アライグマの生態を解説!タヌキとの見分け方や天敵・餌についてなど詳しく紹介!
みなさんは「アライグマ」という動物を知っていますか?おそらく一度は耳にした事があるのではないかと思います。アライグマは非常にかわいらしい見た目をした動物なのですが、日本には外来種として生息しており「様々な害を引き起こす」として駆除が進められている動物になります。そんなアライグマについてこの記事では詳しく解説していますのでよければ是非読んでみて下さい。
この記事では「アライグマ」という動物について解説していきたいと思います!
今では「害獣」としての一面が強い動物ですね、もしかしたら日本で野生の個体を見たことがある人もいるかもしれません。
見た目はとてもかわいらしいのですが、様々な害をもたらしてしまうことで嫌われています。
そう、今では悪評ばかり耳にしますが元はといえば我々人間の身勝手がアライグマをこのような動物に仕立ててしまったのです。
というわけでこの記事ではそんな「アライグマ」について詳しく解説していきたいと思います!
是非最後まで見ていってくださいね!
アライグマってどんな動物?
アライグマ科アライグマ属
学名:Procyon lotor
体長:40センチ~60センチほど
生息地:アメリカ合衆国・エルサルバドル・カナダ・グアテマラ・コスタリカ・ニカラグア・パナマ北部・ベリーズ・ホンジュラス・メキシコなど
移入地域:日本・フランス・ベルギー・ルクセンブルク・オランダ・ポーランド・ドイツ・チェコなど
よく見られる場所:森林・都市部など
アライグマは学名【Procyon lotor】体長は「40センチ~60センチ」ほどの動物です。
日本では「外来種」として生息しており、海外では上の国に分布しています。
おもに森林で見かけますが、都市部でも多く見られる動物です。
名前の由来について
アライグマの名前の由来はとある「しぐさ」にあります。
アライグマは手に持ったものを「洗う」ようなしぐさをすることがあり、これが名前の由来となっているのです!
ものを「洗う」から「洗い(アライ)グマ」ということなんですね!
ものを洗う理由について
先ほどアライグマの名前の由来は「ものを洗うしぐさ」であると解説しましたが、では何故そのようなしぐさをするのでしょうか?
実はアライグマって水中の獲物を狩るときに、この「洗うようなしぐさで獲物を捕まえる」のだといいます。
しかし飼育下の場合は水の獲物を捕まえるということがまずないため行動を抑制された結果「ものを水で洗うようなしぐさをとるのではないか」といわれています。
足跡について
アライグマの足跡は上の画像のように「5本の指」の後がくっきりとわかるのが特徴になります、ちょっとかわいいですね。
他の同じくらいのサイズで四足歩行の動物は「肉球」のような足跡になるので、アライグマの足跡はかなり特徴的といえます。
家の敷地に動物が出入りしてるという人は足跡を探してみるとアライグマか違う動物かはこれで判断が出来ますよ。
タヌキとの違いについて
アライグマとよく間違われる動物として「タヌキ」が挙げられます、並べてみてもわりと似ていますよね。
ただ見分けるのは簡単で、まず「尻尾」について「縞々模様があればアライグマ」「縞々模様が無ければタヌキ」と見分けることが出来ます。
また顔についても「顔の真ん中に黒い縦線があればアライグマ」「顔の真ん中に黒い線が無ければタヌキ」と見分けられます!
外来種としての一面
アライグマはお話したとおり日本でも「外来種」として生息している動物になります。
とても繁殖能力が高く、また環境適応能力が高いため個体数がどんどん増えていき現在「特定外来生物」「日本の侵略的外来種ワースト100」などに名前を連ねる悪評高い動物になっているのです。
それゆえにアライグマの駆除に対して「捕獲協力金」を出している自治体もあり、一刻も早く根絶が望まれている動物です。
獰猛な性格である
アライグマはかわいい見た目ではありますが実は非常に「獰猛」な性格をしている動物です。
かわいいからとアライグマに近づいたら痛い目を見ることがありますので、アライグマを見かけても近づかないようにしましょう。
また散歩中のペットについても同様に攻撃される恐れがありますので、野生のアライグマには近づけさせないようにしてください。
アライグマによる被害について
次にアライグマが日本で及ぼしている「被害」について解説していきましょう。
アライグマによる被害は主に「農作物の食害」や「病原菌・寄生虫の媒介」「ペット・家畜への危害」「人間への危害」などになります、どれも非常に困ったものなのですが、特に注意すべきは人間への危害でしょう。
先ほどお話したとおりアライグマは獰猛な性格をしており、近づくと襲ってくる可能性があるほか「マダニ」や「病気」などを媒介していることもあり非常に危険です。
野生化した経緯について
アライグマは元々日本には生息していなかった動物です、では一体何故日本に生息するようになってしまったのでしょうか?
これには大きく分けて2つの説があり、一つは1970年代に放送されたアニメ「あらいぐまラスカル」でアライグマの人気が有名・人気になり大量に輸入されペットとして飼育されたが手に負えず逃がされた個体が繁殖したする説。
もう一つが施設で飼育していた個体が逃げ出した個体が繁殖した説になります。
寿命について
アライグマの寿命は野生下の個体で「約2年~5年」ほどといわれています、意外と短い寿命ですね。
一方で飼育下での寿命は「約10年~15年」ほどになります、しっかりと環境を整えてあげれば寿命の三倍も長生きできるんですね!
環境って大事ですね・・・
餌について
アライグマは何でも食べることが出来る「雑食」の動物になります!
具体的には「昆虫類」「甲殻類」「両生類」「爬虫類」「魚類」「鳥類」「哺乳類」「無脊椎動物」やその死骸を食べるほか「果実」などの植物性のものも好んで食べます。
このため日本では在来の色々な生き物を食べ生態系を脅かしているとして危険視されているのです。
天敵について
アライグマは見た目も可愛らしくてなんだか弱そうなイメージがありますが、実は日本では「天敵はいない」動物になります!
ただ本来の生息地では「ピューマ」や「コヨーテ」などの肉食動物が天敵になるんだそうです。
だから日本で特定外来生物になるまで増え続けることができたんですね。
見られる施設について
アライグマは特定外来生物に指定されており一般家庭では飼育が出来ませんが、動物園などの施設については飼育が許可されているので展示されていることがあります!
日本では数多くの施設でアライグマが展示されているので安全にかわいい姿を見ることが出来ますよ!
下に展示施設一覧が乗っているサイトを貼り付けておきますので興味があれば是非見に行ってみてくださいね!
【詳しいサイトはこちら!】
アライグマについてのまとめ
いじょうが「アライグマ」についての解説となります!
アライグマについてわかっていただけましたでしょうか?
そうだね、アライグマは「タヌキ」とよく似た見た目をしていますが、見分け方さえ知っていれば簡単に見分けることが出来ました!
一番わかりやすいのは「尻尾に縞模様があるかないか」でしょう、パッと見でもわかるのでこれだけでも覚えて帰っていただければと思います。
間違ってもタヌキをアライグマだと勘違いして駆除しないようにしましょうね。
そしてアライグマは日本に「外来種」として生息しており、日本の生態系に悪影響を及ぼす動物であるため「駆除」していかなければならない存在でした。
また農作物の食害や病害虫の媒介・ペットや家畜・人への危害など様々な害を及ぼしてしまう動物でもありました。
アライグマたちは今を懸命に生き抜いているだけなので心苦しいのですが、今後何とかしなければいけません。
というわけで!この記事では「アライグマ」について解説していきました!
参考になっていれば幸いです!
動物園でアライグマが展示されていたら是非観察してみてくださいね!