コカブトムシの生態を解説!オスメスの見分け方や餌・レアと言われる理由などを紹介!
カブトムシの名を受け継いでいるのにあまり知名度が無い昆虫。そう!それは「コカブト」です!コカブトは2センチ程のとても小さな甲虫なのですが、極小の角を持っており日本で数少ない「カブトムシ」の名を受け継いでいる昆虫です!しかしその生態はカブトムシとは似て非なるものでした!そんなコカブトについて詳しくまとめましたので是非一度ご覧ください!
この記事を書く前日に真夜中の森へカブトムシ採集にいってきました!
そこでなにやら背中がテカテカしたこんな昆虫を確保!
コガネムシ・・・?と調べてみたところなんとレア種「コカブト」であることが分かりました!
しかも1匹だけではなく「3匹」も発見!お持ち帰りしました。
しかし僕はコカブトについては何も知らなかったので、今回コカブトについて詳しく知るためにこの記事を書き上げました!
というわけでこの記事では「コカブト」について詳しく解説していきますので、是非最後まで見ていってくださいね!
コカブトムシってどんな昆虫?
コガネムシ科カブトムシ亜科
学名:Eophileurus chinensis
体長:1.5センチ~2.5センチほど
時期:7月~10月ごろ
生息地:日本全国・朝鮮半島・中国・台湾など
よく見られる場所:森・林など
最初にお話したいのですが、この記事の写真は写真撮影クソザコザーコ☆管理人が撮影しているため期待しないでください。
さて!コカブトは学名【Eophileurus chinensis】体長はカブトムシの名を持ってはいますが体長は約2センチほどになります!
ちっちゃくて可愛らしいカブトムシなのです!
これはもう実際触れ合って見ないとわからない魅力がありますよ!
そんなコカブトムシは日本では全国的に生息しており、他に朝鮮半島・中国・台湾などでも見ることが出来ます!
あまり見かけない昆虫ですが案外広く分布しているのですね!
オスメスどちらにも角がある!
コカブトにはなんとオス・メスどちらにも「角」があります!
なんならオスとメスで角の大きさは変わらないと来たもんだ。
ただ角とは言っても頭の先っちょにとげみたいなのがある程度で、文献によっては角ではないと言われているのでこれは論争が広がる予感。
レアなカブトムシ
コカブトは全国に生息しているのですが、実は「レアな昆虫」と言われています。
その理由として個体密度が低いことと餌場が安定しないことがあげられます。
つまりは「ここに行けば見つかるってことがない」ってことなんですよね。
オスとメスの見分け方
【手前がオス・奥がメス!前胸部に注目!】
先ほどコカブトにはオスとメスどちらにも変わらないサイズの角(?)が生えていると解説しました。
じゃあコカブトのオスメス見分けられんやんけ!と思うかもしれませんが安心してください!見分けられますよ!
コカブトは前胸部(角が生えてる頭の部分)がへっこんでいるのですが、この部分の凹みが「まん丸で大きいのがオス」「細長いのがメス」と見分けられます!
灯火に集まる
コカブトは夜灯火に集まる習性があります。
成虫は夜行性なので移動してる時に光に吸い寄せられてくるんでしょうね。
コカブトを見つけたい方は夜中街頭なんかを診て回ると見つかるかもしれませんよ!
寿命について
コカブトは半年~2年ほどの期間生きることが出来ます!
なんとあのカブトムシよりも長生きしてしまうのですね!
なのでワンチャン野外採集個体でも数年間共に生きることになる可能性もあります。
餌について
カブトムシとコカブトムシの最大の違いとして「餌の違い」があります!
カブトムシが樹液などを食べる草食であるのに対し、コカブトムシは昆虫・動物の死体や幼虫を食べる「肉食系」の昆虫になります!
こんなにかわいい顔してるのに食べるのばっちり肉なんですよね!隠れ肉食系昆虫!
飼育情報
コカブトは先ほども解説したとおり「肉食」の昆虫です。しかし実は「昆虫ゼリー」でも飼育をすることは可能になります!
ただたまにタンパク質は与えないといけないため、たまに「鳥のササミ肉」や「何らかの幼虫」などのお肉を与えてあげるといいでしょう。
そして飼育環境ですが基本的にはカブトムシの飼育セットと同じでOKです!
イメージとしては上の画像の感じですかね。
材料は「腐葉土」「落ち葉」「枝」になります!
後はお肉をあげる場合は腐ったりカビなどが生えないようにこまめに掃除するようにしましょう!
幼虫は2ヶ月で成虫になる!
先ほど成虫の飼育方法について解説しました!
ただここで注意点があります。コカブトが産卵をした場合、なんと「二ヶ月足らずで成虫になります」!!!
えーつまりですね、ワンチャンアホほど増える可能性があると言うことになりますね。
そういうこと!幼虫自体は広葉樹の朽木などを食べるので、普通に昆虫マットを食べて成長する可能性があります。
しかも1回だけではなく、1年で2,3回は産卵するといわれているので、増やしたくない方はオスとメスを分けて飼育するといいでしょう。
また成虫は自分の子供であろうと幼虫を食べてしまうことがありますのでその点も注意しましょう。
コカブトについてのまとめ
いかがでしたか?
コカブトムシについてわかりましたでしょうか?
そうだね!コカブトはめっちゃかわいいんですが、ばっちり肉食系男子でした!
ソーセージとか与えたらむしゃむしゃ食べるんだろうなあ。
またコカブトの幼虫はたった2ヶ月で成虫になるため、バカみたいに増えることが知られています。
下手したらとんでもないことになるので飼育する際は注意しましょう。
ただそれ以前にコカブトに出会えない可能性もありますね。
運よく見つけた場合は是非飼育してみるといいでしょう。
生ものをあげる際は腐らないように掃除を忘れずに!