キノボリウオの生態・豆知識9選!天敵を窒息させたり地上で呼吸をする面白い魚!
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今回は「キノボリウオ」について解説していきましょう!
魚なのに「木登り」の名がついている不思議なお魚です。
とはいえ魚が木登りするなんてちょっと想像できませんよね?
果たして本当にキノボリウオは木登りをするのでしょうか?
というわけで!この記事では「キノボリウオ」について解説をしていきます!
是非最後まで見ていってくださいね!
キノボリウオってどんな魚?
スズキ目キノボリウオ亜目キノボリウオ科キノボリウオ属(アナバス属)
学名:Anabas testudineus
体長:20㎝~25㎝ほど
生息地:中国南部・東南アジア・インド
よく見られる場所:水田・用水路など淡水域
キノボリウオの学名は【Anabas testudineus】「体長は約20㎝~25㎝」ほどの淡水魚です!
日本には生息していない魚で、主に中国南部から東南アジアと広い範囲に生息しています。
水田や用水路など生息地域では身近なお魚です。
キノボリウオは木登りできるの?
キノボリウオの木登りについてですが、実はキノボリウオは木登りをすることはできません。
ではなんでキノボリウオなんて名前がついているかですがこれは「勘違い」が理由です、次の項目で解説しますね。
ただ「陸上で活動できる」ちょっと特殊なお魚なんですよ、なんと陸上でも呼吸が出来るのです!
名前の由来について
さて、次にキノボリウオと名付けられたその名前の由来を解説していきましょう!
これは鳥などにつかまったキノボリウオが木の上に生きたまま放置され、それを見た人が「キノボリウオが木に登った」と勘違いしてつけられたと言われています。
しかし勘違いとはいえまー紛らわしい名前ですよね。
陸上でも呼吸が出来る
キノボリウオは「上鰓器官(ラビリンス器官)」という器官をもっています!
このラビリンス器官はエラの上皮が変化したものでなんと「空気呼吸をすることができる」のです、もちろんエラ呼吸もできますよ!
というのもキノボリウオの生息地域では水が枯渇したり水中の酸素が少なくなることがあるため、環境に対応した結果であると考えられています。
ヒレを使って陸を移動する
キノボリウオは陸で呼吸ができるトンデモお魚でしたが、しっかりと陸の「移動手段」も持っています!
先ほどもキノボリウオが陸でぴちぴちしてる動画を貼りつけましたが、具体的には「ヒレ」や「エラ蓋のトゲ」を使っています。
実はなかなかに器用なお魚だったりもするのです!
自分を食べた天敵を窒息させる
キノボリウオは主に「鳥類」が天敵になるのですが、自分を食べた鳥をなんと「窒息」させることがあるそうです!
天敵となる鳥がキノボリウオを飲み込む時に、食堂にエラが引っかかって気道をふさぎ窒息させるんだとか。
その後キノボリウオが無事出てくるかまでは情報がなくわかりませんでしたが、なかなかえぐい反撃ですね・・・
食用になる
キノボリウオは実は「食材」として食べられるお魚になります。
ベトナムだと「Bún Cá Rô Đồng」という・・・え、なんて読むのこれ?な米粉麺の料理や出汁にも使われています。
ただトゲが多いのでしっかり処理しないと口内に刺さりまくって大変らしいですよ。
観賞魚としても人気
キノボリウオは食用になるお魚ですが「観賞魚」としても人気があるお魚です。
水質にも強く何でも食べることから初心者向けのお魚として知られています!
ただトゲが鋭いため扱いには気を付けないと手が穴だらけになってしまうので注意しましょう。
寿命について
キノボリウオの寿命は「約5年」ほどであると言われています。
ただこれは環境の変化などによっても変化するため一概には言えません。
飼育下だとより長生きする可能性もあるということですね!
食べるものについて
キノボリウオは「雑食性」のお魚です。
具体的には「水生昆虫」「甲殻類」「藻類」などいろいろなものを食べます。
なので飼育する際には水草など食べられないものを選ぶ必要があるでしょう。
キノボリウオについてのまとめ
いじょうが「キノボリウオ」についての解説となります!
キノボリウオについてわかっていただけましたでしょうか?
そうだね!キノボリウオは陸でも呼吸が出来るように進化したお魚でした!
ちなみにエラ呼吸もできるのでまさに水陸どちらでも呼吸が出来るハイブリッドです!
とはいえお魚なので陸では早くは動けません、あくまで短距離の移動にのみ使える方法ですね。
そんなキノボリウオは天敵である鳥に捕食された時、エラが引っかかって逆に天敵側が窒息してしまうという恐ろしい反撃手段を持っていました!
無事キノボリウオが抜け出したりできるのかはわかりませんが、鳥側が生き残っても二度とキノボリウオは襲わないでしょう。
食堂に引っかかって気道ふさいでくるキノボリウオ・・・想像しただけでも苦しくなりますね・・・・
というわけで!この記事では「キノボリウオ」について解説をしてきました!
参考になっていたら幸いです!
キノボリウオを見かける機会がありましたら是非観察してみてくださいね!