命がけのヌーの大移動について解説!川渡りで死んだヌーのおかげで環境が保たれていた!?

動物,ウシの仲間

Left Captionkinokon
どうも!kinokon(@ikimono_net)です!
Right Captionたけのこさん
たけのこさんだよ!
Left Captionみずくらげさん
みずくらげさんやで~
3頭のオグロヌーとダチョウ

みなさんは「ヌーの大移動」をご存じですか?

その名の通りヌーが大移動する、ヌーの生態の一つなのですがこれがまた大迫力で凄いんです!

しかしその道は決して楽なものではなく、死と隣り合わせになります。

Left Captionみずくらげさん
なんか壮大な話やなぁ~

いや実際とんでもない規模の話なんですよこれ、いろんな意味で。

というわけでこの記事では「ヌーの川渡り」について詳しく解説させていただこうと思います!

是非最後まで見ていってくださいね!

ヌーの大移動について

ヌーの生態と豆知識

枯草の間からこちらを見ているオグロヌー

ヌー

ウシ科ヌー属

別名:ウシカモシカ・アオツノウマ

体長:180㎝~240㎝ほど

生息地:ケニア・タンザニア・南アフリカなど

よく見られる場所:サバンナなど

ヌーは「オグロヌー」「オジロヌー」の2種を総称したヌー属のを指す言葉になります。

ヌーは体長は「180㎝~240㎝」と非常に大きなウシ科の動物で、ケニアやタンザニア・南アフリカの自然保護区などで見ることができる動物です。

実は「オジロヌー」に関しては一度野生絶滅をしており、現在大移動をするヌーはオグロヌーだけとなっています。

Left Captionkinokon
一部農場で飼育されてた個体が居たので完全に絶滅したというわけではなく、現在は数を増やすため厳重管理されています。

大移動をする理由

サバンナを移動するオグロヌーの群

ヌーが大移動をする理由ですが、これは「好物の若い芽を食べに行くため」であると言われています、なんかバーゲンセールみたいに見えてきましたね。

毎年総距離で約3000㎞の移動をすると言われ、雨が降った後に生えてくる植物を求めてひたすら移動をしていきます。

もちろんこれは命がけの移動です、道中で命を落としてしまう個体も少なくはありません。

Left Captionたけのこさん
食事に行くだけで大冒険だね・・・

群れの規模について

オグロヌーの群れ

普段のヌーの群れは5頭~10頭ほどになるのですが、ヌーの大移動時の群れの規模はおよそ「100万頭以上」と言われています。

また子供のヌーやしれっと「シマウマ」も混じっているんだとか、草食動物は他の種の動物と群れることがあるのです。

この約100万頭で約3000キロの旅をするんですね、ちなみにこれは陸上移動をする動物の中でも最大規模になります!

Left Captionみずくらげさん
凄い迫力なんやろなぁ~



移動方向の決め方

サバンナにいるオグロヌーの群れ

ヌーは毎年移動をするわけですが、約3000㎞の長い距離を一体どうやって進んでいくのでしょうか?

実はこれ明確には決まってないらしく、本能もしくは以前通った道を思い出しながら移動していくのです!

