【2023年】珍しいコロギスを14個の項目で徹底解説!【まとめ】
今回は「コロギス」について解説していきたいと思います!
みなさんはコロギスって知っていますでしょうか?
コロギスはあまり知名度はありませんが、マニアにはたまらない昆虫でしょう!
そう!なんだけどちょっと癖のあるバッタなんですよねこれが・・・
というわけで!この記事では「コロギス」について解説していきたいと思います!
是非最後まで見ていってくださいね!
コロギスってどんな昆虫?
バッタ目コロギス科
学名:Prosopogryllacris japonica
体長:3㎝~4㎝ほど
成虫の時期:7月~9月頃
生息地:日本(本州・四国・九州)
よく見られる場所:平地亜高山帯~亜高山帯の広葉樹林
コロギスは学名【Prosopogryllacris japonica】体長は「約3㎝~4㎝」ほどのバッタの仲間です。
成虫は7月~9月頃に見ることができ、北海道以外の日本全国に生息しています。
ある意味結構レアな昆虫です。
名前の由来について
コロギスの名前の由来は「コオロギ」と「キリギリス」から来ています。
コロギスはコオロギの仲間とキリギリスの仲間の中間的な形態をしていることから、両者の名前を2文字ずつつけられてこの名前が付けられました。
ただ注意点としてコオロギとキリギリスの雑種などではなくちゃんと別種なので間違えないようにしてください。
鳴かないバッタ
コロギスは先ほど「コオロギの仲間とキリギリスの仲間の中間的な形態をしている」と解説しましたが、実は鳴くことは出来ません。
どう見ても鳴きそうなんですが発音器がないためどうにもならないようです。
ただコロギスには足でものを叩いて音を出す「タッピング」をすることが知られており、これがメスへのアプローチとなっています。
オスよりメスのほうが大きい
コロギスはオスよりもメスのほうが大きいという特徴があります。
とはいっても体長でいえば若干の違いです。
ただメスの産卵管を含めるのであれば圧倒的にメスのほうが大きいですというのもメスの産卵管は体長とほぼ同じ長さ
巣を作る
コロギスはなんと「巣を作る」バッタになります!聞いたことねぇよそんなバッタ!
またもう一つ驚きな話としてコロギスは「糸」を出すことができて、この糸と葉っぱをうまいこと嚙み切ったりして1人用の巣を作るのです!
主に昼間はこの巣に潜んで天敵からやり過ごしているんだそうですよ!
夜行性である
コロギスは「夜行性」のバッタになります。
基本的に夜になってから獲物を求めてさまよい歩く生態なんですよね。
お昼は先ほど解説した通り巣にこもっています、夜勤なんですね。
警戒心が強い
コロギスは「警戒心が強い」バッタになります。
どっちかというとむしろ襲ってきそうな見た目なので意外ですよね。
まぁでも勝てない相手には見つかる前に隠れるっていうのは正しい判断ですね!
樹上に住む
コロギスは基本的に樹上に住んでいるバッタになります。
葉っぱと糸で作る巣は樹上の葉っぱの中ということになりますね。
こりゃ天敵も見つけられませんわ。
レアな昆虫と呼ばれる理由
コロギスは特に個体数が少ないというわけでもないのに「レアな昆虫」であると言われます、これはなぜなのでしょうか?
これはコロギスの生態に関係があり、昼間は樹上の巣に籠って動かず夜に行動するものの警戒心が強いのでシンプルに見つけづらいです。
つまりほぼ夜にしか見つからないので見る機会が少ないからレアであるということなんです、夜森に行かないとみられないってことですからね。
灯火に訪れる
コロギスは「灯火」にやってくることがある昆虫になります。
夜探すなら灯火周りを探すのが効率がいいかもしれませんね。
ただそれなりに夜の昆虫採集をしている僕個人の経験だと灯火では見たことがありません、なので結構根気がいると思われます。
足にトゲを持つ
コロギスをよく見ると足にトゲがあるのが確認できます。
具体的には「前・中脚脛節」あたりにあるのですが、これは獲物を捕獲した際に獲物を逃さないためや葉っぱを噛み切る時のストッパーなどに使っているようです。
ただトゲがあるだけかと思ったらちゃんと意味があったんですね!
威嚇について
コロギスは基本的には敵に見つかると逃げるんですが、逃げられないと悟ると威嚇を始めます。
威嚇のポーズは「羽と牙をバッと広げて顔を上げた格好」になります!かっこいいんですよねこれが!
またこの状態で触ろうとすると噛みついてくることもあるのですが、基本的には逃げようするので噛みつかれてもすぐ放して後ずさりして逃げようとします。
飛ぶのが得意ではない
コロギスは威嚇の時などにその立派な翅を広げたりしますが、その翅は飛ぶのにはあまり役立たないと言われています。
というのもコロギスの翅はあまり質が良くないんだそうです。
威嚇専用の翅ってところでしょうかね。
ジャンプも得意ではない
コロギスはあまりジャンプも得意ではないバッタになります、君本当にバッタかね?
というのもコロギスの後脚(一番後ろの足)はあまり長くはなく、また腿節(足の付け根から3番目までの節)もあまり膨らまないためジャンプ力があまりないんだとか。
なので敵から逃げる時は走って逃げます、もう一度言うけど君本当にバッタかね?
食性について
コロギスは「肉食性の強い雑食」です。
基本的には「小型の昆虫」やそれらの「死骸」を捕食するのですが、他に「樹液」「蜜」「果実」「カイガラムシの甘い排泄物」なども食べます。
ここまで色々食べられるなら多分昆虫ゼリーも食べるんじゃないかと思いますね。
コロギスについてのまとめ
いじょうが「コロギス」についての解説となります!
コロギスについてわかっていただけましたでしょうか?
そうだね!コロギスはバッタなのに「巣」を作るという生態がありました。
ほんと1匹だけが入れるような小さな巣なので、まず天敵には見つからないでしょう。
流石にまぐれじゃないと見つからないでしょこれ。
でも知ってても見つからないのがこのコロギス。
ざっくりまとめると先ほどお話しした「巣を作って籠る」点や「樹上に住む点」「夜行性な点」「警戒心が強い点」から単純に見つけづらい生態をしていました。
なのでコロギスはたまたま見つかるまで待つのがある意味最適解かもしれませんね。
というわけで!この記事では「コロギス」について解説させていただきました!
参考になっていたら幸いです!
コロギスを運よく見つけることが出来たら是非観察してみてくださいね!