ナマケモノは満腹でも餓死する!?その理由を分かりやすく解説!
ゆっくりな動きから「怠け者」という名前で親しまれている「ナマケモノ」。そんなナマケモノは「満腹でも餓死することがある」ってご存知ですか?にわかには信じがたい死因ですが、これにはちゃんと理由があります!というわけでこの記事ではナマケモノが何故満腹で餓死するのかを解説していきたいと思います!是非最後まで見ていってくださいね!
怠け者という不名誉な名前を付けられてしまった動物「ナマケモノ」。
日本でも有名な動物ですね!
ナマケモノはその名の通り動きも鈍くほぼ一日中木にぶら下がっており、あげくのはてには毛に苔が生える始末・・・。
しかもその体に生えた苔も食べちゃうらしいですよ(笑)なんか色々すげえなw
さてさて、今回はそんな「ナマケモノ」についての悲しい豆知識を一つ。
なんとナマケモノは「満腹状態でも餓死する」のだそうです・・・。
かなり衝撃的だよねこれ・・・でも冗談ではなく本当に満腹状態でも死んでしまうことがあります。
というわけでこの記事では「ナマケモノは何故満腹でも餓死するのか」について解説していきたいと思います!
是非最後まで見ていってくださいね!
ナマケモノは満腹でも餓死する!?
ナマケモノの餌について
さて!ナマケモノは満腹であっても餓死してしまうという衝撃的な豆知識ですが、一体何故満腹であるにもかかわらず餓死してしまうのでしょうか?
そもそもナマケモノは何を食べてるんだいってことで、まずはナマケモノの食生活について見ていきましょう!
ナマケモノが一日に食べる食事量は「植物8グラム」ほどになります。
ハイ、植物8グラムです。どうなってんねん。
あまりに食事をしないために16世紀のヨーロッパでは「風から栄養を吸収している」と思われていたほどです。
普通の生き物であればそんなわけないやんとつっこめますが、ナマケモノ相手だと納得してしまいそうです。
ナマケモノは一度の消化に「16日」もかかる!?
ナマケモノは先ほど解説したとおり植物を食べて生きています。
しかしたった8グラムしか食べないと言う衝撃情報でしたね・・・・
そしてナマケモノは一度の消化におよそ「16日」を費やしてしまいます。
そう、そして食べ物の消化についても自分でするのではなく「体の中にいる微生物」に任せてしまうようです。
なんだか途方も無い食生活ですね・・・・。全く意味が分かりませんが一周回って分かった気になりそうです。
消化を他者に任せるなんて考えもつきませんもん。
しかしナマケモノにとってはこれだけの食事で十分に生きていくことが可能ってのが一番の衝撃ではないでしょうか?
ナマケモノは自由に走り回って食事をする生活とは逆に「動かないことで最低限のエネルギーしか必要としない生き方」を手に入れました!
ナマケモノは無駄なカロリーを消費しないために「動きを遅く」し「代謝も低く」することで少ない食料でも生き残っているのです!
また動かないことで天敵に見つかりにくくなるという利点もあります!ある意味天才的な生存戦略ですね!
何故満腹でも餓死してしまうのか
この記事のテーマにもあるようにナマケモノは満腹になっていても餓死することがあります。
こんなにもエコな生活をしているナマケモノなのに、何故餓死することがあるのでしょうか?
そもそも満腹なのに餓死するなんてどうすりゃええんや・・・・
いや、これ実は食べる量は全く問題ないんだよね。
これには先ほど紹介した食べ物の消化をお任せしている「微生物」が深くかかわっています。
そしてここで重要になるのはナマケモノが「変温動物」であるということ。
ナマケモノは哺乳類には珍しく「変温動物」であり、周囲の温度によって体の温度も変化します。
つまり周りの温度が低くなればナマケモノ自身の体温も低くなるということになります。
そしてナマケモノが食べたものを消化してくれる微生物は「温度が低いと活動が低下」してしまうのです。
そう!周りの温度によって「消化時間が16日よりも遅くなることがある」のです。
その場合ナマケモノは満腹になっても、その栄養を体に取り込むのは約16日以上先の話になります。
たとえ「今」満腹であっても、16日前に食べた食べ物の栄養が吸収されていなければ当然絶食状態となりますね・・・
つまりナマケモノが満腹であっても餓死する原因は「それ以前に食べた食べ物の消化吸収が間に合わずに餓死してしまう」ということなのです!
いかにナマケモノがギリギリの低燃費生活をしているかがわかりますね。
ちなみにナマケモノは「動き過ぎると熱エネルギーに体が耐えられず死ぬ」という死因もあるようです。
しかしそれでもナマケモノは生き残ってきた生物なので、一つの生き物の正解な生き方ともいえるでしょう。
ナマケモノは満腹でも餓死するまとめ
どうでしたか?
ナマケモノの驚愕な生態についてわかっていただけましたでしょうか?
そうだね!ナマケモノは非常にエコな生活をしている動物でした!
あまりにエコ過ぎて、動き過ぎると死んでしまうこともあるほどです!
そしてナマケモノは満腹でも過去食べたものの消化が間に合わなければ餓死してしまうということでした。
動きが遅く食事が一日植物8グラム。消化も体内の微生物任せと生きていけるのか不安になる動物です。
しかしこれでもナマケモノは実際この厳しい自然界で生きていくことが出来ています!
ナマケモノは動かないということを極めた結果生き残ることが出来た大成功者といえますね!
そうだね。なんだか怠け者と呼ぶのが少しためらわれる生き様をしています。
この記事を見てみなさんもナマケモノを見る目が変わったのではないでしょうか?
動物園でナマケモノを見たときにはもうとても怠け者なんて呼べなくなりそうですねw