ツユクサの生態を解説!万葉集でも詠まれた青いお花の食べられる植物!
みなさんは「ツユクサ」という植物を知っていますか?ツユクサは万葉集でも詠まれている昔から愛された植物で、青い小さな花を咲かせてくれます。割と草むらであればどこにでも生えており、見たことがある方も多いと思います。そんなツユクサについてこの記事では詳しくまとめています!是非一度ご覧ください!
今回は「ツユクサ」という植物について解説をしていきます!
割とどこにでも生えている植物で、青くて小さなかわいらしいお花を咲かせてくれます。
見たことがある方も多いかもしれませんね。
そうそう!あとは河川敷でも見たことがありますね!草むらがあれば割と生えているイメージがあります。
青色のお花ってよく目立つので草むらに生えていてもすぐ見つけられるんですよね。
いつも行く森林公園に生えているのですが、結構遠くからでもお花が見えます。
そうだね!おなじみ過ぎて写真すら撮影しないことも多いです(笑)
というわけでこの記事では身近な「ツユクサ」について解説しています!
是非最後まで見ていってくださいね!
ツユクサってどんな植物?
ツユクサ目ツユクサ科ツユクサ属
学名:Commelina communis
草丈:15センチ~50センチほど
開花期:6月~10月ごろ
生息地:日本を含む東アジア・アメリカ東北部(帰化)
よく見られる場所:草むら・河川敷など
ツユクサは学名【Commelina communis】草丈は15センチ~50センチほどの植物です。
お花は6月~10月頃に見られ、青い1.5センチほどのお花を咲かせます。
日本では全国的に見ることが出来、外国だと東アジアに広く分布しています。
少しお話したとおりちょっとした道端や公園、河川敷などにも生えている身近な植物です!
さて!では最初に露草の「名前の由来」から見ていきましょう!
名前の由来について
ツユクサの名前の由来にはいくつかあり、まず「朝に咲いた花が昼ごろにはしぼむことが朝露を連想させると言うことから露草と名づけられた説」があります。
もう一つの説として「ツユクサは昔は(ツキクサ)と呼ばれており、このツキクサが転じて(ツユクサ)となった説」などがあります。
ちなみに英名では「Day flower」と呼ばれており「その日のうちにしぼむ花」という意味があるようです!
早朝に花が咲く
先ほどの名前の由来で少しお話しましたが、ツユクサは「朝に咲いた花が昼頃にしぼむ」習性のある植物になります。
正確には「夜明け頃に開花し正午頃に花が閉じる」ようです。
ツユクサのお花が見たいときは朝方に見に行くといいですね!
花言葉について
小夜曲は「セレナード」「セレナーデ」とも呼ばれるのですが、調べてみてもどういう意味なのかが分かりませんでした。
曲の花言葉って何なんだろう?
普通切手のモチーフになった
ツユクサは1996年(平成8年)3月28日発売の390円切手のモチーフになった植物です!
実は日常生活に溶け込んでいた植物なのですね!
切手は使用できる画像が見つからなかったので販売されている通販のサイトリンクを下に貼り付けておきますね!
世界に180属存在する
ツユクサが属している「ツユクサ属」にはなんと180種類の植物が属しており、世界中に分布しています。
日本にはそのうちの5属が分布しており「ツユクサ」「シマツユクサ」「ホウライツユクサ」「ナンバンツユクサ」「マルバツユクサ」が生息しています。
それぞれの学名と生息地域を簡単に紹介していきますね!
・ツユクサ 学名【Commelina communis】生息地【日本全国】
・シマツユクサ 学名【Commelina diffusa】生息地【九州南部以南の南西諸島】
・ホウライツユクサ 学名【Commelina auriculata】生息地【九州南部以南の南西諸島】
・ナンバンツユクサ 学名【Commelina paludosa】生息地【南西諸島】
・マルバツユクサ 学名【Commelina benghalensis】生息地【本州関東以南】
食べることが出来る
ツユクサは実は「野菜」として食べることが出来る植物になります!
