ツワブキには毒性がある!?重曹での灰汁抜き方法や栄養素など徹底解説!
みなさんは「ツワブキ」という植物についてご存じでしょうか?
よく公園や家の庭の隅っこに植えられているのを見かけます。
そんなツワブキですが実は「毒」があることをご存じですか?
そう、そして一応「食用」にもなるから注意が必要になります。
というわけで!この記事では「ツワブキの毒性」について解説させていただきたいと思います!
是非最後まで見ていってくださいね!
ツワブキの毒性について
ツワブキってどんな植物?
キク科ツワブキ属
学名:Farfugium japonicum
草丈:約70センチほど
花期:10月~12月ごろ
生息地:日本(本州の太平洋側~・日本海側~西の地域・九州・四国)・朝鮮半島・台湾・中国(東南部)など
よく見られる場所:木の下・陰など
ツワブキは学名【Farfugium japonicum】草丈は「約70センチ程」の植物です。
大きな葉っぱが特徴的な植物で、夏ごろが見頃ですが実は秋に咲く黄色いお花も結構綺麗だったりします。
日本では主に福島県、石川県よりも南の本州から沖縄県まで分布しており、海外では朝鮮半島・台湾・中国東南部で見ることができるようです。
毒性のあるピロリジンアルカノイドが含まれる
ツワブキには「ピロリジンアルカロイド」という人体にとって有害な物質が含まれています。
これがツワブキの持っている「毒」の正体です!なんかあからさまにヤバそうな名前ですもんね。
ではこのピロリジンアルカノイド、摂取してしまうとどうなるのでしょうか?
ピロリジンアルカノイドを摂取するとどうなるの?
ピロリジンアルカロイドを摂取してしまった場合何が起こるのかというと「肝障害」や動物実験では「発がん性」のあるものが確認されているんだそうです!
ただこれは「毒性が強い種類」であり、ツワブキに含まれるピロリジンアルカロイドの毒性くらいだと実は人体にはあまり影響がないといわれています。
なので多少誤飲した程度であれば何事もないこともあります、だからと言ってわざわざ摂取することは避けましょう。
無毒にする方法について
ツワブキには有毒のピロリジジンアルカロイドが含まれていると解説しました。
しかしこれは下処理をすることで抜くことが出来ます!じゃなきゃ食用と言われてないですよね。
というわけで下処理の方法について解説していきましょう!
①食べられる部位に分ける
ツワブキは基本的には「葉」「茎」を食べることができます。
ですのでまずはツワブキを食べられる葉と茎に分けておきましょう。
また収穫の際の注意点なのですが、収穫しても大丈夫な場所なのか確認しておくようにしてくださいね。
②灰汁抜きをする
食材となるツワブキの選別が出来ましたら次に「灰汁(あく)抜き」を行います。
まず鍋に「水を1ℓ」投入し、そこに「塩小さじ1」「重曹小さじ2分の1」を入れ火にかけ沸騰させます。
無事沸騰したらツワブキを入れ「3分」煮ればOKです!心配な場合はもう少し長く煮ても大丈夫ですよ!
③茎は皮をむいて調理する
【ツワブキとタケノコの煮物】
ここまで下処理が出来れば後は好きな料理にするだけなのですが、茎だけはもう一処理必要になります。
茎には皮があるためこれを剥いて調理するようにしましょう、佃煮やてんぷらなどにするとおいしいですよ!
一応剝かなくても食べられますが、ここは好みとめんどくささとの戦いですね。
栄養素について
ツワブキには体に良い栄養素が豊富に含まれています。
具体的には「カルシウム」「カリウム」「カロテン」「ビタミンK」「鉄」「葉酸」「食物繊維」などの栄養素が含まれているようです。
毒性のあるピロリジンアルカノイドさえ取り除いてしまえば非常に優れたお野菜なんですね!
漢方・生薬になる
ツワブキは実は「漢方・生薬」として利用されている植物でもあります!
葉には「抗菌作用」があり、生の葉を少し火で炙ったのち「擦り傷」「吹き出物」「湿疹」「打撲」などの症状がある患部に貼り付けると治癒が早くなると言われています。
またツワブキの「根茎」はタクゴ(橐吾)という名前で主に「胃腸薬」として使われているんだそうです!
食用で売ってないの?
ツワブキは基本的には「観賞用」の園芸植物として認知されており一般的にあまり食用としては出回っていません、僕も見たことないですね。
ですが一応ネット通販であればいくつか食用のツワブキを販売しているところを見つけましたので下にリンクを貼り付けておきますね!
食用ツワブキ手に入れられないけど食べてみたい!って方は見に行ってみてくださいね!
ツワブキの毒性についてのまとめ
いじょうが「ツワブキの毒性」についての解説となります!
ツワブキの毒性についてわかっていただけましたでしょうか?
そうだね、ツワブキには「ピロリジンアルカロイド」と呼ばれる毒が含まれていました。
これを食べてしまうと最悪「肝機能障害」が起こったり動物実験では「発がん性」があるというデータもあります。
ツワブキに含まれているピロリジンアルカロイドはそこまで強い種類ではないものの、危険なので生では食べないほうがいいでしょう。
そんなツワブキですが「灰汁抜き」をすることで食べることができるようになることもご紹介しました!
栄養も豊富ですし生薬や漢方としても使われている、意外にも結構利用されている植物でしたよね!
ただ問題としては食用のツワブキが非常に珍しいことでしょうか。
というわけで!この記事では「ツワブキの毒性」について解説させていただきました!
参考になっていれば幸いです!
ツワブキ、食べる機会がありましたら是非しっかり味わってくださいね!