ホタルの成虫は寿命が短い!その理由をわかりやすく解説!
ホタルの成虫は寿命が短い、という話は有名ですよね。実際ホタルの成虫はわずか「2週間」で死んでしまいます。なんだかはかないですよね。実はホタルの成虫が短命なのには理由があります。この記事ではホタルの成虫の寿命が短い理由について詳しく解説していますので是非最後まで見ていってください!
夏の夜 はかなく光る ホタルかな
なんて昔に聞いたような気がしますが、実際ホタルの光はとても淡く幻想的な景色を生み出してくれます。
ホタルが光る光景は日本の伝統的な風景であり、毎年多くの人がホタルを見にホタルの見られるスポットへと足を運んでいます。
そうだね!ただホタルって実はとても「寿命が短い」生き物としても知られています。
ホタルの寿命は約「2週間」しかなく、その短い期間の間に光りながら結婚相手を探しています。
まさに「はかなく光る ホタルかな」の言葉がしっくりきますね。
詳しく解説していきましょう!
是非最後まで見ていってくださいね!
ホタルの成虫は何故寿命が短いの?
ホタルの寿命について
まず最初にホタルの寿命について知っておいて欲しい点があります。
確かにホタルの寿命は「2週間」と短いのですが、この2週間というのは「成虫期間のみ」の話になります。
実はホタルの卵時代からの寿命は約「1年以上」あるのです!
そう、ここでのホタルは日本でよく見られるホタルをイメージしていただければと思いますが、しっかり1年間は生きています。
割合としては
- 卵期間・・・1ヶ月ほど
- 幼虫期間・・・10ヶ月ほど
- 蛹期間・・・1ヶ月ほど
- 成虫期間・・・2週間ほど
位であると言われています。幼虫期間が10ヶ月と非常に長いのですね!
ですがこう見てみるとやはり「成虫期間の短さ」が目につきますよね。
幼虫期間の10ヶ月に対し、大人である成虫期間は何故こんなにも少ないのでしょうか?
というわけで次は本題の「ホタルの成虫の寿命は何故短いのか」について解説していきましょう!
ホタルの成虫の寿命が短い理由
さて、ホタルの成虫の寿命が短い理由についてですが、理由はいたって簡単です。
ホタルの成虫は「口が退化しており食事が出来ません」
つまり「食事をしない」ので寿命が少なくなっているというわけなのです!
そう、ただ夜露(よつゆ)などで水分補給はするようなので、完全に口がなくなっているわけではないようです。
実は成虫になったら食事を取ることをやめる昆虫は多くいます。カイコガなんかが有名ですね。
もちろん食事を取らないということは生きるためのエネルギーを補給できないということなので、食事をとらないホタルはすぐ死んでしまいます。
では何故ホタルの成虫が餌を食べないように進化をしたのかについてですが、こちらは記述が見つからず詳しくはわかりませんでした。
ですがホタルの成虫には大きな「使命」があります。
それは「子孫を残すこと」です!
実はホタルが光る理由のひとつは「交尾相手を探す」ことで、夜にホタル同士が光ることでオスとメスが出会い交尾をして種族の未来を作っているのです。
ホタルの成虫は交尾さえできれば人生(ホタル生?)を全うできたといえるので、子孫を残すことに全力を注げられるように口が退化してしまったのかもしれませんね。
子孫を残すことは確かに何よりも大切なことではありますが、なんだか切ないですね。。。
ホタルの寿命を延ばす方法について
成虫になると餌を食べないホタルの成虫。
エネルギーの補給が出来ないため、成虫になるとわずか「2週間」しか生きることが出来ないと解説しましたね。
ですが実はホタルの成虫の「寿命を延ばす」方法が存在します!
うん!しかも長くて2週間ほど伸びる場合もあるんだ!
では一体どんな方法なのかというと、それは「栄養のある液体」を与える方法になります!
ホタルの成虫はものを食べることは出来ませんが、水は飲むことが出来ます!
実際栄養のあるスイカやメロンの汁を与えた結果、4週間も生きたという研究結果が挙げられています。
その研究結果によると「糖分」を摂取できたことにより寿命が延びたのではないかと結論付けられていました。
その研究については下にリンクを置いておきますので是非見に行ってみてくださいね!
ホタルの成虫は何故寿命が短いのかについてのまとめ
いかがでしたか?
ホタルの成虫は何故寿命が短いのかわかりましたでしょうか?
そう!ホタルの成虫は口が退化しているため、食べ物を食べることが出来ません。
ですが水分は摂取できるため、栄養のある水分を与えてあげれば少しですが長生きさせることが可能でした!
しかしせっかく羽化できたのに、2週間しか生きることが出来ないのはとてもはかないですね。
約1年、卵から幼虫、蛹を経てやっと成虫になれたのにあまりに短い成虫期間。
しかしその短い期間で恋人を見つけ子孫を残して一生を遂げる。
意外とホタルにとっては充実した成虫期間なのかもしれませんね!
そんなことを思いながら是非みなさんもホタルを見に行ってみてください!
今までとは比べ物にならないほどホタルの光が強く見えるかもしれませんよ!
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