【なぜ?】大阪万博でユスリカが大量発生!原因は?危険性はある?

昆虫,ハエの仲間

大阪万博 シオユスリカ 

いのち」をテーマとして2025年4月13日に開催された大阪万博。

開幕初日の一般来場者数は約11万9000人と、一部の施設では長蛇の列ができるほどの大盛況となりました。

しかし5月ごろから「ユスリカ」という蚊に似た昆虫が発生、その後どんどんと繁殖を繰り返し、異常ともいえるほどの大量発生となってしまいました

ではなぜ大阪万博で「ユスリカが大量発生」してしまったのでしょう。

本記事では、大阪万博でユスリカが大量発生した原因や危険性・被害などについて解説していきます。

ぜひ参考にしてくださいね。

ユスリカとは?

ユスリカの一種
ユスリカの一種

ユスリカは昆虫綱ハエ目ユスリカ科に属するハエの仲間で、世界になんと10,000種類以上が存在するめちゃくちゃに種類が多い昆虫です。

水辺や田舎道を夕方に歩いていると小さな羽虫が空中に集まって飛んでいる「蚊柱」というものがありますが、これは「群飛」といいユスリカの仲間が交尾相手を見つけるために行っていることになります。

そして幼虫時代は「赤虫」と呼ばれ、水中で過ごす水生昆虫となっています。魚のエサなどでよく見ますよね。

また見た目や名前からも血を吸うと思われがちですが、刺す口はおろか消化器官すらもない状態で羽化するため血を吸われるということはありません

kinokon
(管理人)

病気を媒介する、という例も大阪万博では現状ないので基本的には無害な昆虫です!

大阪万博のユスリカの種類

大阪万博に発生しているユスリカは「シオユスリカ(学名:Chironomus salinarius)」という種類であると公式サイトで発表がありました。

シオユスリカは北アメリカからユーラシア大陸までと非常に広い範囲に生息しているユスリカの仲間です。

特徴として汽水域(淡水と海水が混ざり合う水域)に生息することが挙げられます。

日本でもよく見られる種類なため、汽水域であれば見つかるかもしれませんよ。

ブドウ
スズメさん

特に珍しいユスリカというわけではないのね。

大阪万博のユスリカに危険性はある?

ここまでお話ししたとおり、シオユスリカは血を吸わず病気の媒介もしないので基本的に無害です。

しかしユスリカには「ユスリカアレルギー」というものがあり、死骸の粉塵を吸い込むことで鼻炎や喘息を引き起こす可能性があります。

極稀ではあるものの重篤なアナフィラキシーショックが起きることもあるらしいので、マスクをするなど気を付けるに越したことはありません。

とはいえ現状ユスリカによる体調面での被害は報告されていないので、可能性は低いと言えます。

みずくらげ
さん

注意だけはしておこうなぁ~

大阪万博のユスリカの発生源

シオユスリカの生態として、先ほどお話ししたとおり汽水域に生息する点が挙げられます。

そして大阪万博のウォータープラザとつながりの海は海水を注水しているため、ここが汽水域の条件を満たしていてユスリカが発生していると考えられています。

また他にも近くにある汽水域も発生源の一つではないかと推測されているのです。

たまたまシオユスリカの発生条件を満たしてしまったということなんですね。

みずくらげ
さん

建設した人もさすがに予想つかんよなぁ~

ユスリカが大量発生した原因とされる説

原因 イメージ

続いて、大阪万博でユスリカが大量発生してしまった原因として考えられる説を、以下3点解説していきます。

  • 汽水域となる水辺がある
  • 天敵が不在となっている
  • 季節の影響

それぞれ詳しく見ていきましょう。

汽水域となる水辺がある

大阪万博でユスリカが大量発生してしまった原因として「汽水域となる水辺がある」点が挙げられます。

先ほどお話ししたとおり大阪万博にある「ウォータープラザ」「つながりの海」は海水を注水しており、ここが発生源として挙げられています。

また周辺の汽水域となる水辺も発生源とされているため、この2か所がユスリカ大量発生の原因です。

現在は忌避剤等を使用して侵入対策を行うなどの対策を行って、ユスリカを大阪万博に寄り付かせないよう対策していると発言されています。

kinokon
(管理人)

ちょっとずつではありますが減ってきているみたいですね。

天敵が不在となっている

大阪万博でユスリカが大量発生してしまった原因として「天敵が不在となっている」点が挙げられます。

ユスリカ成虫の天敵には「クモ」「鳥」が挙げられ、幼虫は「魚」や「ヤゴ(トンボの幼虫)」等が当てはまるのですが、大阪万博ができたことで上記の生き物が住めない環境になってしまいました。

そのためユスリカは、天敵がほぼ不在の中で繁殖し現在のような大量発生へとつながってしまったということです。

大阪万博の環境は、ユスリカにとっては非常に住み心地の良いところになってしまったということですね。

kinokon
(管理人)

