クマゼミの生態・豆知識11選!鳴き声や寿命・活動時間など徹底解説!
クマゼミというセミをご存知でしょうか?残念ながら生息していない地域もありますが、大きな声で「シャンシャン」と鳴き、夏を伝えてくれる昆虫です。最近は増加傾向にあり、今までいなかった地域でも見られるようになったという報告もあります。
どうも!kinokon(@ikimono_net)です!
先日大きな台風が直撃してどうなることかと不安でしたが、なにごともなくてほっとしています。
しかしそんな天候荒れ狂う台風の中でもとある昆虫の鳴き声がしたんですよね。
それが今回紹介する「クマゼミ」です!暴風雨のなか必死に鳴いていました!
そうだね!台風に飛ばされなかったその力強さもそうなんだけど、それよりも暴風雨の中でも聞こえてくる鳴き声の大きさもすげぇですよね!
近くで鳴いてんのかと思ったら田んぼはさんだ向こう側だったなんてこともありました。
さて!思い出話をしたところでこの記事ではクマゼミについて詳しく解説していきます!
クマゼミってどんな昆虫?
カメムシ目セミ科
学名:Cryptotympana facialis
体長:6センチ~7センチ程
時期:夏
生息地:日本(東海・北陸・近畿・中国・九州)
よく見られる場所:木のあるところ
クマゼミは学名【Cryptotympana facialis】体長は約6センチから約7センチにもなる日本最大のセミです!
成虫は7月から9月ごろに見ることが出来、元気に大きな声で鳴いています。
体もそうですが鳴き声もでかいのでクマゼミがないていたらすぐわかります(笑)
鳴き声について
クマゼミは上のYoutube動画のように「シャンシャンシャン」といったとても大きな声で鳴きます。
一度聞いたらもう聞き分けることが出来るくらい独特な鳴き声をしていますね!
「おっ!庭にクマゼミ来た!」と思って見に行ったらめちゃくちゃ遠いところで鳴いていたなんてエピソードは尽きません(笑)
ミンミンゼミに声が似ている
実はクマゼミの鳴き声ってミンミンゼミの鳴き声ってとても似ているとまことしやかに噂されています!
「いやwぜんぜん違うでござるよw」と思うかもしれませんが実はミンミンゼミの鳴き声を遅くするとクマゼミの声に。
クマゼミの声を早くするとミンミンゼミの声になるという面白い話があります!
とはいえ音源がなかったので確認は出来ていないのですが、これが本当なら面白いですよね!
寿命について
セミは短命であるといわれていますが、実は幼虫の姿で数年間、成虫では1週間~1ヶ月ほど生きているなど昆虫の中では破格の長寿でもあります!
クマゼミの場合は幼虫の姿で「4年~5年」成虫の姿で「1週間~1ヶ月」ほど生きるといわれています!
なので今鳴いているクマゼミは4年か5年前に生まれた個体ということになりますね!
生息地について
クマゼミって日本全国で見られるイメージがありますが、実は日本全国に生息しているセミではなく、東海・北陸・近畿・中国・九州にのみ生息しています。
クマゼミが生息していない地域も実はたくさんあるんですよね。これは知った時驚きました!
ただ最近やたらと数が増えているイメージがあるので今後いなかった地域でもクマゼミが見られるようになるかも知れません!
名前の由来について
クマゼミは名前に「熊」と付いているこわもてな名前のセミです!
そしてその名前の由来も熊に関係しており「体が黒く大きいところを熊に例えてクマゼミ」といった説があります!
確かにやたらでかいですし熊を連想するのも分かる・・・ような気がします!
オスとメスの違い
クマゼミのオスとメスはお腹を見るだけで簡単に見分けることが可能です!
上の画像を見ていただけば分かると思いますが、オスのお腹にはオレンジ色の部分がありますがメスにはありません。
またオスしか鳴きませんので鳴くか鳴かないかでも見分けることが出来ますね!
めっちゃ飛ぶセミ!
クマゼミは実はよく飛ぶセミアクティブなセミです!
歌を歌い終わると次の木へ、また次の木へ・・・といった感じにかなり移動することが多い習性を持っています。
ギーギー言いながら飛んでいくセミをたまに見かけますね(笑)あれはクマゼミでしょうか(笑)
活動時間について
クマゼミは基本的に午前中に鳴く傾向があり、午後よりも午前のほうが活発に活動するようです。
セミの仲間のアブラゼミは主に午後に鳴くのでクマゼミは午前、アブラゼミは午後というように活動時間が別れています。
といっても僕の地元だとアブラゼミもクマゼミも午前午後関係なしに鳴いている気がするので、この限りではないようにも思います。
増加の傾向にある
近年クマゼミが「増加」していることが話題になっています。
これについては僕自身も感じていて、僕が住んでいる町では10数年前まではクマゼミあまり見かけなかったんですよね。
見かけるのはほぼアブラゼミだったのですが、最近は逆にアブラゼミがいなくなりました。
これについて実は詳しくはわかっていないのですが「温度」に関係しているのではないかとよく言われています。
最近は地球温暖化の影響でだんだんと暑くなっているのですが、クマゼミは温度の高い地域でよく発見されています。
昔に比べクーラーが必須になるほど全国的に暑くなっているので、クマゼミの増加は地球温暖化が原因といえるかもしれません。
エサについて
クマゼミは成虫・幼虫共に「木の汁」をエサとしています。
よく木にくっ付いて鳴いていますが、そういった時に硬いストローのような口を木に刺してその樹液を吸って食事をしているんですね!
ちなみに幼虫は土の中で木の根などから樹液を吸い取っているんですよ!
飼育情報
クマゼミは地域によっては一番身近なセミであり、子供でも簡単に網で捕獲することが出来るのですがその飼育はめちゃくちゃ難しいと言われています。
そもそもクマゼミは木の汁を吸う昆虫なので、飼育には樹液のある木が必要になります。
そのためクマゼミを飼育するためにはまず元気な大きい「木」が必要になるのです。
そして木を用意しても飼育するにはケージが必要になり、それも木の一部をいれてあげないといけないため「大きくてかつ場合によっては加工・特注」しないといけません。
他には洗濯ネットのようなクマゼミが逃げないくらいの網目のものを木に付けてその中で飼育するという方法もあります、こっちのほうが現実的かもしれませんね。
しかしそこまでするのにクマゼミは1週間~1ヶ月ほどしか生きてくれないため、クマゼミの飼育は難しく労力がかかりすぎるといえますね。
クマゼミについてのまとめ
いかがでしたか?
クマゼミについてわかりましたでしょうか?
そうだね。クマゼミは日本でもトップクラスに大きなセミでした!
そんな見た目から熊を連想し「クマゼミ」と名づけられたことも紹介しましたね。
どう考えれば熊が思いつくのかわかりませんが、でも的確な名前である気がします。
そんなクマゼミは簡単に採集が可能なものの飼育がバリ難しく、そもそもの飼育に「木」が必要という現実的ではない飼育環境が必要でした。
もうクマゼミは野外で観察する程度にしたほうがいいかもしれませんね(笑)
さて!そんなわけでクマゼミについて解説してきました!
夏は暑いですが是非クマゼミを観察して見てくださいね!
いじょう!kinokonでした!