ボラの生態を解説!名前の由来や臭い理由・出世魚名前の呼び分けなど詳しく紹介!
みなさんは「ボラ」というお魚はご存知ですか?釣り人であれば嫌でも見たことがあると思います。ボラは体長80センチにもなる大きなお魚で、沿岸部や砂浜の近くにもよく姿を現します。野生では最も身近な巨大魚と言えるでしょう!そんなボラについてこの記事では詳しくまとめました!よければ是非読んでくださいね!
やっちまった・・・サビキ釣りの仕掛けにでっかい「ボラ」を引っ掛けてしまった・・・
ボラは大きいから僕の持ってる竿では持ち上げられないし、臭くて美味しくないから釣れてしまってもうれしくありません。
結局この後引っ張った時に引っかかってた部分が外れてボラは逃げていきました。
釣りをされている方ならボラがいかに厄介なお魚であるかわかっていただけるでしょう。
大きな魚がかかった!!!と思って竿を引いたらボラでがっかりしたなんて経験をしたことがある人は数知れないでしょう。
しかしよくよく考えてみると僕ボラについて何も知らないんですよね。
と言うわけで今回は「ボラ」について詳しく知るために記事にてボラを調べてまとめてきました!
正直ボラを見る目が変わりましたよ!
と言うわけで!ボラについて知りたい方は是非最後まで見ていってくださいね!
ボラってどんな魚?
ボラ目ボラ科ボラ属
学名:Mugil cephalus
体長:50センチ~80センチほど
時期:年中
生息地:ほぼ全世界の熱帯・温帯
よく見られる場所:沿岸部など
ボラは学名【Mugil cephalus】体長は大きなもので80センチを超えるとても大きなお魚です!
日本では全国的に見ることが出来、海釣りをする人なら全員見たことがあるのではないかと言うくらい大体毎回見かけます。
よく海面をジャンプしているので嫌でも目に入るお魚ですね。
初めて見たときは大きな魚がおるってはしゃいだなあ・・・・
さて!では最初にボラの「名前の由来」から解説していきましょう!
ボラがなぜ「ボラ」と呼ばれているのか!解説解説~!
名前の由来について
ボラの名前の由来は2つほどあり、一つは「太い腹と言う意味のほばらと言う言葉が転じてボラとなった説」
もう一つは「ボラの姿が角笛に似ているため、中国で角笛と言う意味のハラという言葉が転じてボラとなった説」があります。
なんだかどちらも不思議な複雑な名前の付けられかたですね。
出世魚である
ボラは「出世魚」と呼ばれる大きさで呼び名が変わるお魚です。
しかしこれ地域で呼び名が結構異なってまぎらわしいため、まずは一覧で紹介していきますね!
地域別ボラの出世魚名一覧(小さい→大きい)
関西⇒ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
関東⇒オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
東北⇒コツブラ→ツボ→ミョウゲチ→ボラ
高知⇒イキナゴ→コボラ→イナ→ボラ→オオボラ
と、地域別のボラの呼び名は上のとおりになります!結構違いますね!
関西と関東はわりかし似ていますが、東北と高知はボラいがいわかんねえなこれ
興味がある方は覚えておけば地方へ釣りに行くときに話が通じやすくなるしいいかもしれませんね!
小さな個体は群れで行動する
ボラは大きな個体は1匹で泳いでいることが多いのですが、小さな個体はよく群れで行動をしています。
海釣りをしているともの凄く小さい魚の大群が来ることがあるのですが、大体ボラの稚魚の群れなんですよね。
ボラは同じくらいの大きさの個体同士で群れを作るため、たまに上の動画のようなとんでもない数の群れが出来上がってしまうことがあるようです・・・てかこれはやばすぎるッピ!?
ジャンプをする
ボラは先ほど少しお話したように、海面上に向かってジャンプする習性があります。
この習性についてはまだよく分かっておらず「寄生虫を落とすため」とも「驚いたため」とも「酸素がなくなったため」とも言われています。
もしかしたらわかってないだけでとても重要な意味がある行動なのかもしれませんね!
大きな個体は事故を引き起こすことがある
ボラの大きな個体はたまに人と衝突をする事故を引き起こすことがあるそうです。
過去には競艇場でレースをしていた選手にボラが衝突して失神してしまうという事故があったそう。
なぜぶつかってくるのかは分かりませんが、おそらくボラが音なんかにビックリしてジャンプした時に運悪くぶつかってしまったのではないかと思います。
昔は高級魚だった
今現在ボラは臭くて食べられないと言ったよくない評価を受けているお魚なのですが、実は昔は頻繁に食べられており、むしろ高級魚としても扱われる美味しいお魚だったようです!
それと言うのもボラは汚い海では臭みが目立つのですが、綺麗な海の地域では臭みが無くタイに並ぶ美味なお魚として好んで食べられるのです!
またボラが食べられなくなった背景には日本の高度経済成長による海の汚染があります。今ボラが臭くて食べられない地域でも昔は美味しく食べられていたのかもしれませんね。
卵は珍味として食べられる
ボラの卵は塩漬けにしたあと天日干しにする「カラスミ」という珍味の材料にされることがあります!
名前くらいは聞いたことがあるかもしれませんね!
僕は食べたことがありませんが、チーズとウニを混ぜたような食感で塩気が強くとても美味しいらしいですよ!
天敵について
ボラの天敵は意外と多く「スズキ」「ダツ」「大型のアジ」などのお魚や「カワセミ」「鵜」などの鳥類「イルカ」などにも食べられてしまいます。
我々人間もボラを食べることがあるので天敵ですね!
てか上の画像の鳥さんそれ飲み込めるの?
餌について
ボラは基本的には雑食で「水底のデトリタス(死骸や糞)」「岩にこびりついた藻」「原生生物」「微生物」などを食べて生きています。意外と魚を食べるような肉食ではないのですね。
ボラはその大きな下あごで海底の泥ごと飲み込んで食事を行います。
だから汚い海のボラは臭くなってしまうのですね。
ボラについてのまとめ
いかがでしたか?
ボラについてわかりましたでしょうか?
そうだね!ボラは昔は一般的に広く食べられるお魚で、高級魚としても食べれられていたお魚でした!
しかし日本が近代化していくにつれ海が汚れていってしまい、ボラはその汚れが混ざった餌を食べていって臭くなってしまったんですね。
今まで単に臭い魚であると思っていただけにこれは驚きでした。
そうだね・・・そして実は僕一度ボラのお刺身を食べたことがあるのですが、こりこりしててめちゃくちゃ美味しかったんですよね!
それこそお寿司屋さん行ったら頼みたいレベル!臭みがないと他のお魚に負けない美味しさでした!
いや今回はボラについて本当に色々知ることが出来たなあ!
みなさんはいかがでしたでしょうか?
ボラの知らない一面を知っていただけたのではないかと思います!
もし機会があれば是非ボラを食べてみてくださいね!美味しさに驚きますよ!