というか天敵がいないとこんなに増えていくのほんとすごいよね・・・

季節の影響

大阪万博でユスリカが大量発生してしまった原因として「季節の影響」が挙げられます。

ユスリカが発生するのは春~秋となっているため、大阪万博とちょうどかぶってしまいました。

またさらに初夏~秋には大量発生しやすいと言われていますので、その時期ともかぶってしまいましたのです。

これらのようにシオユスリカの大量発生は、さまざまな原因が積み重なったものであるということですね。

ブドウ
スズメさん

偶然にいくつもの発生条件が揃っちゃったのね・・・

大阪万博のユスリカによる被害

被害 イメージ

続いて、大阪万博で起きているユスリカによる被害を以下4点解説していきます。

  • 大量発生しすぎて不快感がある
  • 死骸だらけで衛生的に悪い
  • 来場者の減少
  • 喘息持ちの人への被害

それぞれ詳しく見ていきましょう。

大量発生しすぎて不快感がある

大阪万博でのユスリカの被害として、単純に大量発生しすぎて不快感がある点が最も多く言われています。

実際の声を見てみると「ウォーターパークの柱が真っ黒に見えるほど大量に集まっていた」「エレベーターの壁にもたくさんついている」など、尋常ではないことがわかります。

そして夕方ごろになると交尾相手を探すため蚊柱を形成するため、来場者は手でユスリカをよけながら歩いていたという声もありました。

直接的な害はないものの、やはり大量発生までしてしまうとある種の「害」と言えるのかもしれません。

kinokon
(管理人)

日本全国の子育て親ツバメが集結してくれたら有意義に解決しそう。

ブドウ
スズメさん

それだとツバメが他の生き物も食べちゃたり、糞で二次被害が起きちゃうんじゃない?

みずくらげ
さん

難しい問題やなぁ~・・・。

死骸だらけで衛生的に悪い

大阪万博でのユスリカの被害として、死骸だらけで衛生的に悪い点が挙げられます。

ユスリカの成虫は食べ物を食べる器官や消化器官もないので、長く生きられず数日~1週間程度で死んでしまいます。

そのためこの大量発生ですから、掃除をしないとすぐユスリカの死骸で地面が真っ黒に染まってしまいます

実際窓の外が死骸だらけで見た目的にも衛生的にも悪いなど、対処に追われているようです。

kinokon
(管理人)

掃除しても1時間後にはもう死骸が増えてるくらいの規模なんだろうなぁ。

来場者の減少

大阪万博でのユスリカの被害として、来場者が減少している点が挙げられます。

実際ニュースなどでおびただしい量のユスリカの映像を見て、行く予定だったけどキャンセルしたという人はかなり多いでしょう。

また見た目も名前も「蚊」に似ていることから、血を吸われると誤解され入場をやめたという人もかなりいると思います。

特に昆虫が苦手な人にとっては地獄絵図でしょうから、やはりユスリカが大阪万博の運営に与えた影響は計り知れません。

kinokon
(管理人)

昆虫が好きとか嫌いとかもうそういうレベルの話じゃないよねこれは・・・。

喘息・アレルギー持ちの人への被害

大阪万博でのユスリカの被害として、喘息・アレルギーが悪化してしまう可能性があります。

先ほどお話ししたとおりユスリカの「死骸から出た粉塵」を吸い込んでしまうと、喘息やユスリカアレルギーなどのアレルギー症状を引き起こす可能性があります。

今現在大阪万博に行って喘息・アレルギーが悪化したという報告はありませんが、大量発生中はマスクをするなど注意した方がいいでしょう。

大阪万博は10月13日までやっていますので、行きたい方はユスリカの駆除の度合いを見つつ日程を決めてみてください。

kinokon
(管理人)

せっかくの楽しい旅行中に体調不良になったら悲しいからね・・・

ユスリカは水質を良くしてくれる益虫

ハート ニコニコ

今回大阪万博で大量発生したことでユスリカは「悪」のような印象ができてしまいましたが、実はユスリカがいるおかげで自然が守られている一面があります。

ユスリカの幼虫は水中の「有機物」を食べるのですが、これにより水中に大量にあると植物プランクトン大量発生の原因になる「リン」「窒素」を羽化して持ち出すため水質環境に非常に役立っています。

また幼虫は底土に潜る習性があり、これにより酸素の供給や土の掘り起こしで水底の環境をよくしてくれているのです。

そして今回の天敵のいない状態での大量発生で分かった通りユスリカは様々な生き物の生きる糧となっていることからも、自然界でなくてはならない存在であることがわかりますね。

kinokon
(管理人)

天敵がいないとあんなに増えるってことから、普段はいろいろな生き物が食べて生きていることがよくわかりますね。

まとめ

シオユスリカが大量発生したことで、大阪万博が大変な騒ぎとなってしまいました。

とはいえシオユスリカは、血を吸わず病気を媒介することもないため基本的には無害な昆虫です。

ただし死骸を吸い込んでしまうと鼻炎や喘息・アレルギー症状が出る恐れがありますので注意が必要です。

上記のような症状が出るかもしれない人は、ユスリカの除去状況を確認した上で大阪万博を楽しんでくださいね。

kinokon
(管理人)

いじょう!kinokonでした!

ブドウ
スズメさん

ブドウスズメさんでした。

みずくらげ
さん

みずくらげさんでした~

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Posted by kinokon