ヨコヅナサシガメは一見羽がないように見えますが、実はしっかりと羽を持っており空を飛ぶことが可能な昆虫になります!
一体どこに羽しまってたんだ・・・・。
以前なんか飛んできたので追いかけて止まったところをみたら本種だったことがありました。
餌について
ヨコヅナサシガメは成虫・幼虫ともに長い口吻を獲物に刺して消化液を送り、獲物の体を溶かした液をご飯として飲んで生活している肉食昆虫です。
主に「イモムシ」や「毛虫」「ダンゴムシ」などを捕食する他、同じく外来種である「ヒロヘリアオイラガ」というガの天敵にもなっています!
ヨコヅナサシガメは外来種の昆虫ではありますが、同じ外来種を食べてくれるのはありがたいかもしれませんね。
【閲覧注意】群れを作る
ヨコヅナサシガメはこのようにたくさん群れることがある昆虫になります。
群れるのは幼虫であり、これは「大型の獲物の狩りを成功させお腹を満たすため」であると言われています!
実際群れることで単独では仕留め切れない大型の獲物の狩りに成功する確立があがり、また群れの個体が全員お腹いっぱいになっているという実験結果もあるんだそうですよ!
寿命について
ヨコヅナサシガメの寿命は調べても情報がほぼ出てこなかったのですが、おそらく「1年未満」であると考えられます。
ヨコヅナサシガメの成虫は「4月~8月ごろ」に見られるのですが、実は幼虫の姿で「越冬」をするためそれなりに長生きをする昆虫なのです。
なので大体「8ヶ月~1年」ほどの寿命といえます。
ヨコヅナサシガメについてのまとめ
いかがでしたか?
ヨコヅナサシガメについてわかりましたでしょうか?
そうだね!見た目は不気味で人を刺すこともあるちょっと怖い存在だけど、集団で敵を倒してみんなでご飯を食べるというのはなんだかほほえましいね。
まあ・・・体内に消化液を注いで体を溶かすのは少々えげつないけど。。。
そしてヨコヅナサシガメは人を刺すことこそありますが襲ってくることはありません!
触らなければ特に無害な昆虫ですので見かけても触らず刺激を与えず遠くから観察する程度に留めておきましょう。
というわけでこの記事では「ヨコヅナサシガメ」について解説してきました!楽しんでいただけたら幸いです!
ヨコヅナサシガメを見かけましたら触れずに観察してみてくださいね!