味はクセもなくアクもないので「おひたし」や「和え物」「いため物」新芽は「サラダ」などにして食べられるようです!
野草ですので採集して食べてみるのもいいとは思いますが、採集の際は採取していい土地かを確認してから採集するようにしてくださいね。
ツユクサは万葉集で詠われている
ツユクサは「万葉集」に詠われている植物になります!万葉集では「月草(つきくさ)」の名前で詠まれていることが多いみたいです!
その数何と9歌!ツユクサが昔から愛されていた植物であることが分かりますね!
和歌については別サイトより引用して下に貼り付けましたのでご覧ください!
- つき草のうつろいやすく思へかも我(あ)が思(も)ふ人の言(こと)も告げ来(こ)ぬ(巻4 583)
- 月草之 徒安久 念可母 我念人之 事毛告不来
- つき草に衣(ころも)ぞ染(し)むる君がためしみ色(或 まだらの)ごろもすらむと思(も)ひて(巻7 1255)
- 月草尓 衣曽染流 君之為 綵色衣 将摺跡念而
- つき草に衣(ころも)色どりすらめどもうつろふ色と言うが苦しさ(巻7 1339)
- 鴨頭草丹 服色取 摺目伴 移變色登 稱[注釈 1]之苦沙
- つき草に衣(ころも)はすらむ朝露にぬれての後はうつろひぬとも(巻7 1351)
- 月草尓 衣者将摺 朝露尓 所沾而後者 徒去友
- 朝露に咲きすさびたるつき草の日くたつ(或 日たくる)なへに消(け)ぬべく思ほゆ(巻10 2281)
- 朝露尓 咲酢左乾垂 鴨頭草之 日斜共 可消所念
- 朝(あした)咲き夕(ゆうべ)は消(け)ぬるつき草の消(け)ぬべき戀(こひ)も吾(あれ)はするかも(巻10 2291)
- 朝開 夕者消流 鴨頭草之 可消戀毛 吾者為鴨
- つき草の假(か)れる命にある人を(或 假なる命なる人を)いかに知りてか後もあはむといふ(或 あはむとふ)(巻11 2756)
- 月草之 借有命 在人乎 何知而鹿 後毛将相云
- うち日さす宮にはあれどつき草の移ろふ心わが思はなくに(巻12 3058)
- 内日刺 宮庭有跡 鴨頭草乃 移情 吾思名國
- 百(もも)に千(ち)に人はいふともつき草の移ろふこころ吾(われ)持ためやも(巻12 3059)
- 百尓千尓 人者雖言 月草之 移情 吾将持八方
また、俳句においては、露草、月草、蛍草などの名で、秋の季語とされる。
染物に使われていた
ツユクサは昔「染物の下絵を書くための絵の具」として使われていました。
ツユクサは青いお花を咲かせることから「青い絵の具」として使用ができ、簡単に色を抜くことが出来ることから主に「下絵」用の絵の具として使われていたようです。
ただツユクサの花は非常に小さいため、使われていたのは栽培変種で大形の花を咲かせる「オオボウシシバナ」だったと言われています。
ツユクサについてのまとめ
いかがでしたか?
ツユクサについてわかりましたでしょうか?
そうだね!ツユクサは390円切手のモチーフになったり、万葉集に詠まれたりと昔から今までとても愛されている植物でした!
また夜明け前に咲きはじめ、午後には花がしぼむという「アサガオ」のようなお花でしたね!
個人的には野菜と同じように食べることが出来るという事に驚きました!
ただ花言葉の「小夜曲」についてはよくわかりませんでしたね。
どういう意味なんだろう?どっかの本に書いてないかな。
調べるべきこともわかりました!
ついでに花言葉がどうやってつけられるのかも調べてみよう!
皆さんもツユクサを見つけましたら是非観察してみてください!
採集して食べてみるのもいいかもしれませんよ!