またヌーにはリーダーがいないため、シマウマ含む誰かが先行したらそれについていくんだとか、先行組がポンコツだったらすぐ全滅ですね・・・・

Left Captionたけのこさん
実質的に先行した子がリーダーだね。

ヌーの川渡り

オグロヌーの川渡り

ヌーの大移動は様々な苦難が壁となり立ちはだかっていきますが、その中でも最難関と呼ばれるのがいわゆる「ヌーの川渡り」になります。

ヌーの数十倍もある崖を下り、小~中クラスの川やおよそ50m~100mの幅がある「マラ川」を渡っていきます。

もちろん川自体が一番の脅威で、溺れてしまう個体も多くいるのですが他に恐ろしいのが「肉食動物」の存在です。

Left Captionみずくらげさん
ワニとかかなぁ~
オグロヌーの川渡り

そう、ヌーの群れは川を渡る際「ワニ」や食べることはないものの気が立っている「カバ」に襲われることがあります。

また無事渡れてもその疲れた状態で「ライオン」などの捕食動物が万全の状態で襲い掛かってくることもあるのです。

その他にも川渡りで怪我をし弱って死んでしまうなど、本当に命がけな川渡りとなっています。

Left Captionkinokon
一説では川で1日当たり平均6250頭、重さ計1100トンのヌーが命を落とすと言われています。

死んだヌーは生態系に重要な役割を担っている

オグロヌーの川渡りとサバンナ

マラ川の川渡りで多くのヌーが命を落としてしまいます、しかしこの死んだヌーはこの後の川やその周辺の環境改善に非常に役立っているのです。

ヌーが死んでしまった後は肉食動物のご飯として、体が腐り川に流れると川の栄養になります。

また骨に関しては完全に無くなるまで7年程かかると言われているのですが、その間動植物に必要な「リン」を川に放出し続けるので周辺の生態系が保たれるのです!

Left Captionkinokon
このことから研究者の間では「大量没死の遺産」と言われているんですよ!
Right Captionたけのこさん
ヌーは死んでも大事な役割があるんだね!



ヌーの大移動に関する環境への利点

アフリカのサバンナ

実はヌーがわざわざ命がけで川を渡り草を食べるのにも「利点」があります。

ヌーが草を食べてくれるおかげで草が成長しすぎず、火災の際火が燃え広がるのを防ぐ効果や樹木が育ちやすい環境にしています。

またヌーが落とした「糞」により土壌に栄養が含まれさらに植物が育ちやすくなると言ったもはや神のような動物となっているのです!

Left Captionkinokon
このことから「キーストーン種」と言われることもあります!

【小話】シマウマがヌーの群れにいる本当の理由

寝そべっているグラントシマウマ

この記事で「ヌーの群れにしれっとシマウマがいる」とお話ししましたが、実はこれ恐ろしい真実があります。

ご存じの通りシマウマは肉食動物に狙われている動物なのですが、これらの捕食者は「ヌーのほうが好み」なんだそうです!

つまり・・・ヌーを犠牲に生き残ろうって魂胆なわけですね・・・なんてこった!

Left Captionたけのこさん
なんか・・・聞きたくなかったな!!!

ヌーの大移動を見られるツアーがある!

オグロヌーの川渡り

実はヌーの大移動って観光の対象として非常に人気が高く、ツアーなどもあります!

毎年ヌーの川渡りなどが始まるときには様々な人が見に来るんですよ!

興味がある人は是非調べてみてくださいね!

Left Captionたけのこさん
見ることができるんだ!すごいね!!!



ヌーの大移動についてのまとめ

 

いじょうが「ヌーの大移動」についての解説となります!

ヌーの大移動についてわかっていただけましたでしょうか?

Left Captionたけのこさん
すんごい規模だったね!
Right Captionみずくらげさん
ヌーの大移動のメリットってあんまりみんな知らんかったんやないかなぁ?

そうだね!ヌーの大移動はシマウマ含む100万頭以上の圧巻な群れで移動をする、ヌーにとっての一大イベントでした!

ただヌーの大移動は命を落とす可能性がある危険なもので、実際命を落としてしまう個体も多く見られます。

ヌーの川渡りなんて圧巻という他ありませんでしたね!

Left Captionkinokon
対岸が見えている状態で襲われると絶望感凄そうだよなぁ・・・

しかしそうして運悪く死んでしまうヌーにも重要な役割がありました!

川で死んでしまったヌーは肉食動物・川の重要な栄養源になるんでしたね、これにより川の生態系が豊かになっています!

また無事たどり着いたヌーたちにより火事が燃え広がる危険性を下げ、他の樹木が育ちやすい環境を作り糞によりますます土壌を豊かにしてくれていました!

Left Captionたけのこさん
もはや土壌の神だよね!

というわけで!この記事では「ヌーの大移動」について詳しく解説させていただきました!

参考になっていたら幸いです!

もしヌーの大移動を見る機会があればしっかり目に焼き付けてくださいね!

Left Captionkinokon
いじょう!kinokonでした!
Right Captionたけのこさん
たけのこさんでした!
Left Captionみずくらげさん
みずくらげさんでした~

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Posted by kinokon